この記事でわかること
Salesforce Commerce Cloudは、ECサイトの構築時に利用できるプラットフォームです。どんなサービスなのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、Salesforce Commerce Cloudで利用できる機能や、拡張性・グレードアップについて徹底解説。導入した事例についても紹介します。
この記事を読めば、Salesforce Commerce Cloudがどんなサービスなのかよく分かるでしょう。導入を検討している人は、ぜひ最後までご覧ください。
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Salesforce Commerce Cloudとは
Salesforce Commerce Cloudとは、セールスフォース・ジャパン社により提供されている、ECプラットフォームです。Webやモバイル、店舗など、さまざまな場面のあらゆる取引を統合できます。
Salesforce Commerce Cloudが掲げるのは、コスト削減と販売強化の両立に加え、状況変化に対する迅速な対応です。売上の最大化を実現すべく、世界有数のさまざまなブランドから採用されています。
同じSalesforceグループが運営している、CRMやマーケティング、マネジメントなどのシステムとも容易に連携可能。ECだけにとどまらず、ビジネス全体のパフォーマンス向上が期待できるでしょう。
Salesforce Commerce Cloudで利用できる機能
Salesforce Commerce Cloudで利用できる代表的な機能は、以下の3つです。
- ショップ販促機能
- ヘッドレスコマース機能
- 豊富な拡張機能
それぞれの機能について詳しく解説します。
ショップ販促機能
Salesforce Commerce Cloudでは、ショップ販促のため、AIである「Einstein」が導入されています。Einsteinが持つ、具体的な機能は以下の4つです。
- Einstein Product Recommendations
- Einstein Predictive Sort
- Einstein Commerce Insights
- Einstein Search Dictionaries
Einstein Product Recommendationsは、顧客に合わせた製品の提案機能です。顧客の購買意欲向上につながります。
Einstein Predictive Sortは、顧客の行動に基づき、検索とカテゴリーのページを自動調整する機能です。目的とする製品と顧客を近づけ、コンバージョン率を高めます。
Einstein Commerce Insightsは、顧客の購入パターンを分析できる機能です。さまざまな指標の分析により、より効果的な販売計画を進められるでしょう。
Einstein Search Dictionariesは、検索される頻度は高いが、辞書に未登録の言葉を探す機能です。適切な同義語の抽出により、関連性が高い検索結果の表示が可能になります。
ヘッドレスコマース機能
フロントエンドとバックエンドを分離させるヘッドレスコマースは、「Customer 360」により実現できます。Customer 360とは、Salesforceが運用しているプラットフォームです。
Salesforceのヘッドレスコマースソリューションでは、柔軟性に優れたAPIが用意されています。InstagramやFacebookなどのSNSや、ビデオゲームなどを、顧客のタッチポイントに組み込み可能です。
豊富な拡張機能
豊富な拡張機能が用意されている点も、Salesforce Commerce Cloudの特徴の一つ。Commerce Cloudを他のSalesforceクラウドと連携させれば、顧客の獲得や購入・配送などを強化できます。
Salesforce B2B CommerceとSales Cloudを連携させれば、顧客データを手元で確認可能です。営業チームの作業効率改善につながるでしょう。
Commerce CloudとService Cloudを連携させれば、購入前後のサービス向上につながります。顧客の保持が期待できるでしょう。
Salesforce Commerce Cloudの拡張やグレードアップで利用できる機能
Salesforce Commerce Cloudに用意されているのは、一般的な顧客を対象としたサービスだけではありません。法人購入者に特化したサービスが、「Salesforce B2B Commerce」です。
Salesforce B2B Commerceでは、BtoBのECサイトを短期間で立ち上げられます。つながる顧客体験の実現や業界ニーズに合わせたカスタマイズなど、多くの機能を利用可能です。
「Salesforce Order Management」は、顧客の購入後の体験を高めるため用意されています。「どこでも購入、フルフィルメント、サービスを行える」と謳っており、Commerce Cloudと簡単に統合可能です。
Salesforce Commerce Cloudの導入事例
Salesforce Commerce Cloudの導入事例として、以下の3例が挙げられます。
