ECコンサルティングとは?種類や費用、成功事例から分かる選び方
※この記事は 時点の情報をもとに執筆しています。
ECサイトの売上拡大や運営改善に向けて、専門知識を持つECコンサルの活用を検討する事業者が増えています。
しかし、支援範囲や料金体系、会社ごとの得意領域が多岐にわたるため、自社の課題に合致した最適なパートナーを見極めるのは容易ではありません。
本記事では、ECコンサルの主な仕事内容や種類、費用相場、導入事例、失敗しない選定ポイントまで体系的に整理します。
外部パートナーの活用を検討しているEC・事業責任者が、自社に最適な支援体制を判断できるようになる実践的なガイドです。
【この記事の主な内容】
- ECコンサルティング会社を選ぶ際のポイント
- ECコンサルティングの費用相場と料金体系
- ECコンサルティングの成功導入事例
- ECコンサルの主な仕事内容と種類
- ECコンサルティングを導入するタイミング
関連記事:自社ECとは?モール型との違いやメリット・デメリットを初心者にもわかりやすく解説|ecforce blog
ECコンサルティングとは?

ECコンサルティングとは、ECサイトの売上向上や運営効率化を目的に、外部の専門家が戦略設計や実行支援を行うサービスです。
「売上を伸ばしたいが改善策が分からない」「広告費がかさむ一方で利益が残らない」といった課題を抱える事業者に対し、客観的なデータに基づいて改善策を提示する伴走型のパートナーといえます。
EC市場の拡大に伴って競争環境が変化しており、サイトを開設しただけで継続的な成長を実現することは難しくなっています。
さらに、マーケティング手法や各種ツールの進化に対応し続けるには高度な知見と運用工数が求められます。
しかし現場では「社内のリソースが不足している」「EC運営に精通した人材がいない」という課題を抱える企業も少なくありません。
こうした背景から、外部の知見を取り入れて事業成長を加速させる選択肢としてECコンサルティングが活用されています。
支援内容は戦略立案から業務改善まで多岐にわたり、主に以下のような領域が含まれます。
- 集客チャネル(SEO、SNS、Web広告など)の選定と施策立案
- コンバージョン率(CVR)改善に向けた導線設計・UI/UX最適化
- 購買データや行動履歴をもとにしたリピート・CRM戦略の構築
- 受注処理や物流・バックオフィスのオペレーション効率化支援
このように、ECコンサルタントは数値分析からマーケティング施策、日々の業務フロー改善まで幅広く支援する役割を担います。
ECコンサルティングを導入するタイミングは?

ECコンサルティングの導入効果を最大化するには、事業フェーズや直面している課題に応じた適切なタイミングを見極めることが重要です。
自社の現状を客観的に把握し、どの段階で外部の専門知識を取り入れるべきかを判断する基準を持つ必要があります。
ここでは、導入によって特に高い効果が期待できる2つの代表的なタイミングを解説します。
新規ECサイトを立ち上げる・ビジネスをスタートする
ECサイトの立ち上げ初期は、集客基盤や販売戦略の土台を固める極めて重要なフェーズです。
事業立ち上げの経験が少ない場合、ターゲット設計や販売チャネルの選定、適切なカートシステムの選定などで判断に迷う場面が多く生じます。
初期設計に誤りがあると、後から大幅な仕様変更やシステムの移行が必要になり、余分なコストや工数が発生するリスクがあります。
立ち上げ段階からECコンサルティングを取り入れることで、市場調査や事業計画の策定、システム選定をスムーズに進められます。
戦略設計の段階から最適化を図るアプローチが、最短ルートでの事業立ち上げと初期の売上獲得につながります。
