目的・課題

  • 初のブランド運用における強力なパートナーがほしい
  • 定期便でのユーザビリティの向上

効果

  • ecforceのサポート担当者と二人三脚で様々な施策を実現
  • お届け日の予告により定期の休止率3割減を達成
  • セット販売機能の活用で商品の自由な組み合わせが可能に

「時間で選ぶ、おいしい栄養。」を提案するウェルビーイングブランド「Cycle.me」

御社の事業概要を教えてください。

 弊社は2021年に創業し、様々なパートナー企業と共同でブランド開発を行いながら、自社でもD2Cブランドの「Cycle.me(サイクルミー)」を展開しています。Cycle.meでは「時間で選ぶ、おいしい栄養。」をコンセプトに、時間栄養学に基づいて朝・昼・夜の生活サイクルに寄り添った健康食品を提供しています。

 現在は、自社ECサイトやAmazonを中心に販売している「オリジナルシリーズ」とセブン-イレブンで販売する「セブン-イレブン限定シリーズ」を展開しています。

 オリジナルシリーズでは、1本で約15〜20gのたんぱく質を摂ることができるドリンクタイプの「フルーティプロテイン」やGABA入りの「ワーキングクッキー」、睡眠の質(眠りの深さ)の向上に役立つ「ムーンミルク」などを展開しています。フルーツプロテインは朝食に、ワーキングクッキーは午後のおやつに、ムーンミルクは就寝前のリラックスタイムに召し上がっていただきたい商品です。

 お客様の約7〜8割は女性で、主に30代以上の健康意識が高い方から健康に少し興味を持ち始めた方まで、幅広く支持されています。特に人気を博しているのは「フルーティプロテイン」です。フルーツジュースのような見た目と味で、無理せず手軽にプロテインを摂取したいというお客様から好まれています。また、最新フレーバーのグレープ味も、販売直後から大好評をいただきました。

フルーティプロテイン

 また、セブン-イレブンでは「セブン-イレブン限定シリーズ」として開発した全15品を展開しています。プロテインバーやスープ春雨、おつまみスナックなどの商品を2023年6月より店頭で販売しています。

※一部店舗により、取り扱いのない場合がございます。

 

Cycle.meを立ち上げた経緯を教えてください。

 弊社は三井物産発の新会社として、2021年7月に設立されました。きっかけとなったのは、弊社の代表を務める知念が三井物産でSNS解析のサポートを行っていた際、消費者のトレンドを踏まえた原料調達からモノづくり、販売まで一貫した提案が欲しいと取引先から相談を受けたことです。

 それまでの三井物産は、原料の調達や販売といった各機能ごとの提案が基本となっていました。その一方、日々変わりゆく消費者ニーズをSNSで捉えるだけでは、消費者に必要とされる商品を提供できないという課題を持つ取引先が増えていることを感じていました。そこで、世の中の傾向やトレンドを踏まえた原料調達からモノづくり、販売までをワンストップで支援する事業を展開すべく、株式会社ドットミーを設立しました。その事業の手始めとして立ち上げたD2Cブランドが「Cycle.me」です。

 Cycle.meは、2021年10月にクラウドファンディングからスタートし、2021年12月に販売を開始しました。そして2022年の2月には、初の小売展開として都内12店舗のセブンイレブンでテスト販売を開始し、その後少しずつ販売店舗数を拡大していきました。

クラウドファンディング

導入を後押しした、ecforceの手厚いサポート

自社ECサイトでの販売にあたり、ecforceを導入した理由を教えていただけますか。

 当時、ecforceと別のカートシステムの2つを検討していました。機能面や料金など様々な条件を比較した上で、最終的な決め手となったのはサポート面でした。事業として初めてD2Cブランドを手がける立場としては、やはり自分たちに寄り添ってくれるパートナーが重要です。当時の取引先からも意見を募ったところ、ecforceはサポートが手厚く、何かトラブルが発生した際にも素早く対処できる体制が整っていると聞き、安心してEC運用ができると考え導入に至りました。

