“たった10秒のエイジングケア”を実現する「ELECTORE」
──まず、御社の事業について教えてください。
宮垣 歩乃佳氏 (以下、敬称略) :エルビュー株式会社は、今年でブランド創業22年を迎える化粧品会社です。肌の力を生かしてシンプルケアに導く“フィジカルサイエンススキンケア”ブランド「ELECTORE(エレクトーレ)」を展開しています。2004年のブランド誕生から今年で22年目となり、 それ以前にも長年にわたって「電位」に着目して研究を行い、独自成分「ミネラルオーレ」が誕生しました。
──ELECTOREの商品について教えてください。
宮垣:ELECTOREの主力商品は、たった10秒なじませるだけでスキンケアが完了する「ミネラルオーレ フェイストリートメント IP モイスト」です。この商品は、代表が独自成分「ミネラルオーレ」配合の「フェイストリートメント」を初めて試した時に感動し、「これは多くの女性に喜ばれる」と直感して会社を立ち上げたというほど、会社の看板商品になっています。代表自身もUVクリームすら塗れないほどの深刻な敏感肌ですが、このフェイストリートメントは安心してご使用いただけます。使用後すぐに肌のトーンアップやハリ、透明感を実感できるのが最大の特徴です。10秒でケアできるという手軽さで、自分の時間が取りづらい子育て世代から80代まで、非常に幅広い年齢層の方にご愛用いただいています。2025年10月末には、おかげさまで生産個数累計460万本を突破しました。
真鍋 渉氏 (以下、敬称略):事業の立ち上げ当初から通信販売での売上拡大を目指しており、まずはテレビ通販からスタートしました。当初は電話注文が中心でしたが、時代の変化とともにECでの販売も開始し、現在は電話とECの販売比率が半々程度になっています。
課題が山積みだった古い基幹システムからecforceへ一本化を決意
──現場ではどんな課題がありましたか。
真鍋: ECを開始した当初、ECサイトのシステムと電話受注を受けるシステムは別で運用していました。ecforceを導入したきっかけは、サイトのユーザビリティとカスタマイズの不自由さの主に二点でしょうか。
一点目のECサイトのユーザビリティについては、以前のシステムでは画像の圧縮という概念がなかったため、トップページの表示に30秒近くかかることもありました。現代のWeb環境においては、サイト表示に数秒以上かかった段階で、お客様は離脱してしまいますよね。
二点目は、カスタマイズの不自由さです。初回限定価格の設定など、ECならではの柔軟な施策を取り入れようとすると、その都度高額なカスタマイズ費用と時間がかかるため、身動きが取れない状態でした。定期通販をやりたいのに、仕組みが追いつかない。この二点を解消したいという思いで、まずEC側のシステムをecforceへ移行したという流れです。
ecforceへ移行した後も、電話受注を受けるシステムは基幹システムとして残り、運用していました。しかし、このシステムはクライアントサーバー型の非常に古いシステムで、電話注文を受けるには適していましたが課題が山積みでした。
特に、ECシステムとのデータ連携は大きな課題でしたね。電話受注を受けるシステムなので、データの持ち方がECとは全く異なりました。例えば、EC側の注文データを基幹システムに取り込む際に連携ミスが頻発し、お客様がどこから購入に至ったのか、流入経路が判別できないなど、完全にブラックボックス化していました。 そのため、マーケティングにおいて最も重要な分析ができない状態が続いていました。
──その中でecforceを基幹システムとして採用した理由を教えてください。
真鍋: まず、定期通販を行うことを前提に他社カートも比較検討しましたが、標準機能でここまで要件を満たしているのはecforceだけだった、という点です。私自身、過去にエンジニアとしてECカートを自作した経験があるのですが、その経験から見てもecforceはシステムとして完成度が高く、洗練されていると感じたため、ecforceへの移行を決めました。
また、基幹システムの移行についても、これまではECサイトの受注情報、要するにecforce内のデータを電話注文を受ける基幹システムに連携していましたが、データの持ち方や連携のしやすさを考えた際に、すべてのデータをecforceに一本化した方が良いという判断に至りました。