関連記事:ECサイト構築に強い企業10選!詳しい特徴や選び方のポイントを解説|ecforce blog
売り上げに伸び悩んでいる
運営中のECサイトにおいて「売上が停滞している」「目標数値を達成できない」といった壁に直面した際も、導入を検討すべき好機です。
売上の伸び悩みは、集客数の不足、商品ページの離脱率、購入手続きでのカゴ落ち、リピート率の低迷など、複数の要因が複雑に絡み合っている傾向があります。
社内の視点だけではボトルネックの正確な特定が難しく、効果の薄い施策にリソースを浪費してしまうケースも珍しくありません。
外部のコンサルタントがアクセス解析や購買データを客観的に分析することで、真の課題を浮き彫りにし、効果的な打ち手を導き出せます。
ECコンサルの主な仕事内容

ECコンサルタントの役割は、抽象的な助言にとどまらず、売上拡大やLTV向上に向けた施策の実行までを伴走支援することにあります。
現状のデータ分析から戦略立案、CRM設計、日々の運営業務の改善、集客の最適化まで支援領域は多岐にわたります。
ここでは、ECコンサルタントが担う代表的な5つの実務領域について具体的に整理します。
売上が伸びない原因をデータで分析・可視化
コンサルティングの初期段階では、現状の運営状況を正確に把握するための詳細なデータ分析が行われます。
Googleアナリティクスなどの解析ツールやカート内の購買データを活用し、売上低迷の原因となっているボトルネックを可視化します。
具体的には以下のような項目を多角的に検証します。
- 流入経路別のアクセス数とユーザーの質(SEO・広告・SNS・ダイレクトなど)
- 商品詳細ページやカート画面における離脱率とユーザー導線の課題
- 顧客属性ごとの購買単価、初回購入から2回目購入への引き上げ率
社内では見落としがちな潜在的課題も、専門的なデータ分析によって客観的に特定することが可能です。
EC事業のフェーズに応じた戦略設計と実行支援
特定された課題に基づき、目標達成に向けた中長期的な戦略と短期的な実行プランを策定します。
「売上規模を拡大するフェーズ」や「利益率を改善するフェーズ」など、事業の成長段階に応じた施策の優先順位付けを行います。
具体的な支援内容は以下の通りです。
- 競合分析とターゲット層を踏まえたポジショニング戦略の再定義
- コンバージョン率を高めるためのランディングページ(LP)やサイト改善提案
- 自社ECとモール展開の役割分担を含めた販売チャネル戦略の設計
戦略の策定だけでなく、実際の施策実行まで定期的なミーティングを通じて伴走する支援が一般的です。
リピーター獲得を目的としたCRM施策の設計
ECビジネスを安定的に成長させるためには、新規顧客の獲得だけでなく、リピート購入によるLTV(顧客生涯価値)の最大化が欠かせません。
ECコンサルタントはCRM(顧客関係管理)の視点を取り入れ、継続して購入してもらうための仕組みを設計します。
- 初回購入後のフォローメールやステップ配信のシナリオ構築
- 会員ランク制度や定期購入・サブスクリプションモデルの導入支援
- 公式LINEやメルマガを活用したセグメント配信の設計
顧客との継続的な接点を最適化することで、広告費に過度に依存しない高収益な事業構造への転換を目指します。
関連記事:CRM施策とは?導入メリットやおすすめのツール3選、成功事例についてご紹介|ecforce blog
EC運営業務の一部を外注・代行して業務負荷を軽減
社内の運用リソースが不足している場合、コンサルティング会社が実務の一部を代行して業務負荷を軽減するケースもあります。
単なる作業代行にとどまらず、業務フロー全体の効率化やマニュアル化までを見据えた支援が行われる傾向があります。
委託可能な主な実務は以下の通りです。
- 商品情報の登録やキャンペーンバナーの更新作業