 実際にECを運用していくなかで、ecforceのサポートにはとても満足しています。昨年6月に、「セブン-イレブン限定シリーズ」の新発売に伴い、自社ECサイトを大きくリニューアルしたのですが、その際もecforceのサポートの方に大変お世話になりました。それまではCycle.meのオリジナルシリーズのみをECサイトで販売していましたが、セブンイレブンでの販売にあたり、その商品の紹介ページを制作する必要がありました。販売開始時期も決まりサイトリニューアルまでの時間が限られているなか、ecforceの設定からUI/UXの改修に伴う導線の確認まで丁寧にサポートしていただき、無事にリニューアルをすることができました。

取材の様子
ブランドデザイン部マーケティングマネージャー 松本 陸氏

 その他にも、自分たちがやりたいと思った施策に対して真剣に耳を傾けてくださり、ecforceの機能をどう活用すると何ができるのか、そのためにはどんな対応が必要なのか等、日々たくさんのフィードバックをいただいています。
ecforceの方は、常に私たちの事業成長を考えて二人三脚で並走してくださるので、私にとってかけがえのないパートナーとなっています。

ユーザーの声を施策に活かし、定期の休止率3割減を達成

現在、ecforceをどのように活用されているのでしょうか。

 新規顧客の獲得では、ecforceのLP機能を活用してオファーやメディア別にLPを使い分けて運用しています。私の前職もD2C事業を行っていましたが、当時使用していたECシステムは完全に自社開発だったため、1つのLPを制作する度にエンジニアへの依頼が必要でした。他部署へ連携するにはある程度スケジュールを確保しなければなりませんし、コミュニケーションコストもかかります。しかし、ecforceでは簡単な画面操作だけでLPを生成することができるので、既存のLPを複製してABテストを迅速に行うことができます。また、LPを分けることで流入ごとのCVRや継続率なども計測できるため、高速でPDCAを回しながら改善していけるのも魅力的なポイントだと思います。

 また、既存顧客へのCRMにおいては、ecforceのマイページ機能が非常に役立っています。マイページ画面では「次回お届け分のスキップ」や「お届け日の変更」などをワンクリックで操作することができます。Cycle.meでは、今年の1月頃から「次回お届け日の予告メール」を送るようにしたのですが、実はこの取り組みは、定期便をご利用いただくユーザーの声から拾い上げた施策です。それまでは、マイページ画面からしかいつ手元に商品が届くのかを確認できない状態だったため、お届け日を変更しようとマイページ画面を操作したときには既に発送されている状況も少なくないことがわかりました。

次回のお届け日を変更する画面
次回のお届け日を変更する画面

 そこで、定期便のお届けメールを商品到着の2週間前に送るように改善したところ、必要に応じてお客様自身でお届け日を変更する割合が上がり、結果的に定期便の休止率が3割ほど下がりました。このお届けメールもecforceのデフォルト機能を活用することで自動的に送信されるように設定できるので、非常に運用しやすいです。なにより、お客様がご自身のペースに合わせてお届け日を調整できるため、より継続的に商品を楽しんでもらうことができるようになったと思います。

 また、Cycle.meのオリジナルシリーズでは「セット販売機能」を導入しています。セット販売機能がリリースされた当初から利用しており、実はこの機能を初めて導入したのはCycle.meです。Cycle.meでは、単品販売のほかに「マルチテイスト」という複数の味をまとめてお届けするセット商品を展開していますが、お客様が商品の組み合わせを自由に選択できるようにするには、セット販売機能が必要不可欠でした。

 当初は機能が開発されて間もないこともあり、思ったような操作にならない部分もありましたが、ecforceの担当者の方と議論を重ねるなかで機能がアップデートされていきました。セット販売機能は、定期便の途中でも組み合わせを変更することができるので、お客様のユーザービリティ向上にも繋がっていると感じています。