最大の懸念だったシステム移行のプロセスにおいても、ecforceのデータ移行チームが要件定義から実行までを完璧に対応してくれたので、とてもありがたかったですね。移行作業の全てをやってくれたと言っても過言ではなく、おかげでスムーズに新体制へ移ることができました。
弊社の代表が、ecforceは「共感性が高いシステム」だと表現していました。これをエンジニア的な視点で翻訳すると「外部システムとの接続性が高く、データが詰まることなく流れるシステム」だと解釈しています。ecforceを導入したおかげで、ECサイトの購入導線がすっきりし、流入もスムーズになったと感じています。接続性も高く、ロジレス(EC自動出荷システム)やネクストエンジン(複数ネットショップ一元管理クラウド)など、周辺システムとのAPI連携がしやすい点も助かっています。
──ecforceへ移行後、業務効率や売上に影響はありましたか。
真鍋:まず定量的な成果として、ecforceへシステム移行後、約2ヶ月ほどで新規顧客の獲得数が3倍に増加しました。以前は月間500件程度だった獲得数が、1,500件ペースまで伸びている月もあります。その上、CPAも40%削減できています。私の中ではまさに革命と呼べるほどの成果でしたね。
ここまで大きな成果が出た要因としては、ecforce efo*の導入だとは思っていますが、そもそも以前は基幹システムにデータ連携する際、ECでの売上も全て電話注文として取り込まれてしまっていました。そのため、流入経路もCVRもわからず、どこの何を改善すればいいのかすら明確でなかったのが実情です。このような状況でecforceやecforce efoを導入し、施策を行った際の検証の体制が整えられるようになった。特にecforce efoでは、チャット形式でお客様がスムーズに情報入力できるようになったこともあり、劇的な変化がみられたのではないかと考えています。
*ecforce efo:チャット型対話式EFO。ECサイト上にチャット形式の注文フォームを簡単に設置できるサービス。CVRを向上させ、広告投資のROIを最大化させる。
──サイトパフォーマンスやマーケティングに関わる運用面の変化はいかがですか?
真鍋 : サイトの表示速度は以前の30秒から数秒レベル、体感では1秒未満に短縮されています。スマホ等のデバイスでも快適に閲覧できるようになり、ユーザビリティも向上しました。 マーケティングにおける運用面については、流入経路が可視化されたことで、広告運用の精度が格段に上がりました。以前は何経由で商品が売れたかわからない状態でしたが、正確な効果測定ができるようになったため、広告代理店の運用も最適化できています。
宮垣:SNS運用に関してもポジティブな変化がありました。Instagramにおいて、以前はフォロワー数が4,000人程度で停滞していましたが、ecforceの導入を機に、外部パートナーと連携して運用を強化しました。その結果、現在フォロワーは6,500人を突破し、数ヶ月後には1万人を目指せるほどのペースで順調に伸びています。これもシステム基盤が整い、SNSからの流入や効果が見えるようになったことが後押しになっているのだと考えています。
ecforce maとecforce biの導入により、CRMやデータ分析の精度が向上
──ecforce maも導入されていますが、使い勝手はいかがでしょうか。
真鍋:以前からステップメールを取り入れていましたが、あまり稼働させられていない状況でした。それが今回ecforce ma*を導入したことで、ステップメールが確実に機能するようになりました。購入直後から3日後、1週間後など、お客様のステータスに合わせた適切なタイミングでCRMを行うことで、顧客体験の向上や売上につながっています。
また、元々オフラインのツールとしてチラシなどは我々にもノウハウがあるので、それらをecforce maを活用してデジタルに置き換え、チャネルごとの発信内容を統一していきたいです。そこにLINEも追加していけたらと考えています。今後は弊社の商品のターゲットを鑑みると、SMS(Short Message Service)の機能に期待したいです。