- 在庫連携や受注管理、出荷指示などのオペレーション管理
- 運用マニュアルの作成や社内スタッフ向けのオペレーション研修
業務を完全に任せきりにするのではなく、将来的な内製化や自走体制を見据えて段階的にノウハウを蓄積していく姿勢が大切です。
関連記事:EC業務を外注するメリット・デメリットは?依頼できる業務や費用、おすすめサービスを紹介|ecforce blog
SEO・広告・SNSを活用した集客チャネルの最適化
優れた商品を揃えていても、ターゲット層への認知が不足していれば売上には結びつきません。
ECコンサルタントは集客構造を分析し、費用対効果の高いチャネル構成への見直しを図ります。
主な施策内容は以下の通りです。
- 検索意図に合致したSEOコンテンツの企画およびサイト内部構造の最適化
- リスティング広告やSNS広告の運用設計と費用対効果(ROAS)の改善
- インフルエンサー施策や外部メディア連携による認知拡大の設計
一時的なトラフィック獲得にとどまらず、継続的に集客効果が蓄積される基盤を整えることが重視されます。
ECコンサルタントの種類

ECコンサルタントと一口に言っても、得意とする領域や支援のスタイルは事業者によって大きく異なります。
自社の課題や目指す販売モデルに合致しないタイプを選んでしまうと、期待した成果が得られない要因になりかねません。
ここでは、主要な3つのコンサルタントタイプの特徴と適した事業者の特徴を解説します。
オールラウンド型:戦略から運用まで幅広く支援
オールラウンド型は、事業戦略の立案から集客施策、UI/UX改善、CRM、運営業務の最適化までを総合的にカバーするタイプです。
自社ECサイトの売上拡大を総合的に目指す企業や、立ち上げ初期で全体的な方針が定まっていない企業に適しています。
ECビジネス全体を俯瞰したアドバイスが得られる一方で、支援範囲が広い分だけ費用が高額になりやすい側面があります。
依頼する際は、どの領域を優先的に改善すべきか事前に優先度を整理しておくことが有効です。
モール特化型:楽天市場・Amazonなどプラットフォーム別に最適化
楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなど、特定のECモールにおける売上アップに特化した支援を行うタイプです。
各モール固有の検索アルゴリズム、セールイベント(楽天スーパーSALEやAmazonプライムデーなど)の攻略法、モール内広告の運用に精通しています。
短期間でモールの売上を伸ばしたい企業や、モール専任の運用担当者が不在の企業に向いています。
ただし、自社ECサイトの集客やブランディング施策は対応範囲外となる場合が多いため、事前の確認が必要です。
関連記事:モール型ECサイト完全ガイド|メリット・構築方法・主要モール比較5選
越境EC特化型:海外市場に挑戦する事業者向け
日本国内にとどまらず、海外の消費者に向けた販売展開(越境EC)を専門に支援するタイプです。
海外向けECサイトの構築や多言語対応、現地でのWebプロモーション、国際物流や関税の手続きなど、特有の専門知識を提供します。
対象国(北米・中国・東南アジアなど)によって商習慣や法規制が大きく異なるため、進出希望エリアでの実績が豊富なパートナーを選ぶことが成否を分けます。
関連記事:越境ECとは?メリットや注意点・成功事例まで徹底解説
ECコンサルティングを使うメリット

外部のコンサルティングを導入することは、単なるアドバイスの受託にとどまらず、事業成長のスピードを加速させるための有効な投資となります。
社内リソースや知識の不足を補い、客観的な視点を取り入れることで、自社だけでは到達しにくい成果を目指すことが可能です。
