はじめに事業・サービス概要やEC業界における取り組みを教えてください。

PMO 德田 拓也氏(以下、敬称略):私たち株式会社TeNは各種SNSをはじめ、Webサイトやアプリ内に広告を配信・運用するWeb広告事業を中心に成長してきました。今ではメディア事業やEC事業にも取り組み、それぞれの事業の繋がりを強化しています。

私たちがこのように事業領域を広げたり、ブランド運営をしているのは、EC事業者との共存・共栄を目指している背景があるからです。
お客様の良きパートナーとして事業を包括的にサポートできる支援体制を構築していることはもちろん、より事業者の解像度を高め、課題解決の質を上げていくことを目指しています。

EC事業部 マネージャー 池田英樹氏(以下、敬称略):特にブランド運営に関しては、実際に自身でD2Cの運営経験がなければ本質的で寄り添った提案をすることはできません。当社ではお客様と直接競合しない形で複数のブランド運営を展開しております。そのうちのいくつかを実際にご紹介させていただきます。

1つ目は元欅坂46の志田愛佳さんがプロデュースした自然由来のシカクリーム「pui」です。当時は「P2C」という言葉が少しづつ出始めた頃で、先行事例があまり多くない状況でしたが、色々と試行錯誤を繰り返し、貴重な知見を蓄積することができました。

2つ目は「weroast」です。コーヒーに関するブランドでメインプロダクトとして家庭用焙煎機を展開させていただく予定です。本ブランドでのテーマは本当の意味でのD2C(Direct to Consumer)を実現することで、クラウドファンディングを皮切りに、お客様との対話を楽しみながら一緒にブランドを創り上げ、広告依存ではないD2Cを追求していこうと考えています。

※weroast 2023年4月時点

冒頭にもお話させていただきましたが、ブランドも単に物売りという観点ではなく、競合が少なかったりニッチなマーケットでのブランド立ち上げを行ったり、ラボ的な動きをしたりと、お客様の提案に活かせるよう意識しています。

パートナー連携・協業の経緯と成果を教えてください。

池田:SUPER STUDIOがD2Cを始めた頃からお付き合いがありました。「ECを始めたい」という知り合いを紹介させていただいたり、私たちもお客様をご紹介いただいたこともあります。

株式会社TeN PMO 德田 拓也氏

德田:協業のきっかけは、別のカートシステムでコンバージョン計測に問題が発生していた時でした。その時、ecforceを導入していたお客様では、システムと広告媒体のコンバージョン計測の乖離がほとんど無かったため、問題が発生していたカートシステムからecforceへ移行したのを覚えています。

ecforceへ移行したことでコンバージョン計測が改善され、それ以降は新規案件や自社ブランド立ち上げにはecforceでサイト構築し始めました。

現在は弊社が提供しているLP(ランディングページ)の高速化を実現するツール「LandingHub」で、ecforceと協業させていただいています。

近年、動画を中心としたSNSが普及する流れに伴い、LP内に複数の動画コンテンツを埋め込み、商品の魅力を5感を通して伝えるという需要が高まっています。
一方で動画コンテンツはファイルサイズが大きく、ページ表示速度がかなり遅くなり、CVRに悪影響を及ぼします。
「LandingHub」はそういった課題に対し、TeNが開発した技術を用いてページ表示の高速化を実現するツールです。
実際に、156秒→0.8秒*まで表示速度が改善した事例もあります。

※4G,150ms遅延,1638kpsの環境でLandingHub未導入、導入LPを比較した結果

 

株式会社TeN EC事業部 マネージャー 池田 英樹氏

池田:ecforceはCVRを引き上げる機能が豊富なシステムだと感じています。「LandingHub」とecforceを合わせてご活用いただくことで、システム同士が補完し合いながらCVRを改善・向上することができると感じています。

