目的・課題

  • 利用していたECカートの柔軟性や開発体制
  • LINEのAPI連携の実現
  • 離脱ポイントが多いため、ベストなUI・UXの改善

効果

  • API連携などカスタマイズによる理想のECサイトを構築
  • UIをLINEに一元化することでサービスに合ったUXを実現
  • 自動化によるオペレーションコストの削減やミスの防止
代表取締役 坂梨 亜里咲 氏(写真右)と事業責任者 大池 優貴 氏(写真左)
代表取締役 坂梨 亜里咲 氏(写真右)   事業責任者 大池 優貴 氏(写真左)

はじめに事業概要を教えてください。

代表取締役 坂梨 亜里咲 氏(以下、敬称略):mederi株式会社は「より女性が生きやすく、暮らしやすく、働きやすい社会にむけて。」というビジョンを掲げ、2つのサービスを展開しています。

1つ目は2020年3月にスタートした「mederi Baby」(メデリベイビー)。私自身の不妊治療の経験から生まれたサービスで、妊娠や出産への準備として専門家監修の葉酸配合サプリメントとチェックキットを販売しています。

mederi株式会社の商品写真

2つ目はオンラインピル診療サービス「mederi Pill」(メデリピル)です。このサービスは産婦人科医への診療代が無料なだけでなく、予約や診療、処方が全てスマホで完結します。生理の悩みやピルの不安にしっかり寄り添うことを意識して、2022年1月にスタートしました。

 

ecforceは事業スケールに合わせて柔軟にカスタマイズできる

EC/D2Cビジネスの中で重要視していることはどんなことでしょうか。

坂梨:私たちは特徴的なサービスを展開していることもあり、スムーズなUI・UXの実現を最も重要視しています。オンライン診療事業は一般的なECよりも購入完了までのステップが多いため、離脱ポイントが多く、より良いユーザー体験を設計する必要があります。

例えば、mederi Pillは処方までに診療予約と会員登録、20~30問の事前問診、オンライン診療と4つのステップを必要としています。これらのステップをスムーズに進めることができないと、ユーザーは離脱してしまうでしょう。

取材の様子

そこで私たちは全てのステップをLINEで完結できるように設計しました。その結果、スムーズなUI・UXを実現し、ユーザーの離脱を最小限に抑えることができています。現在、LINEの友だちは6万5,000人を突破(2022年10月5日時点)しており、多くの女性が毎月mederi Pillを利用してくれています。

ピルというセンシティブな医薬品ですが、これだけ多くのユーザーに定期配送できているのは非常に嬉しいことです。

 

具体的にはどのような点がecforceを選んでいただく決め手となりましたか。

大池 優貴 氏(以下、敬称略):私たちはこれまで3つのカートシステムを試してきたのですが、柔軟なカスタマイズが難しい、API連携ができない、開発体制に悩むなど多くの課題を経験してきました。

取材の様子

2022年1月、mederi Pillの正式リリース時にecforceへ移行を決意。ecforceはこれまでのカートシステムと違い、事業スケールに合わせてAPI連携などのカスタマイズが柔軟にできます。また直感的に操作できる管理画面は、初めて触るスタッフでもすぐ習得できる設計です。

さらに社内にエンジニアがいなくても、ecforceのデフォルトのオプション機能で様々な対応が可能。サポート面ではecforceのカスタマーサービスだけではなく、テックメンバーも一緒に手厚いサポートをしてくれて非常に頼りになっています。

 

30人日必要だった作業を、たった1人で運用できるようになった

実際にecforceを使ってみた印象はどうでしたか。

大池:以前は商品の付け替え作業をアナログで行っていたため、時折発送ミスがありました。

しかし、今ではユーザーが診療中にLINEをタップするだけで、ecforce上で商品が付け替わるようになり、オペレーションコストも発送ミスも激減。もし以前のオペレーションのまま今の売上になっていたら、1日30人ほどの工数が必要だったのですが、ecforceのおかげで1人で運用できていてとても助かっています。

 

100回を超える問い合わせに対応してくれた

ecforceのサポート体制について印象に残っていることはありますか?

坂梨:LINEとの連携を開発した時には苦労しました。やはりユーザーにとって、オンライン診療はハードルが高いことです。少しでもユーザーのUI・UXを高めるために、LINEで一元管理をしようと決めたものの、大きな課題が出てきました。

LINEのAPIを活用した開発は難易度が高く、LINEとecforceの間で、望むタイミングでスムーズにデータの受け渡しを行うのは至難の業。もはやフルスクラッチで開発したほうが良いかもしれないと考えたこともあります。

取材の様子

それでもecforceが私たちからの100回を超える問い合わせに対応し、丁寧に開発を進めてくれました。やりたかったことを実現できて、とても感謝しています。

 

どういった部分に良さを感じていらっしゃいますか。

大池:ecforceはこちらの実現したいことを一緒に考えて、伴走してくれます。普通の会社は既存のものの中で対処しようとするケースが多いはずです。例えばこちらから要望を出しても、「難しいですね。別の方法で行ってください。」と言われる可能性が高いでしょう。

一方で、ecforceは私たちの要望をどうやったら実現できるのかと、システム的な観点やユーザー視点から様々な提案をしてくれます。チーム体制や会社のスタンスが素晴らしく、レベルの高さを実感しています。

 

今後、ecforceの機能で使ってみたいものはありますか。

坂梨:今は事業として医薬品処方に注力しているのですが、今後はオリジナル商材を増やしていこうと考えています。ecforceの機能をフル活用して、医薬品とオリジナル商材をクロスセル提案し、ブランド価値を高めていきたいです。

また、サンクスページでのアップセルにも興味があります。mederi Pillのユーザーにサンクスページでmederi Babyを紹介するなど、カートシステムの活用方法を追求していきたいです。

 

女性の人生に点ではなく、線で寄り添っていきたい

ネクストステップとしてはどのような目標を設定していますか。

坂梨:女性のヘルスケアの特徴は、ライフステージごとに必要なサービスやプロダクトが変わること。例えば、生理の悩みにmederi Pillを活用していたユーザーが、子供が欲しいフェーズになったらmederi Babyを使ってみるというように変わっていくのです。

そこで私たちも女性の人生に点ではなく、線で寄り添っていきたいと考えています。そのためのネクストステップは、更年期のフェーズを支えるサプリを開発するなど様々なフェーズに対するサービスを用意することです。

 

では最後に、御社が掲げる今後のビジョンを教えてください。

坂梨:私自身の経験でもあるのですが、もっと早く自分の身体に興味を持っていれば、不妊治療や妊娠出産に使っているお金を節約できたかもしれません。

取材の様子

これからもmederiのサービスやプロダクトを通じて、不妊治療に至る人を1人でも減らし、自分が望むタイミングでの妊娠や出産、キャリアの実現ができる社会にしたいと考えています。

 

※掲載内容は取材当時のものです。
ecforce

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