ここでは、ECコンサルティングを活用することで得られる4つの主なメリットを解説します。
1. 自社に最適な戦略を効率よく立てられる
EC運営に関する情報は広く流通していますが、自社の商材やターゲット、価格帯に適した施策を自力で見極めるのは容易ではありません。
誤った施策に工数や予算を投入してしまうと、売上の機会損失や投資の失敗につながります。
豊富な支援経験を持つコンサルタントであれば、類似ジャンルや競合他社の事例を踏まえ、成果につながりやすい施策を迅速に絞り込めます。
試行錯誤にかかる時間とコストを大幅に削減し、本質的な重要施策に集中できる点は大きな利点です。
2. 客観的な視点で強み・弱みが明確になる
自社内だけで運営を続けていると、過去の成功体験や社内の固定観念にとらわれ、課題を見落としてしまうことがあります。
第三者の専門家が介入することで、市場動向や競合比較に基づいた冷静な診断を受けることができます。
商品力やブランドの強みが適切にユーザーへ伝わっているか、購入導線に不自然な障壁がないかなど、内部では気づきにくい改善点を浮き彫りにできます。
3. データ分析や改善施策を仕組み化できる
ECサイトにはアクセスログや購買履歴、広告パフォーマンスなど多種多様な数値が存在しますが、それらを正しく読み解き施策に反映するには専門スキルが必要です。
コンサルタントの支援を受けることで、追うべき重要指標(KPI)が明確になり、PDCAサイクルを定常的に回す体制が整います。
また、レポーティングの型化や改善ノウハウの共有を通じて、社内スタッフのスキルアップや運用の仕組み化が図れる点もメリットです。
4. 成長フェーズに応じて長期的な事業戦略を設計できる
目先の売上目標を追うだけでなく、数年後を見据えた事業のスケーリングや収益基盤の強化を視野に入れた戦略を描ける点も強みです。
例えば、リピート顧客の育成によるLTV向上や、定期購入モデルの導入、新たな販売チャネルの展開など、積み上げ型の成長モデルを構築できます。
事業フェーズの移行に合わせて支援内容を柔軟に変化させられるため、事業の長期的な伴走者として活用できます。
ECコンサルティングの成功導入事例

ECコンサルティングを活用することで、実際にどのような課題が解決され、どのような成果が得られるのかを具体例から知ることは有用です。
事業フェーズや商材の特性によって、採用すべきアプローチや得られる効果は異なります。
ここでは、ecforceの導入支援を通じて成果を創出した3つの代表的な事例を紹介します。
事例1:再春館製薬所|ECの再構築で新規顧客を400件以上獲得
株式会社再春館製薬所が展開するインナーケアブランド「Lashiku」では、既存システムの複雑化による新商品追加やシステム改修の工数肥大化が課題となっていました。
そこで新たな基盤として「ecforce」を導入し、ECサイトの設計と運用体制を刷新しました。
Web広告のデータ分析を通じて定期販売時の売上見込みを綿密に算出し、定期販売モデルを本格導入したことがリピート獲得の起爆剤となりました。
結果として、サイトオープンからわずか2ヶ月で受注が安定化し、400件を超える新規顧客の獲得を達成しています。
出典:グッドエイジング企業を目指す。再春館製薬所の未来を創る新ブランド「Lashiku」でecforceが選ばれた理由とは|株式会社SUPER STUDIO
事例2:カルビー|パーソナライズECで新規2万人獲得
カルビー株式会社が展開するパーソナルフードプログラム「Body Granola」は、腸内フローラ検査の結果に基づいて個別のグラノーラを提案する新規事業です。
検査結果が出るまでに一定の待機期間が生じるため、購入までのモチベーション低下をいかに防ぐかが重要な課題でした。