本質的なことに時間やリソースをかけることができて感謝している

貴社が考えるecforceの強みやメリットについて教えてください。

德田:ecforceには4つの強みがあります。1つ目は運用型広告やアフィリエイト運用をする上で最適なECカートシステムであるという点です。

EC/D2C運営を行う上でコンバージョンの乖離で悩まれるお客様が非常に多い印象です。コンバージョンの乖離が発生すると、カートシステムの問題なのかタグ設定の問題なのか、どこに不備や原因があるか分からないケースが多く、事業者側・制作側共に原因究明に時間がかかります。

ecforceはソケット通信やコンバージョンAPIといった機能を取り入れているため、精緻なコンバージョン計測と広告分析が可能になっています。
また広告タグが管理しやすかったり、作れるLPに制限がないので、計測だけでなく運用も最適化できることが非常に魅力的です。

このように、広告周りの機能がオールインワンで揃っているため、広告計測ツールを別途導入する必要もありません。

2つ目の強みはわかりやすいUIです。必要最低限のHTML/CSSの知識があれば簡単に設定できるため、エンジニアではないスタッフでもすぐに使いこなせている印象です。
別のカートシステムの場合、説明書を読み込まないと設定ができなかったのですが、ecforceは直感的にわかる設計になっていて、誰でもスムーズに同じ作業ができるようになり、とても助かっています。

ecforceの3つ目の強みは、トレンドを先取りしていち早く実装していることです。

例えば2021年から実装しているチャットボット「ecforce chat*」。こちらはecforceと一緒に提案することが多く、UIが分かりやすくてすぐにカスタマイズできます。さらに各設問ごとにどのくらい離脱したのかを数値化してくれるので、例えばpayment -支払い方法 での離脱が多い場合、支払い方法の選択肢を増やす、UIを最適化するなどのEFOを素早く判断し対応できることが魅力的です。

*ecforce chat:ウェブ接客自動化システム。問い合わせに対して適切な応対から提案まで自動化し、顧客LTVの向上やオペレーションコストの削減をサポートする。

 

ecforceが常にトレンドを先取りしてスピーディーに実装してくれるおかげで、私たちも最先端の機能を活用することができています。

4つ目の強みはサポート体制です。お客様に合わせて様々なコミュニケーションツールを使い、相談や質問への返事が素早い印象があります。さらに導入後も手厚いフォローがあり、役立つオプションの提案も欠かさないという姿勢が素晴らしいです。

自社ブランドを運営する上で実感しているecforceの強みを教えてください。

池田:自社ブランドを運営する上でもecforceの強みを2つ実感しています。1つ目は正確な情報連携がシステム的に実現されている点です。

ブランドのマーケティングを行うにあたり、意思決定の土台が作れている否かは非常に重要ですが、広告計測の乖離などその土台を整えることも実は簡単ではなかったりします。德田も話しているとおり、ecforceは精度の高い広告管理ができるため、意思決定のスピードが一段と速くなります。

2つ目の強みは、クオリティの高い機能を使うことができる点です。高クオリティの機能が集合提供されているので、システム構築の時間をかけずに施策の改善に着手し、PDCAを回すことができます。

やはりブランドの本質は売ることだけではなく、ブランドとしての価値を磨いていくことだと思っています。ただ、このあたりは短期的に影響が出にくいので、そこになかなか時間を割けないケースが多いのも実情です。

ecforceは運営面も考慮されたシステムなので、こういった本質的なことに時間やリソースをかけることができ、ブランド運営の責任者の立場としても評価しています。

顧客体験の向上を図り、ECの進化系を作っていきたい

貴社としてEC市場で実現したいこと、その中でecforceにサービスとしてご期待いただいていることを教えてください。

德田:世の中にはまだまだユーザー目線ではない、売るためだけのコンテンツが多いと感じています。今後、私たちはより自然な流れで優れた顧客体験を提供し、ユーザーにブランドを好きになっていただくきっかけをecforceと一緒に作っていけたら嬉しいです。

池田:今後、EC業界ではオンラインの購買体験を、五感をフルで使うオフラインでの購買体験に近づけることが鍵になると思います。私たちも新しい可能性を模索しながら良い顧客体験を提供し、ECの次のステージをecforceと一緒に作り上げていきたいです。

 

※掲載内容は取材当時のものです。
EC事業者との共存・共栄に取り組むTeNが、クライアントも自社ブランドもecforceを採用する理由。

株式会社TeN

事業内容
Webマーケティング事業・Web広告事業・Webメディア事業・通販事業 ・D2C支援事業
導入製品
ecforce
URL
https://ten.andco.group/
ecforce

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