ecforce AIとecforce Dev MCP Serverは何が違う?AI連携の背景と使い分け
ecforceでは、AIをEC運営とショップ開発に活かすための仕組みとして「ecforce AI」(外部AIツールから使える「MCP接続機能」を含む)と、ecforceの公式仕様を扱う「ecforce Dev MCP Server」(以下、ecforce Dev MCP)の2つを提供しています。
どちらもAIとecforceをつなぐ仕組みですが、AIに渡す情報も、想定している使い手も異なります。
この記事では、2つの仕組みが生まれた背景、それぞれでできること、そしてなぜ別の仕組みとして提供しているのかを整理し、目的別の使い分けを解説します。
MCPそのものの仕組みについては「MCPとは?AIエージェントによる業務自動化の仕組みと活用メリット」で解説しています。
- ecforce AIとecforce Dev MCP、それぞれが生まれた背景とできること
- 外部AIツールからecforce AIを使う「MCP接続機能」の仕組みと利用条件
- 2つの仕組みが分かれている理由と、項目ごとの違い
- 目的別の使い分けと、利用時の注意点
ecforceの2つのAI連携の全体像

MCP(Model Context Protocol)とは、AIアプリケーションが作業の途中で外部のデータやツールにつなぎ、情報を読んだり操作を実行したりするための共通の接続ルールです。
MCPに対応したAIアプリケーションであれば、接続先を設定するだけで同じMCPサーバーを利用できます。
ecforceのAI連携は、AIに何を渡すかによって次の2つに分かれます。
| 仕組み | AIに渡すもの | 使う場所 |
|---|---|---|
| ecforce AI | 自社ショップのデータと機能 | ecforce AIの画面、またはMCP接続機能を通じて外部AIツール(ChatGPTアプリ(Codex)、Claude Code、Cursorなど) |
| ecforce Dev MCP | すべてのショップに共通するecforceの公式仕様 | Cursor、Claude Code、CodexなどのAIツール |
ecforce AIは「自社ショップのデータ」を扱い、ecforce Dev MCPは「ecforceの公式仕様」を扱います。
この違いを押さえておくと、2つの仕組みの関係を理解しやすくなります。
ecforce AIとは

ecforce AIは、コマース事業に特化したAIエージェントです。
ecforceに蓄積されたデータや機能と連携し、EC運営の幅広い業務を支援します。
ecforce AIの画面で使えるほか、MCP接続機能を使えば、使い慣れた外部AIツールからもecforce AIの機能を利用できます。
ecforce AIが生まれた背景
EC事業の現場では、次のような課題を抱えるケースが少なくありません。
- 専門知識を持つ人材が不足している
- 日々の運用業務が多く、本来注力すべき施策に時間を割けない
- データはあるものの、改善や成果につなげきれていない
ecforce AIは、ecforceのデータと機能を理解したAIが業務を支援することで、こうした課題の解決を後押しします。
ecforce AIでできること
| 領域 | できることの例 |
|---|---|
| 運用の効率化 | 管理画面の操作案内、商品説明文の作成、FAQの作成、メールテンプレートの作成 |
| 分析 | 広告の分析、商品・顧客・受注データの分析、問い合わせ内容の分析 |
| クリエイティブ制作 | ビジュアルの作成、メールの作成、セレクションページやLPの作成 |
| チームでの活用 | 自社に合わせたカスタマイズ、プロンプトの共有、AIモデルの選択 |
MCP接続機能:外部AIツールからecforce AIを使う
ChatGPTやClaudeなどの外部AIツールが業務に広く浸透し、普段の作業をこれらのツール上で進める担当者が増えています。
一方で従来は、ecforceのデータを使ったAI活用はecforce AIの画面で行う必要があり、外部AIツールで作成したLPのコードも、管理画面へコピー&ペーストして反映する手間がかかっていました。
ecforce AIのMCP接続機能は、こうした「ツールをまたぐ手間」をなくし、普段使いのAIツールからecforce AIのMCPツールを利用できるようにする機能です。
MCP接続機能を使うと、外部AIツールから次のような操作を行えます。
- 受注・商品情報の確認
- ecforce AIdpのナレッジ参照
- ecforce biでの分析
- ecforce maの配信設定
- 外部AIツールで作成したHTML・CSS・JavaScriptを、ecforceのLPテンプレートとして作成・更新
外部AIツールが備えるエージェント機能や、外部AIツール側で接続している他のツールと組み合わせながら、ecforceのデータを活用できる点も特長です。
利用時は、外部AIツールからOAuthでecforce AIへサインインし、利用するMCPツールを許可します。
操作はecforceアカウントの権限の範囲内で行われます。
ecforce AIの利用条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ecforce AI | ecforceをご利用の事業者様が対象。一部の機能は有償 |
| MCP接続機能の対象 | ecforce AIの有償版をご契約の事業者様 |
| MCP接続機能で接続できるサービス | ecforce、ecforce ma、ecforce bi、ecforce AIdp |
| MCP接続機能に対応する外部AIツール | ChatGPTアプリ(Codex)、Claude Code、Cursorなど |
| 操作できる範囲 | 各サービスの契約状況およびecforceアカウントの権限の範囲内 |
詳しくは「ecforce AI」の製品ページ、および「外部AIツールからの連携に対応する「MCP接続機能」」をご覧ください。
ecforce AIの詳細はこちら
コマース事業に特化したAIエージェントecforce AIの機能や利用条件をご確認いただけます。
ecforce Dev MCPとは