「ecforce」の機能を活用し、トッピングを選べるセット販売や、検査待機中に定期的なコラムを届けるステップメール施策を展開しました。
さらにマス広告や各種プロモーションを連動させた結果、2025年1月時点で2万人以上が検査を受ける大規模な顧客獲得に成功しています。
出典:カルビーのパーソナルフードプログラム「Body Granola」が届ける新しいパーソナライズの形とは。ecforceだからこそ実現できた顧客とのコミュニケーション|株式会社SUPER STUDIO
事例3:FINAL ANSWER|業務自動化でコミュニケーション強化
獣医師が運営する動物用ケア用品ブランド「FINAL ANSWER」(株式会社FINAL ANSWER)では、ブランドの世界観や想いを直接顧客に届けるための時間確保が急務でした。
「ecforce」と倉庫管理システムの連携による出荷・受発注業務の自動化を推進し、顧客継続率の可視化と分析環境を整備しました。
手作業による日常業務の工数を削減できたことで、SNS発信やライブ配信を通じた顧客との対話に注力できるようになり、ブランドへの信頼獲得と事業成長を両立させています。
出典:ペットと飼い主に希望を届けるFINAL ANSWER。ecforce導入で工数削減&よりユーザーと向き合えるように。|株式会社SUPER STUDIO
ECコンサルティングの費用相場と料金体系

ECコンサルティングの導入を検討するにあたり、必要となる費用感と料金体系の把握は重要な判断材料となります。
金額の多寡だけでなく、自社の予算規模や求める関与度合いに応じて適切な契約形態を選択することが求められます。
ここでは、一般的な費用相場と3つの主要な料金パターン、費用が変動する要因について解説します。
一般的な費用相場は月額20〜100万円
ECコンサルティングの月額費用は、支援範囲や稼働ボリュームによって異なりますが、一般的な相場は月額20万〜100万円程度とされています。
- 月額20万〜40万円程度:特定領域(広告運用、SEO、CRMなど)に絞った小規模なアドバイザリー支援。スタートアップや初期フェーズ向け。
- 月額50万〜100万円超:事業全体の戦略設計からデータ分析、施策の実行支援までを包括的にサポートする総合支援。中堅・大規模事業者向け。
よくある3つの料金体系パターン
コンサルティング会社の料金形態は、主に以下の3つのパターンに分類されます。
| 料金体系 | 概要 | 向いている企業 |
|---|---|---|
| 月額定額型 | 毎月固定の費用で定例ミーティングや改善提案、チャット相談を実施する最も一般的な形式。 | 安定した予算計画のもと、中長期的に伴走支援を受けたい企業 |
| 成果報酬型 | 売上増やコンバージョン改善数など、事前に設定したKPIの達成度合いに応じて報酬を支払う形式。 | 初期費用を抑えたい企業や、施策の成果と報酬を連動させたい企業 |
| プロジェクト型 | サイトリニューアルや新規事業立ち上げ、システム選定など、一定期間のプロジェクト単位で支払う形式。 | 解決したい課題や達成目標のスコープが明確に定まっている企業 |
費用に影響する主な要素
提示される見積もり金額は、主として以下の要素によって変動します。
- 支援領域の広さ(戦略のみか、集客・制作・CRM・業務改善まで含むか)
- コンサルタントの関与度合い(助言にとどまるか、施策の実装・制作代行まで担うか)
- 定例ミーティングの頻度やチャット対応などのコミュニケーション量
- アサインされる担当者の専門性と過去の実績レベル
単純な金額の高低だけで判断するのではなく、支払う費用に対してどのようなリターンやリソースが提供されるかを精査することが肝要です。
法人と個人(フリーランス)どちらに依頼すべきか?