セット販売機能を利用したマルチテイストの購入画面
セット販売機能を利用したマルチテイストの購入画面

 

ecforceを利用した新規の施策はありますか。

 最近は「ecforce efo」*と「ecforce chat」*を導入しました。まだ導入して間もないため今後PDCAを回していく段階ではありますが、現在はマイページ画面にチャットボットを設定しています。現状はまだチャットボットの利用率が低い状態なので、今後いかにチャットボットへ誘導させていくかが課題です。最近は、ecforceを利用されている他の会社さんのマイページ画面を研究して、チャットボットの活用方法などを学んでいます。将来的にはCycle.meの公式LINEとecforce chatを連携させ、LINEからもお客様とコミュニケーションを図っていきたいと考えています。

 こうした機能がecforceのAppsとして提供されている点も非常に魅力的だと思っています。低コストで様々な機能を追加できますし、新たにベンダーに依頼をする必要がないため、手間のかかるシステムの繋ぎ込みも不要です。設定する際もecforceのサポート窓口の方が丁寧に教えてくださるので、スムーズに実装することができました。

*ecforce efo:チャット型対話式EFO。ECサイト上にチャット形式の注文フォームを簡単に設置できるサービス。CVRを向上させ、広告投資のROIを最大化させる。
*ecforce chat:ウェブ接客自動化システム。問い合わせに対して適切な応対から提案まで自動化し、顧客LTVの向上やオペレーションコストの削減をサポートする。

ecforceとともに健康食品の栄養とおいしさを共存させる

今後、ecforceに期待することはありますか。

 冒頭でもお話ししましたが、ecforceの手厚いサポートには今後も期待したいところです。昨年、弊社が商品のトライアルから定期商品へ引き上げる施策に挑戦した際、各種設定やバッチ処理などの丁寧なサポートのおかげで短期間でリリースすることができました。他にも、お客様情報や商品データの入れ替えといった複雑なデータ周りの操作も、ecforceの担当の方が間に入ってエンジニアの方へ的確な指示をしてくださったので、我々もこうした積極的なチャレンジが実現できています。近々新商品を販売する予定なのですが、その際は初のサンクスクロスセル施策を行いたいと考えています。そこでの効果を最大化すべく、現在もサポートの方と二人三脚で準備を進めています。

取材の様子

 また、ecforceは機能がどんどん充実していくことが大きな強みだと思っています。弊社以外に利用されている会社さんのノウハウや意見なども取り入れながら、EC/D2C業界の最新のトレンドに応じて高い頻度で機能がアップデートされています。そうした最新の機能を我々も活用していけるのは、ecforceならではの魅力だと思います。決済機能1つとっても、膨大な費用と時間をかけて自社開発することなく、様々な決済手段を簡単に導入できるのは非常に感動しました。今後は、Amazonをはじめとする外部のECモールと自社ECサイトとのデータ連携にも期待しています。外部のECモールで購入してくださったお客様を上手く自社ECサイトへ誘導し、継続的なCRM活動を行うことができれば、よりCycle.meを好きになってもらえるのではないかと思っています。

 

今後の御社のEC事業についてどのような展望をお考えですか。

 従来の健康食品の多くは、健康に対して関心や不安を持っている方に向けて“栄養が摂れること”が訴求されがちです。しかし我々は、“おいしさ”も追求し、栄養とおいしさ、そして食の幸せを共存すべきだと考えています。だからこそ、潜在的に健康意識を持っている方やそこまで健康に不安を抱えていない方にも、気軽に手に取っていただきやすい商品デザインやECサイトを展開していきたいです。

 今後、新商品の展開も予定しているCycle.meですが、より多くのお客様がCycle.meを通して健康に興味を持ち、日本の健康食品市場の活況にブランドとして貢献していきたいです。

 

本日はありがとうございました。

※掲載内容は取材当時のものです。
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