目的・課題
- 顧客が商品選択できる定期購入プランの実装
- 対面に近いEC設計の実現による顧客体験価値の向上
効果
- 自由度の高い定期管理機能で理想の定期便を実現
- 在庫状況等も踏まえた商品の内容変更や広告変更にも対応できる販売環境の構築
- API連携でバックオフィス業務を効率化
はじめに事業概要を教えてください。
私たち株式会社Oxxx(オックス)は、1歳半から6歳までに特化した冷凍幼児食ブランド「mogumo」(モグモ)を運営しています。
2021年3月に会社を設立し、翌22年5月5日のこどもの日にオンラインストアをオープンしました。
mogumoの冷凍幼児食は、管理栄養士が監修した栄養バランスの良い食事を、電子レンジで温めるだけで簡単に作れるのが特徴です。子育てや仕事で忙しい中でも、月額の定期購入プランで栄養バランス・味・安心安全にこだわった料理をお子様に楽しんでもらうことができます。
子どもの成長の上でも大切な幼児食ですが、サービス立ち上げの背景にはどのような思いがあったのでしょうか。
きっかけのひとつとなったのは私自身の経験です。
自分が共働きをしながら子育てをするなかで、時短で、できる限り栄養バランスの良い食事を子どもに食べさせてあげたいと考えていました。
しかし、幼児向けの食事はスーパーで全く売っていません。その気づきをもとに、幼児期のお子様を持つ方1,500人にアンケートを実施。うち100人からは直接お話を伺い、ほぼ全員が幼児食に関する悩みを抱えていることを知りました。
この社会課題を解決したいと立ち上げたのが冷凍宅配幼児食のmogumoです。
非常にニーズの高い分野であるにも関わらず、これまで幼児食を扱う事業者が少なかったのはなぜでしょうか。
理由のひとつには参入障壁の高さがあると思います。私も商品開発のために100件以上の工場を回りましたが、技術面を含む多くの課題に直面しました。
現在は弊社の「社会課題と向き合い、人々の生活を豊かにする」というビジョンに共感し、高い品質の商品を提供くださる工場4か所と契約してサービスを展開しています。求める人が多い一方で実現が難しいサービスだからこそ、EC/D2Cで全国に届けることができることにやりがいを感じています。
ecforceの柔軟な定期管理機能で顧客体験価値の高いサービスを実現
EC/D2Cビジネスの中で重要視していることはどんなことでしょうか。
EC/D2Cのシステムや機能は日々アップデートされていますが、昔も今も変わらず大切にしているのは"どれだけ対面に近いECを設計できるか"という部分です。
カートシステムを選ぶ上でも、顧客体験価値を高める機能の品質が重要なポイントの1つでした。
具体的にはどのような機能がecforceを選んでいただく決め手となりましたか。
最も重視したのは定期管理機能の充実度でした。
親の目線に立つと、子どもにはできる限りいろんな食事体験をさせてあげたい。だからこそmogumoでは、2回目以降のお届けからはお客様に好きな商品を選んでいただく形で定期購入プランを運用しています。
これは幼児食をめぐる課題解決を目指す上で私たちが大切にしている部分ですが、管理画面で定期購入プランの中身を詳細に設定が可能なecforceだからこそ実装できたと考えています。
定期プランに力を入れたいと考えているEC/D2C事業者には、「ecforceを選んでおけばまず間違いない。」と自信を持ってお勧めできます。
利便性とカスタマイズの幅広さを兼ね備えたバランスの良いECプラットフォーム
実際にecforceを使ってみた印象はどうでしたか。
まず、とても楽で便利だなという印象を受けました。
例えばLPの管理機能。在庫状況に合わせてセット商品のメニューを変更したいときにもクリエイティブを作っておけばすぐに差し替えられるし、内容の更新も簡単にできます。
また、ecforceは外部サービスとのAPI連携に幅広く対応しているので、倉庫とのやりとりも自動出荷システムとAPI連携することでほぼ自動化できています。バックエンド業務の効率化はEC運営の初期段階で多くの会社が直面する課題だと思いますが、ecforceのおかげでスムーズに進めることができました。
さらに、使いやすいUI設計も魅力の一つですね。ecforceはASPカートとしての利便性の高さに加え、オープンソース的なカスタマイズの幅広さも兼ね備えたとてもバランスの良いECプラットフォームだと感じています。
課題解決を伴走するカスタマーサポートのレベルの高さに感動
普段の業務の中で特に役立っている機能があれば教えてください。
非常に助かっているのはカスタマーサポートです。
わからないことがあればすぐにカスタマーサポートに電話して質問していますが、毎回回答のレベルの高さに感動しています。
どういった部分にレベルの高さを感じていらっしゃいますか。
弊社がやろうとしてること、課題に感じていることをきちんと理解し、迅速に対応してくれるところですね。
悩んでいることを相談すると、解決方法の提案から機能実装まで丁寧にサポートしてくれます。直接の解決が難しい場合でも、別のアプローチによる対応策を一緒に考えてくれる姿勢は本当に心強く感じます。
今後、ecforceの機能で使ってみたいものはありますか。
セット販売管理で実装された、商品の組み合わせによって割引設定ができる機能は使用してみたいですね。
そしていま注目しているのが、定期回数毎に異なる商品のお届けを設定することができる頒布会の機能です。
mogumoとしてはお客様に好きな商品を毎月、自由に選んでいただきたい気持ちもありますが、共働きや子育てなど様々な理由で忙しく、商品の選択をする余裕のないお客様もいらっしゃいます。そういったお客様の元に同じ商品が届いてしまうのは避けたいと思っていたところに、頒布会のオプション機能が実装されました。
まさにmogumoが目指している顧客体験価値の高いサービスに近づくための機能として、期待を寄せています。
オフラインとオンラインの境界線をなくして社会課題解決へ
mogumoのオープンから約4ヶ月が経ちます。ネクストステップとしてはどのような目標を設定していますか。
数値面ではF2転換率を90%まで上げることを目標にしています。
そのためにも、継続的に利用していただいているお客様にしっかりとヒアリングをすることで、子育てや幼児食をめぐって各家庭が抱えている課題の解像度を高め、より良いサービスの実現と継続率の向上につなげたいと考えています。
サービス面では現在15商品を展開していますが、2022年内には30商品ほどに増やしたいと商品開発に力を入れています。
では最後に、御社が掲げる今後のビジョンを教えてください。
私たちは「幼児食メーカー」で終わるつもりはありません。
現在は食に限定して事業を展開していますが、幼児期のデータを基に、教育や医療、スポーツなどをはじめとした幼児期の生活・子育てにおける課題を解決できるサービスをmogumoで展開していきたいと考えています。
オンラインとオフラインの両方を強化していくことが今後の目標です。
その2つの境界線をなくすためにも、ecforceの力を借りながらEC/D2C事業において"対面に近い設計を目指す"ことが大切なポイントの1つになると考えています。