- ワコール
- 任天堂株式会社
- 富士フイルム株式会社
それぞれの事例について詳しく紹介します。
引用元:https://www.salesforce.com/jp/resources/customer-stories/#!page=1
ワコール
ワコールは、女性用下着を中心にパジャマや化粧品などを中心に開発・販売を行っている会社です。
2004年からEC事業を展開しているものの、キャンペーン展開時と平常時のアクセス数に差があり、急激にアクセスが増えるとサーバーが落ちてしまう問題を抱えていました。
そこで問題解決のために、Salesforce Commerce Cloud Cloudの導入を決定しています。Salesforce Commerce Cloudを導入することで、セール時でもサーバーが落ちることはなく、安定した稼働を実現しています。
また、現場側がSalesforce Commerce Cloud Cloudに搭載されている販促機能を使いこなすことで、売上も1.2倍以上アップに成功。Salesforce Commerce Cloud Cloudによって、問題解決と売上増加を同時に達成しています。
任天堂株式会社
任天堂株式会社は、世界的な認知度がある知的財産を多数持っている企業です。Commerce Cloudを導入した理由として、次のような課題を挙げています。
- 物理商品とデジタル商品を同サイトで購入できない
- アクセスが集まるとサイトが安定しない
数あるサービスの中からCommerce Cloudを選んだ理由は、その連携性と安定性です。各種機能の追加やリリースが素早くできる点も、大きな魅力としています。
Commerce Cloudを導入した結果、サイトの利便性・安定性が向上しました。サービス提供のスピードも上がり、技術者が本来の開発に打ち込める環境が実現しています。
富士フイルム株式会社
富士フイルム株式会社は、カメラやネットプリントサービスの開発・販売を行っている会社です。
富士フイルム株式会社では、これまでもECサイトを運営していたものの、時代に合わせた展開ができていない点を懸念していました。
そこでSalesforce Commerce Cloud Cloudを導入し、スマホ時代に合わせたEC機能の拡充を成功させています。クラウドベースのECサイト基盤の導入し、複雑な外部システムとの連携も成功させています。
国内だけではなく、海外の決済方法にも柔軟な対応を行うことで、グローバルなECサイト運営を実現しているのです。
まとめ
Salesforce Commerce Cloudは、あらゆる取引を統合できるECプラットフォームです。同じSalesforceグループが運用している、さまざまなシステムともスムーズに連携できます。
Salesforce Commerce Cloudで利用できる機能は、AIによるショップ販促機能や、ヘッドレスコマース機能など。豊富な拡張機能も用意されており、上手く活用すればさらなる売上向上が見込めるでしょう。
中央電力株式会社や任天堂株式会社など、さまざまな企業にSalesforce Commerce Cloudは導入されています。成果として、業務の効率化やECサイトの利便性・安定性向上などが挙げられており、十分な成果を上げていると言えるでしょう。
【最後に】
ここまで読んでいただきありがとうございます。ここで最後にecforceのご紹介をさせていただきます。ecforce(イーシーフォース)は日本国内のEC・D2Cビジネスの現場を知り尽くした、わたしたちSUPER STUDIOが提供する国産SaaS型ECシステムです。EC・D2Cサイト構築の際の要件定義から成長拡大まであらゆるフェーズをサポートします。
累計1,000以上のショップ様に導入されている国産SaaS型ECシステム「ecforce」。さらなる実績や機能のご紹介は以下からご覧ください。
ecforceには、主に3つの特徴があります。
特徴1. EC/D2Cビジネストレンドを踏まえた最先端のシステム
豊富な搭載機能/カスタマイズ性/アップデートスピードでEC事業スタート・カート切り替えに対応。毎月平均で10-20個の新機能をリリース。
特徴2. 売上を最大化する多彩なマーケティング機能
クライアントニーズや自社経験を元にトレンドを抑えてた「効果がある」機能を搭載。「広告改善・CVR向上」や「LTV向上/CRM最適化」まで顧客獲得〜リピート化といった各フェーズに対応した機能群で、マーケティング施策を一貫して実施できます。
特徴3. CSオペレーションやシステム運用工数を削減
CSオペレーションや広告管理といったEC運営では工数がかかり煩雑化する業務も自動化と操作性の高いUIで効率化。運営コストを削減します。
「ecforce」は、ECサイトの構築はもちろん、サイトを開設したあとの機能も充実。売上を上げるための豊富な機能からコストを削減する仕組みまで、ECビジネスの成長をサポートします。
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※2:ecforce導入クライアント38社の1年間の平均データ / 集計期間 2021年7月と2022年7月の対比
※3:事業撤退を除いたデータ / 集計期間 2022年3月~2022年8月