この記事でわかること
OEMとは、ブランド側で企画・デザインをおこない、専門のメーカーに製造を委託することです。
自社で製造する技術を持っていなくてもクオリティの高い商品を作れることから、最近では多くの企業が取り入れています。
しかし、アパレルOEMを専門に請け負っているメーカーも少なくないため、どこに依頼すればいいのか分からない人も多いのではないでしょうか?
この記事では、アパレルOEMの基本知識や選び方、注意点について紹介していきます。
この記事を最後までご覧いただいた方のために、事業にすぐ使える実践フォーマットを配布させていただいております。ぜひご活用下さい。
アパレルOEMとは
そもそもOEMとは、Original Equipment Manufacturingの略語で、ブランド側の依頼した商品をメーカー側が製造することです。
OEMと言えば自動車や化粧品に多く利用されていますが、アパレル業界でも盛んにおこなわれています。
特にアパレル業界は、商品ラインナップを毎シーズン新しくする必要があります。
そのため、自社で製造ラインを管理することなく、新しい衣服や装飾品を製造できるOEMが相性のいい業界と言えるでしょう。
また、製造に関する業務を委託することによって、デザインやマーケティングに集中することができます。
短期間で効率よく収益化を狙っているならアパレルOEMを検討するべきです。
アパレルOEMの選び方
それでは次に、アパレルOEMの選び方について紹介していきます。
数多くあるアパレルOEMメーカーですが、以下3つの方法で選ぶのがオススメです。
- インターネットで調べる
- 展示会に参加する
- 拠点に近い業者を選ぶ
それぞれ詳しく紹介していきます。
インターネットで調べる
1つ目は「インターネットで調べる」です。
やはりネット上で検索するのが、もっとも簡単でポピュラーに選べる方法でしょう。
「Google」や「Yahoo」などの検索エンジンで「アパレル OEM メーカー」などと検索するとたくさんのメーカーを調べることができます。
しかし、公式サイトに記載されてある内容をすべて鵜呑みにするのはやめておきましょう。
小ロットに対応していると記載されていても問い合わせてみると、「その商品はできない」「かなり割高になる」など、このようなケースもあります。
インターネットはあくまでも情報収集のために使う程度にしておきましょう。
展示会に参加する
2つ目の方法は「展示会に参加する」です。
アパレルだけでなく、さまざまな業界のOEMメーカーが展示会を開催しています。
特にアパレルは実際に手にとって商品を触ってみなければ質感や素材感を把握できないため、展示会への参加は非常にオススメです。
技術力を確認できるだけでなく、担当者の対応や企業としての規模も実際に体感できるため、参加するメリットは大きいでしょう。
拠点に近い業者を選ぶ
3つ目の方法は「拠点に近い業者を選ぶ」です。
自分が拠点を構える場所と近い業者には多くのメリットがあります。
まず拠点が近ければ実際に工場に足を運ぶことができますし、担当者との打ち合わせも簡単です。
やはり自社の商品がどのように管理されているのかは、必ず確認しておくべきでしょう。
また、予想外のトラブルが起きたとき、やはり対面でのサポートを実施してもらえた方が安心です。
アパレルOEMメーカーとは長期的な関係になるため、なるべく近い場所の方が都合がいいでしょう。
アパレルOEMを選ぶときに確認しておくこと
ここからは、アパレルOEMを選ぶときに確認しておくことを紹介していきます。
1度OEMメーカーと契約を結んでしまうと、変更するのは手間もコストも無駄になってしまいます。
安心して長期的に関係性を築けるアパレルOEMメーカーを見つけるためにも、以下4つのポイントは押さえておきましょう。
- 得意分野
- コスト
- 納期
- クオリティ
それぞれ詳しく紹介していきます。
得意分野
1つ目は「得意分野」です。
アパレルOEMメーカーごとに得意な分野が必ずあります。
よほど大きなメーカーでもない限りは、なんでも得意ということは考えられません。