宮垣:「ELECTORE」を愛用いただいているお客様には、これからも継続して良さを実感していただきたいと思っています。そのためにも、今まで紙媒体や電話でしかできていなかったアプローチを、ecforce maも活用しながらデジタルでもアプローチしていきたいと考えています。
*ecforce ma:MAツール。簡単で正確なデータ連携が可能、且つ効果的なプリセットを用意。CRM施策の売上効果を可視化し、効率的なマーケティング施策を実行可能とする。
──ecforce biの活用も進んでいるとうかがっていますが、どのように運用されていますか。
真鍋:BIツールについても過去に使用していたものがありましたが、データが重いと集計がうまくいかないことが多々ありました。これまでは、BIツールのデータを紙に印刷して月末の報告に充てていましたが、ecforce bi*の導入後はダッシュボードで可視化されるようになったため、スムーズに報告できるようになりました。特に、これまで出来ていなかったLTV分析について、グラフが自動で表示されるのは非常にありがたいですね。今後は獲得して終わりではなく、広告URLごとの継続率を可視化し、そのデータを基にLTVを最大化するための長期的なマーケティング施策を実行していきたいです。
*ecforce bi:データ活用における可視化・分析を行うダッシュボードツール。煩雑なデータ設計や連携等が不要で、EC特有のデータの可視化・分析が容易となる。また、複数のチャネルを跨いだデータの可視化・分析も可能とする。
「総合美」を掲げ、新たな取り組みに挑戦。ECを起点に“共感からのファン醸成”を目指す
──今後のブランド展開と展望について教えてください。
宮垣:私たちは「総合美」というコンセプトを掲げています。代表が長年美容に関わる中で、“本当の美しさ”はファッションやヘアメイクといった「外面の美しさ」、食事やエクササイズなどによる健康という「内面の美しさ」、そして何よりも「心の持ち方」が影響すると考えるようになりました。トータルで美を追求して、毎日感動して心豊かに過ごすことを目指す、この想いが「総合美」です。
また、心を大切にし、深い精神性を持つ日本伝統文化を設立当初より応援しております。具体的には、歌舞伎俳優の坂東玉三郎丈が出演される歌舞伎公演の協賛や、多くの職人の皆様やその方々の卓越した技術で織りなす工芸品を会報誌にて紹介しています。
また、心の豊かさを大切にしているなかで物から心へ価値観をシフトし、環境保全、生態系保全に貢献したいという思いから、2024年4月より「ELECTORE FARM」という農薬不使用の農園の運営も開始しました。農薬を使用せず、土壌にこだわり共生農法で栽培した野菜を販売しています。
今後はecforceの最新の機能をしっかり活用して、まずはELECTOREのスキンケアをお使いいただいて、その後に「総合美」の考え方やこれらの取り組みも知ってファンになっていただけるような展開を目指しています。 なぜスキンケアブランドが農業や日本文化への支援を行うのか、そのストーリーをECサイト上でもしっかり伝えていくことで、共感してくださるお客様を増やしていきたいですね。
──最後に、これからecforceの導入を検討している事業者へメッセージをお願いします。
真鍋:私たちのように、電話注文とECのデータ連携やシステムの老朽化に悩んでいるのであれば、ecforceへの移行を強くおすすめします。 特に、2010年代ごろ開発されたクライアントサーバー型のシステム(特にWindowsのみ対応のもの)の場合、コストや時間がかかるなど、システムの制約で新しい施策が打てない状況にあるのなら、今すぐにでもecforceに乗り換えるべきでしょう。今こそが刷新のタイミングだと言えます。
エンジニアとしての経験から見ても、ecforceは機能がたくさんあって自由度が高く、やろうと思えば設定項目だけでかなり自由なことができます。また、機能の開発スピードそのものも早く、機能開発やアップデートが活発で、置き配への対応などは非常に早かったです。それぞれの機能についても、単にAPI連携が豊富なだけではなく、どの他社製のプラグインを採用するかテストせずに済むくらい、考えられて作り込まれています。細部まで考えられた、信頼できるシステムです。システムへの不安が解消されることで、ブランド体験を磨き上げるという本来の仕事に、心ゆくまで向き合えるようになります。
ー本日はありがとうございました。
※掲載内容は取材当時のものです。