ecforce Dev MCPは、テーマ開発で使うAIが、ecforceの公式仕様を必要なときに参照できるようにするMCPサーバーです。
たとえるなら、一般的なWeb制作に詳しいAIに、ecforce専用の参考書を開けるようにするものです。
ecforce Dev MCPが生まれた背景
ecforceのテーマ開発では、Liquidというテンプレート言語を採用しています。
Liquidの基本的な記述ルールは共通ですが、使える変数名や文法ルール、画面ごとのルール、テーマの構造はecforce独自のものです。
そのため、AIに一般的な知識だけでコードを書いてもらうと、ecforceでは使えない変数や、文法ルールに沿わない書き方が紛れ込むことがあります。
普通のWebページが作れることと、ecforceの画面として動くことは別です。
従来は、ecforceに詳しい人がテーマガイドを確認しながらコーディングする必要がありました。
ecforce Dev MCPを使うと、調べものや実装の一部をAIが引き受けます。
ecforce Dev MCPでできること
ecforce Dev MCPを接続すると、AIアプリケーションが必要に応じて次の公式情報を参照します。
AIの学習データが書き換わるわけでも、マニュアルを事前にチャットへ流し込むわけでもありません。
| 参照できる情報 | こんなときに |
|---|---|
| ecforce FAQ(サポートサイト) | 機能や設定を確認したいとき、不具合の原因を切り分けたいとき |
| ecforce テーマガイド | 必須構造、実装パターン、コード解説を確認したいとき |
| Liquidの変数・Drop・フィルター | 画面ごとに使える情報や記述方法を確認したいとき |
これにより、テーマのカスタマイズや改修における「使える変数を調べる」「開発プランを計画する」「ルールに沿ったコードを生成する」「改修を実装する」「不具合の原因を特定して修正する」といった場面で、ecforceの仕様を踏まえたAIの支援を受けやすくなります。
ecforce Dev MCPの対象範囲と利用条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 管理画面の「テーマ管理」で扱うファイル群(/shop配下、カート、購入画面、マイページ) |
| 対象外 | 管理画面の「LPテンプレート」 |
| 費用 | 無料 |
| 提供形式 | 公式情報を読み取り専用で提供 |
| 対応するAIツール | Cursor、Claude Code、CodexなどのMCPに対応したAIツール |
対応アプリケーションと接続手順は「ecforce Dev MCPのセットアップ」、プロンプトの例は「ecforce Dev MCPの使い方」をご参照ください。
なぜ2つの仕組みに分かれているのか

ecforce AIとecforce Dev MCPが別の仕組みになっているのは、AIに渡す情報の性質が異なるためです。
ecforce AIが扱うのは、受注や商品、顧客といった自社ショップ固有のデータです。
そのため、ecforce AIへのサインインと、ecforceアカウントの権限に基づいたアクセスが前提になります。
一方、ecforce Dev MCPが扱うのは、FAQやテーマガイド、Liquidの変数といった、すべてのショップに共通する公式仕様です。
個別の管理画面にはアクセスせず、読み取り専用で仕様を提供するため、テーマ開発に携わる制作会社や開発パートナーも利用しやすい形になっています。
「自社の管理画面にアクセスするための接続」と「ecforceの仕様を知るための接続」を分けることで、それぞれの目的に合った使い方ができるようになっています。
ecforce AIとecforce Dev MCPの違い