また、そのような得意ジャンルの幅が広いメーカーは規模が大きく、小ロットでの対応はしてくれないことがほとんどです。
面倒に感じるかもしれませんが、商品のジャンルごとに得意なアパレルOEMメーカーを選ぶようにしましょう。
どのジャンルが得意なのかは、ほとんどの場合は公式サイトに記載されています。
記載されていない場合は、直接問い合わせて聞いてみましょう。
コスト
2つ目は「コスト」です。
OEMを利用するときにもっとも気になるのがコスト面の条件でしょう。
OEM製造のコストは依頼する商品の素材やロット数によって条件が異なります。
また、ブランド側とメーカー側の信頼関係によっても差が生まれます。
少しでも多くの収益を獲得するためにコスト削減したい気持ちは分かりますが、金額のみでアパレルOEMメーカーを選ぶのはオススメできません。
単純に見積もりを依頼して金額のみを比べるのではなく、「なぜその金額になるのか」「違う条件のときはいくらになるのか」をはっきりと提示してくれるメーカーを選びましょう。
また、明らかに相場よりも安い場合は、必ずなんらかの理由があるため注意が必要です。
納期
3つ目は「納期」です。
短期間で納品してくれるかどうかも、アパレルOEMメーカーを選ぶときの重要なポイントです。
特に、アパレル業界は商品の回転率が高いため、頻繁に新しい商品を取り入れなければいけません。
流行りのデザインを瞬時に製造してくれるかも必ず確認しておきましょう。
クオリティ
4つ目は「クオリティ」です。
当たり前ですが、どれだけマーケティングに力を入れていてもクオリティが低ければ商品は売れません。
アパレル業界であればデザインだけでなく、生地の質や縫合にほつれがないかなど、確認しておかなければいけないポイントがたくさんあります。
特に注意しなければいけないのが不良品の発生率です。
はじめて購入したネットショップから不良品が送られてきたら、どれだけ好みのデザインでもリピートしてくれる可能性は激減するでしょう。
サンプルチェックはもちろん、定期的に実際の商品を確認して、仕上がりに差がないか確認しておきましょう。
アパレルOEMの流れ
それでは最後に、アパレルOEMを利用したときの流れについて紹介していきます。
メーカーによって多少異なる場合もありますが、基本的には以下の流れになります。
- 打ち合わせ
- サンプル作成
- サンプル確認
- 製造
- 検品・出荷
まずは商品のイメージやデザイン、素材などの情報を提供します。
その後、サンプルを作成してもらい品質を確認しましょう。
中にはサンプルなしで、そのまま契約を提案してくる場合もありますが、リスクが高いので必ずサンプルは作ってもらいましょう。
サンプルの仕様に納得できたら、納期やロット数などを決めて発注します。
あとは商品が製造されるのを待つだけです。
もちろんメーカー側で検品をおこなってくれますが、ブランド側でもあきらかな不良品がないかはチェックしておいた方が無難です。
アパレルOEMの選び方まとめ
この記事では、アパレルOEMの基本知識や選び方、注意点について紹介しました。
短期間かつコストを抑えて商品を製造するならOEMは有効な手段です。
自社ブランドの商品数を増やしたいと考えているなら、ぜひ検討してみてください。
最後に、私たちのこともご紹介させていただきます。
D2C顧客体験型ECプラットフォーム「ecforce」を企画・開発する私たちSUPER STUDIOは、自社でもブランド立ち上げを行っており、日々ノウハウを貯めています。
常に様々なビジネスモデルにチャレンジしており、以下のようなブランドの事例に加え、2022年1月時点で50件近くの支援実績があります(詳しくは以下の画像をご覧ください)。
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- GO WITH WHITE.
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※2:ecforce導入クライアント38社の1年間の平均データ / 集計期間 2021年7月と2022年7月の対比
※3:事業撤退を除いたデータ / 集計期間 2022年3月~2022年8月