ー近年、注目が集まる食領域でD2C立ち上げに至った経緯を教えてください。
私たちゴーフードの事業を簡単に説明すると「冷凍の糖質制限弁当のEC」です。かっこよく言うと、フードテックD2Cでしょうか。
医師監修のもとで糖質制限されたお弁当なので、ダイエットをしている方や健康に気を遣ってる方に適した食事です。調理したものをすぐに冷凍してお客様にお届けしています。お客様は電子レンジで温めるだけで調理の手間が省けますし、洗い物が出ません。
メニューは鶏肉ステーキやハンバーグ、カレーやパンなどがあり、今後はパスタなどを出す予定です。目黒のレストラン「リナシメント」監修でメニュー開発をしているため、おいしいことも特徴の一つです。
私自身、陸上100mの現役選手なので健康にはかなり気を遣っていますし、今でも糖質制限をしています。デリバリーサービスを使用した際に、丼物などのメニューが多く、低糖質・高たんぱくなヘルシーメニューが少なかったことが創業のきっかけです。
デリバリーサービスのプラットフォームはどんどん出てくるので、ここでヘルシーメニューのブランドを作れば、デリバリーサービスの成長と共に事業を伸ばせると考え、2019年7月に創業しました。
食品D2Cは同業他社にも知り合いが多く、注目を集めていますが、競合相手としてでなく、同じマーケットを広げる仲間として見てくれることも創業を後押ししてくれましたね。
定期購入のメニューを自由に変えられるカート=ecforce一択
ーecforceを知ったきっかけと導入した理由を教えて下さい。
実はカートシステムを選ぶ上で、最初に挙がっていた候補には、そもそも定期通販の機能がなく断念した経緯があります。
定期通販が可能なカートシステムで探してみると複数候補は挙がったものの、UIが見づらかったり、使いこなすのにエンジニアの手を借りる必要があったり、決済手数料が高かったり、それぞれ難点がありました。
広告に詳しい先輩にアドバイスをもらいながら、今後マーケティングドリブンでD2Cを展開する上で、広告管理画面が見やすく整っているecforceは魅力的でした。
一番の理由は、私たちがお客様に定期購入をしていただく際に、毎月届くセットの中身を変更したかった点です。
私たちが提供する定期購入には10食セットなどがあり、お客様の好みに合わせてその中のメニューを自由に選択できるようにしたいと思っていました。しかし、これはどこのカートシステムもできなかったのです。結果的にecforce一択ということになりました。
ーecforceで今後試してみたいことはありますか?
チャットボットが気になっています。お客様が注文する際にチャット画面が自動的に立ち上がり、チャット形式で個人情報などの入力ができる機能は使ってみたいです。
クレジットカードの情報もお客様が手入力するのではなく、写真をとれば自動的にスキャンされて読み込める機能もあると聞いたので、お試し商品のLPへの導入検討も進めています。
あとはお客様が過去に選んだメニューを自動的に学習して、最適なメニューを提案できるといいですね。各種アプリとのAPI連携も進むとのことで、そういったことが実現できるようになるといいなと思っています。
ecforceは「こういう機能が欲しい」と言った時に「できない」ではなく、「今はできないけど、できるようにしましょう。」と伴走してくれます。クライアントの声を結構聞いてもらえるのかな、と感じていますね。
ー今後の展望について教えてください。
ほとんどの人はどの食品にどれぐらいの糖質が入ってるか分からず、糖質制限の知識がありません。コーチングサービスと言うとちょっと堅いですが、商品をただ届けるだけでなく、情報を伝えて正確な知識をつけてもらう状態まで作りたいです。
私自身、起業家としては12年になるのですが、最初は私とメンバーが稼げて、休みもちゃんと取れればいいという風に考えていました。
しかしたくさんの経営者の方々とお会いして、様々な影響を受けるうちに徐々に変化が起きました。
仕事は、結局は世の中に価値を与えることだと思っています。その時のフェーズにもよりますが、まずは自分や自分の家族が満足し、余裕が出てくると友人やお客様、これが大きくなっていくと、たぶん世界平和などの大きなテーマについても考えるようになる。
私は世界平和までは見えていませんが、せっかく事業をするからには、社会の課題を解決してより多くの人に価値を届けたいと考えています。