2つの仕組みの違いを、項目ごとに比較します。
| 項目 | ecforce AI(MCP接続機能を含む) | ecforce Dev MCP |
|---|---|---|
| 位置づけ | コマース特化のAIエージェント | テーマ開発のための仕様参照のMCPサーバー |
| 使う場所 | ecforce AIの画面、MCP接続機能を通じて外部AIツール | 外部AIツール(開発環境) |
| 扱う情報 | 自社ショップのデータ・機能 | FAQ、テーマガイド、Liquidの変数などの共通仕様 |
| 管理画面へのアクセス | あり(アカウント権限の範囲内) | なし |
| データの操作 | できる | できない(ショップのデータには接続しない) |
| LPテンプレート | MCP接続機能で作成・更新できる | 対象外 |
| 主な利用者 | EC運営・マーケティング担当者 | テーマのカスタマイズ・改修でAIを使う人(制作会社・開発パートナー、事業者の開発担当者など) |
| 費用 | 一部有償(MCP接続機能は有償版が対象) | 無料 |
目的別の使い分け

ecforceの画面上でAIに運営業務を任せたいなら「ecforce AI」
商品説明文やメールの作成、データの分析など、EC運営の業務をecforceの中で完結させたい場合はecforce AIが適しています。
外部AIツールを使っていないチームでも、すぐに活用を始められます。
普段使いのAIツールから自社データを活用したいなら「ecforce AIのMCP接続機能」
ChatGPTやClaudeなどの外部AIツールを日常的に使っている場合は、ecforce AIのMCP接続機能が適しています。
外部AIツールの機能や他のツールと組み合わせながら、ecforceのデータ確認や操作、LPテンプレートの作成・更新を行えます。
外部AIツールでecforceのテーマを開発・改修したいなら「ecforce Dev MCP」
テーマのカスタマイズや改修を外部AIツールで進めたい場合は、ecforce Dev MCPが適しています。
AIがecforce固有の仕様を参照しながら調査や実装を支援するため、仕様を調べながらコーディングする手間を減らせます。
ecforce Dev MCPの活用例

ここでは、ecforce Dev MCPを使った具体的な依頼の例を紹介します。
Figmaのデザインをもとにショップを実装する
ベーシックテーマをもとに、デザインどおりのショップをつくります。
「Figmaのデザインをもとに、xxxx.index.liquid を実装してください。ecforce Dev MCPを参照し、ecforceのルールに沿って進めてください。」
AIは必須構造と使える変数を確かめながら、デザインをテーマのコードに落とし込みます。
生成AIでつくったHTMLを、ecforceで動くページにする
生成AIでつくった特集ページやトップページのHTMLを、ecforceのテーマに仕立て直します。
「xxxx.html というTOPページのHTMLを、ecforce Dev MCPを参照し、ecforceのルールに沿ってLiquid化してください。」
商品名や価格など、ecforceのデータを表示する箇所は、ecforceの変数や文法ルールに沿って書き換えます。
既存のページに新しいセクションを追加する
ギフト特集や新商品の一覧など、いまのショップに新しいセクションを加えます。
「TOPページの〇〇セクションの直下に、『ギフト商品』ラベルが付いた商品を2カラムで一覧表示するギフトセクションを追加してください。ecforce Dev MCPを参照し、ecforceのルールに沿って実装してください。」
表示されない原因を切り分ける
商品一覧が表示されないといったトラブルの原因を、テーマ側と設定側に分けて洗い出します。
「ecforce Dev MCPを参照して、Liquidで商品一覧を取得できない原因の特定と、修正方法を示してください。原因の候補は、テーマの実装と管理画面の設定に分けて示してください。」
AIが実際の管理画面を見て原因を確定するわけではないため、設定側の確認は人が管理画面で行います。
利用時の注意点