ECコンサルティングの委託先としては、法人(専門コンサルティング会社)のほかに、個人で活動するフリーランスのコンサルタントという選択肢もあります。
それぞれに異なるメリットと留意点が存在するため、自社のフェーズや予算、求める支援体制に応じて見極める必要があります。
ここでは、両者の特徴と適したケースを比較します。
個人(フリーランス)に依頼するメリット・デメリット
個人(フリーランス)に依頼する最大の利点は、費用の手頃さとコミュニケーションの柔軟性にあります。
法人のような固定的な管理コストがかからないため、月額数万円〜十数万円程度の低予算から相談できるケースが多く見られます。
また、担当者と直接密にやり取りできるため、小回りの利いた迅速な対応が期待できます。
一方で、個人の稼働リソースには上限があるため、大規模な実務代行や複数領域にまたがる総合的な支援には対応しきれない場合があります。
また、個人の体調不良や環境変化によって支援が中断するリスクや、ノウハウが個人に属人化しやすい点には注意が必要です。
法人(コンサルティング会社)に依頼するメリット・デメリット
法人に依頼する最大の利点は、各分野のスペシャリストがチームを組み、包括的かつ再現性の高い支援を受けられる点にあります。
多数のクライアント支援実績から得られたデータや最新の市場トレンドが社内に蓄積されており、安定した品質が担保されます。
組織的なバックアップがあるため、担当者の異動や急なトラブル時にも事業が停滞しにくい安心感があります。
その反面、個人コンサルタントと比較すると月額費用が高額になりやすい点がデメリットです。
予算が限られておりピンポイントのアドバイスを求める場合は個人、事業を大きくスケールさせるための組織的な支援を求める場合は法人が適しています。
ECコンサルティングと運営代行の違い

ECの外部支援を検討する際、「コンサルティング」と「運営代行(運用代行)」の役割の違いについて疑問を持つ方も多く見られます。
自社が抱えているボトルネックが「戦略やノウハウの不足」なのか「日々の作業リソースの不足」なのかを明確に区別することが大切です。
ここでは、それぞれのサービスが提供する価値の違いを整理します。
コンサルティングは「戦略・ノウハウ」の提供
ECコンサルティングの主目的は、売上拡大や利益率向上のための戦略立案とノウハウの提供です。
各種データを分析して課題を特定し、「どの施策を、どのような順序で実行すべきか」という方針や施策の設計図を描きます。
社内に実務を行う担当者はいるものの、何をすべきかの方針が定まらない場合や、最新のマーケティング手法を取り入れたい場合に適しています。
事業の「頭脳」としての役割を外部に求めるサービスといえます。
運営代行は「実務・リソース」の提供
運営代行は、ECサイトの日常運営に必要なルーチンワークや実務作業を肩代わりすることが主目的です。
商品登録、バナー画像の制作、注文処理、カスタマーサポート、在庫管理など、手間のかかる作業を請け負います。
やるべき戦略や施策は明確であるものの、社内の人手が足りず日々の業務に追われている場合に最適です。
自社リソースを補う「実行の手足」としての役割を期待するサービスです。
関連記事:ECサイト運用代行サービスおすすめ15選!比較表や選び方を解説|ecforce blog
ECコンサルティング会社を選ぶ際のポイント

コンサルティング会社によって得意領域や支援スタイルは大きく異なるため、選定基準を明確にしておくことが欠かせません。
過去の実績数や知名度だけで決めてしまうと、自社の課題とのミスマッチが生じるリスクがあります。
ここでは、失敗しないパートナー選びのために確認すべき3つの重要な判断軸を解説します。
1. 担当者との相性と「伴走力」を確認
コンサルティングの成否を大きく左右する要因の一つが、実際に担当するコンサルタントとの相性と支援姿勢です。
どれほど実績のある会社であっても、担当者の熱量やコミュニケーションが自社と合わなければ円滑な施策推進は望めません。
初回面談などを通じて、自社の事業環境や課題に対して親身に向き合ってくれるか、机上の空論ではなく実務を見据えて伴走してくれるかを確認することが大切です。
特に確認したいポイントは以下の通りです。
- 表面的なテンプレート提案ではなく、自社固有の課題を深掘りして聞く姿勢があるか
- 質問やフィードバックに対してレスポンスが早く、柔軟な対応ができるか
- 施策の実行結果に対して責任を持ち、継続的に改善を追いかけてくれるか
2. 自社の課題にマッチした専門領域を持っているか確認
コンサルティング会社ごとに、集客(SEO・広告)、CRM(リピート施策)、UI/UX改善、モール運用、越境展開など強みを持つ領域が異なります。
「すべての分野に対応可能」と謳う会社であっても、自社が最も注力したい領域での知見が十分でなければ期待通りの効果は得られません。
自社が解決したい課題(例:新規集客の頭打ち、定期購入の解約率改善など)を明確にした上で、その分野に特化したノウハウを持つ企業を選ぶことが成功への近道です。
関連記事:【EC担当者必読】D2Cがコンサルタントの介入で失敗する3つの要因とは?|ecforce blog
3. 実績や事例の中身を確認する
実績を評価する際は、単なる「支援実績〇社」「売上〇倍」といった抽象的なアピールだけでなく、事例の具体的な背景を確認することが大切です。
自社と類似した業界、商材単価、ビジネスモデル(D2C、定期通販、BtoBなど)での成功実績があるかを重視しましょう。
具体的には以下の観点を確認するとよいでしょう。
- 自社と近い規模・フェーズの企業に対してどのような施策を実施したか
- コンバージョン率やLTVなどの具体的な改善数値が示されているか
- アドバイスにとどまらず、実行フェーズにどこまで関与した実績か
可能であれば、過去の取り組み事例に関する詳細な資料やクライアントの声を確認させてもらうと安心です。
ECコンサルティングを導入する際の注意点

ECコンサルティングは事業成長の強力な推進力となりますが、導入すれば自動的に売上が伸びるわけではありません。
事前の認識合わせや社内体制の準備を怠ると、費用対効果が得られずに終わってしまうリスクがあります。
ここでは、導入時に留意しておくべき4つの注意点を解説します。
必ずしも成果が出るとは限らない
ECコンサルティングは成功確率を高めるための支援であり、売上や利益の向上を無条件に保証するものではありません。
コンサルタントからの提案を受け身で聞くだけでなく、提案された施策を社内で迅速に実行に移す推進力が不可欠です。
また、市場環境や競合状況の変化によって施策の効き目が変動することもあります。
あらかじめ追うべきKPIとゴールを明確に合意し、定期的に進捗を振り返る体制を構築することが重要です。
想定以上にコストがかかる
コンサルティング導入にかかる費用は、月額のフィーだけにとどまりません。
提案された施策を実行するために、追加のWeb広告費、クリエイティブ制作費、ツール導入費、システム開発費などが発生する場合があります。
特に大規模なサイトリニューアルや機能開発を伴う場合、初期費用がかさみやすくなります。
契約前に、コンサルフィー以外にどのような付帯費用が発生する可能性があるかを洗い出し、トータルの投資対効果を試算しておく必要があります。
関連記事:ECサイト構築の費用はいくらかかる?方法別の相場とコストを抑えるポイント|ecforce blog
サポート範囲を確認する
契約内容によって、コンサルティング会社が対応する作業の境界線は異なります。
「戦略のアドバイスのみ」なのか、「要件定義や画面設計まで行うのか」「実際の制作やデータ設定まで代行するのか」を事前に明確にしておかないと、業務の押し付け合いになりかねません。
社内リソースで対応すべき範囲と、外部に委託する範囲をあらかじめ明確に切り分けておくことが円滑な運用のポイントです。
システム改修を伴う施策の実行力に注意する
マーケティングに強みを持つコンサルティング会社であっても、カートシステムやWeb開発の知見が十分でない場合があります。
決済導線の変更や独自機能の実装を提案された際、自社で利用しているカートの仕様上実現できなかったり、外部の開発会社に高額な改修費用を請求されたりするケースがあります。
提案内容が利用中のECシステムで現実的に実装可能なのか、実装までを一貫してサポートできる体制があるかを事前に確認しておくことが大切です。
ecforce consultingとは?