2つの仕組みに共通する注意点
AIが出力した内容が必ず正しいとは限りません。
生成されたテキストやコード、提案の採否、本番環境への反映は、利用者ご自身の確認と責任のもとでご判断ください。
ecforce AIのMCP接続機能の注意点
- 利用できるMCPツールは、各サービスの契約状況およびecforceアカウントの権限によって異なります
- 外部AIツールの利用環境や認証情報は、利用者ご自身で適切に管理してください
ecforce Dev MCPの注意点
- 管理画面の設定操作や、商品・注文・顧客データの閲覧・変更はできません
- 管理画面のテーマの更新や公開は行いません
- LPテンプレートは対象外です
ご利用前に「ecforce Dev MCPの利用規約」に必ず目を通してください。
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資料ダウンロードよくある質問
Q1ecforce AIのMCP接続機能とecforce Dev MCPの違いは何ですか?
ecforce AIのMCP接続機能は、外部AIツールから自社ショップのデータを参照・操作するための機能です。
ecforce Dev MCPは、テーマ開発で使うAIにecforceの共通仕様を参照させるためのMCPサーバーで、管理画面にはアクセスしません。
Q2ecforce Dev MCPで商品データや顧客情報は見られますか?
見られません。
ecforce Dev MCPは個別の管理画面には接続せず、ecforceの共通仕様を参照します。
自社の管理画面のデータを外部AIツールから利用したい場合は、ecforce AIのMCP接続機能をご利用ください。
Q3エンジニアがいなくても使えますか?
ecforce AIは、エンジニアがいないチームでも利用できます。
ecforce Dev MCPも使えます。
ただし、AIが出した案の確認とテーマへの反映はご自身で行う必要があるため、テーマとコードの基本的な知識を備えたうえでの利用がおすすめです。
Q4費用はかかりますか?
ecforce AIは一部の機能が有償で、MCP接続機能はecforce AIの有償版をご契約の事業者様が対象です。
ecforce Dev MCPは無料です。
なお、CursorなどのAIツール自体の料金は各サービスの契約に従います。
Q5Shopify Dev MCPとの違いは何ですか?
Shopify Dev MCPはShopifyの開発ドキュメントを、ecforce Dev MCPはecforceの開発に関するドキュメントをリアルタイムで参照できる点が異なります。
Liquidの基本の記述ルールは共通ですが、変数名や画面ごとのルールはecforce独自のため、ecforceのテーマ開発にはecforce Dev MCPが適しています。
まとめ:「自社データ」はecforce AI、「公式仕様」はecforce Dev MCP
ecforce AIは、ecforceのデータと機能を理解したコマース特化のAIエージェントです。
MCP接続機能を使えば、普段使いの外部AIツールからもecforce AIの機能を利用できます。
ecforce Dev MCPは、テーマ開発で使うAIがecforce固有の仕様を参照できるようにするMCPサーバーです。
運営業務の効率化にはecforce AI、テーマの開発・改修を外部AIツールで進めるならecforce Dev MCPと、目的に合った仕組みを選んでAI活用を進めていきましょう。
編集者・監修者について
編集者
株式会社SUPER STUDIO
マーケティンググループ
植地 祐奈
メーカーにマーケターとして入社後、新規顧客獲得向けの施策企画・実行を担当。新規事業としてtoB/toC向けECサイトの運営(サイト構築・集客)に携わる。2023年にSUPER STUDIOへ入社し、EC構築システム「ecforce」のマーケティングを務める。
監修者
株式会社SUPER STUDIO
マーケティンググループ チームリーダー
髙山 拡
アパレルD2C企業でのマーケティング実務を経て、2022年にSUPER STUDIOへ入社。
D2C事業のEC運営に携わり、現在はAIソリューションを活用したコンテンツ設計や業務改善に取り組んでいる。
※この記事は 2026年10月28日 時点の情報をもとに執筆しています。
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