ecforce consultingは、コマースDXの実現に向けて、様々なフェーズにおけるニーズに対応した事業支援サービスです。
自社D2C事業とクライアント支援で培ったノウハウを基に、デジタルチャネルを中心とした販売からデータ活用まで一貫して支援します。
ecforce consultingの特徴
ecforce consultingは、EC/D2C事業に特化した支援実績と、自社SaaSを持つ強みを活かし、事業のあらゆるフェーズに対応可能な柔軟な支援体制を構築しています。
ecforce consultingならではの3つの特徴をご紹介します。
コマース領域に特化した「活きたノウハウ」
SUPER STUDIOがデジタルネイティブ事業を多数立ち上げ、グロースさせてきた実績と、多数のブランド事業支援実績から、セオリーとマーケティングトレンドを抑えたナレッジ・ノウハウを提供し支援を行います。
テクノロジーを活用した「戦略」の実現
上流の戦略設計に留まらず、ecforceをはじめとした多数のSaaSプロダクトを開発・提供しているSUPER STUDIOだからこそのテクノロジー活用で、実現可能な最高品質のデジタル戦略を描き、貴社のビジネス成長に伴走します。
経験豊富なプロフェッショナル人材をアサイン
自社D2Cブランドの運営ノウハウやコンサルティング実績を基に、適切なプロフェッショナル人材をアサイン。
事業者側で教育や採用コストをかけることなく、コマース・データ領域に特化した専門性の高い人材の活用が可能です。
ecforce consultingの主な支援内容
ecforce consultingでは、EC事業者の成長段階や課題に応じて、以下のような分野で支援を提供しています。
- 戦略立案・事業計画支援:事業計画書の作成から市場分析、競合調査、ターゲット設計まで、土台となる構想部分を明確に設計します。ユニットエコノミクスの設計や投資計画の可視化も支援対象です。
- マーケティング戦略支援:販売モデル(プラン・オファー設計)やプライシング、ECサイト全体の設計方針など、集客〜購買導線の戦略を構築。KPI設計も含め、成果に直結する実行計画を組み立てます。
- 新規獲得施策の最適化:広告やSNSなどWebマーケティングの施策設計、運用改善支援、さらにサイトのUI/UX最適化も含めた「新規顧客獲得の勝ち筋」を一緒に設計します。
- CRM・LTV向上施策:継続率や顧客単価の向上に向けて、LINE・メルマガ・ステップメールなどを用いたCRM施策を提案。コンテンツ設計やLTV分析、ロイヤル顧客育成まで網羅します。
- 商品企画・OEM支援:新商品開発や既存ラインナップの整理、OEM先の紹介・条件交渉支援なども対応。商品の強みを明確化し、売れる構成を組み立てます。
- CS・物流・業務オペレーションの効率化:外注先選定、CS対応の最適化、物流拠点の見直し、オペレーションの設計まで支援可能。スケーラビリティを意識した運営体制の構築を支援します。
まずは無料相談から
「具体的に何を改善すべきかを知りたい」「社内にECのノウハウがなく、どこから始めればいいかわからない」
そんな段階でも問題ありません。
事業規模やフェーズを問わず、まずはヒアリングを通じて最適な支援方法をご提案します。お気軽に以下よりお問い合わせください。
売上の壁を越えるなら、伴走型のコンサルティングが鍵

EC市場は成長を続けていますが、それに比例して競争も激化しています。これまでのように商品力や感覚だけで勝負する時代は終わり、戦略的な設計と、その戦略を確実に実行に移す体制がなければ、売上は頭打ちになります。
この記事では、ECコンサルティングの役割や支援内容、活用メリット、そしてコンサル選定のポイントまでご紹介してきました。
- 売上が伸びない原因を客観的に分析し、改善策を明確にする
- ECサイトの課題に応じた戦略設計と実行支援を受けられる
- CRMやLTV最大化など、中長期の成長戦略も設計できる
- 自社だけでは手が回らない部分を一時的に外部の力で補える
こうした支援を受けることで、事業はより再現性をもって成長できるようになります。私たちSUPER STUDIOが提供する「ecforce consulting」も、まさにこうしたニーズに応えるために立ち上げたサービスです。単なる助言や資料作成ではなく、実行・改善・仕組み化までを一緒に伴走しながら支援する「実装型のコンサルティング」が特徴です。課題の整理からでも構いません。まずはお気軽にご相談ください。
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