この記事でわかること
新型コロナウイルスの影響から、自宅で食事を済ませたい人が増えています。
以前よりも外食する機会が減ったことにより、冷凍食品の需要も併せて高まっています。
この記事では、冷凍食品OEMの基本知識やメーカーの選び方、納品までの流れについて紹介していきます。
この記事を最後までご覧いただいた方のために、事業にすぐ使える実践フォーマットを配布させていただいております。ぜひご活用下さい。
冷凍食品OEMとは
そもそもOEMとは、Original Equipment Manufacturingの略語で、ブランド側の依頼した商品をメーカー側が製造することです。
冷凍食品の加工技術は年々向上しており、パスタや唐揚げなどのお惣菜だけでなく、ケーキなどのスイーツやラーメンなども登場しています。
冷凍食品の製造には食品衛生法や安全な産地の選定など、さまざまな問題があります。
しかし、OEMなら製造業務をメーカーに委託できるため、商品が決まっていればすぐにでも販売することができます。
冷凍食品をOEM業者に委託するメリット
ここからは、冷凍食品OEMを利用するメリットについて紹介していきます。
冷凍食品OEMには、以下のようなメリットがあります。
- 在庫リスクの回避
- 設備投資が不要
- コア業務に専念できる
それぞれ詳しく紹介していきます。
在庫リスクの回避
1つ目は「在庫リスクの回避」です。
やはりどんな商品にも言えることですが、1度に製造する量が多いほど単価は下がります。
しかし、単価を下げて大量に製造しても、商品がすべて売れるとは限りません。
食品系の商品は期限が短いため、特に在庫リスクには注意しなければいけません。
自社で工場を管理しているのであれば、常に一定の供給量を確保しなければいけませんが、OMEであれば必要な量だけを依頼することができます。
お客様の反応を見ながら製造する量を調整できるため、在庫リスクを抑えることができます。
設備投資が不要
2つ目は「設備投資が不要」です。
新型コロナウイルスの影響により、冷凍食品の需要は増加傾向にあります。
そのため、冷凍食品業界への参入を検討している企業も多いでしょう。
しかし、冷凍食品の製造には多額の設備投資が必要になります。
また、設備だけでなく人件費も考慮しなければいけませんが、OEMであれば、このような問題がすべて解決します。
そのため、初期投資を抑えて冷凍食品事業をはじめるのであれば、OEMは非常に有効な手段です。
コア業務に専念できる
3つ目は「コア業務に専念できる」です。
OEMを利用すれば、製造に関する業務をメーカー側に丸投げすることができます。
最近のOEMは製造だけでなく、企画・開発の段階からサポートしてくれるメーカーも増えているため、自社のリソースはコア業務だけに専念できます。
また、製造に関するノウハウを自社で持っていなくても、新規事業をはじめられることも大きなメリットでしょう。
冷凍食品OEMメーカーの選び方
それでは次に、冷凍食品OEMメーカーの選び方について紹介していきます。
OEMにおいて委託するメーカーは、非常に重要なビジネスパートナーです。
メーカーごとに特徴や強みは異なるため、自社の商品とマッチするメーカーを見つけることが大切です。
メーカー選びの基準が分からない人は、以下のポイントを比較してみましょう。
- 衛生管理
- 実績
- 設備
- 対応ロット数
それぞれ詳しく紹介していきます。
衛生管理
やはり食品系の製造において、衛生管理は無視できません。
異物混入の対策方法や検査方法など、安心してお客様に販売できる体制が整っていなければいけません。
万が一でも衛生管理面でのトラブルが発生すれば、ブランド側のイメージに大きく傷が付きます。
ISO・GMP・HACCPなど、どのような方法で品質を管理しているかを、必ず確認しておきましょう。
実績
これまでにどんな商品を製造してきたのか、どんな企業と取引してきたのかなど、実績は非常に重要な指標となります。
大手企業との取引実績が豊富であれば品質管理には信頼できますし、製造してきた商品を調べることによってメーカーの得意ジャンルが分かります。
しかし、実績だけでメーカーを評価するのは危険です。
OEMメーカー選びで大切なのは、ブランドとの相性です。
それぞれのメーカーによって特徴は異なりますし、ブランド側の状況もさまざまです。
自社の求める条件を明確化した上で、メーカーの実績を調べましょう。
設備
冷凍食品の製造には、専用の設備が必要です。
また、数多くある設備を使いこなす技術力も欠かせません。
メーカーが所有している設備によって、製造できる冷凍食品のジャンルが決まります。
本当に自社のイメージしている商品を製造できるのかを、必ず確認しなければいけません。
目先の商品だけでなく、将来的にラインナップを増やしたのであれば、対応してくれる商品も調べておきましょう。
設備を調べるときは、製造できる商品だけでなく、効率よく製造できるのか・最新の設備が導入されているかも大切なポイントです。
対応ロット数
対応ロット数もメーカー選びで重要視するべきポイントです。
基本的にほとんどのブランドは、スモールスタートで冷凍食品事業をはじめるでしょう。
このような場合は、10〜50個程度の少数ロットに対応しているメーカーを探しましょう。
先ほども紹介したように、在庫リスクを最小限に抑えられることがOEMのメリットの1つです。
しかし、対応ロット数が自社のイメージとかけ離れていると、本来柔軟に供給量を調整できるOEMのメリットがなくなってしまいます。
また、最小ロット数だけでなく最大でいくらまで製造してくれるのか、大量に依頼した場合の単価など、さまざまな状況を想定して確認しておきましょう。
冷凍食品OEMの流れ
それでは最後に、冷凍食品OEMの流れについて紹介していきます。
冷凍食品のジャンルやメーカーの状況によって、納品までの流れは若干異なりますが、基本的には以下の流れで進めていきます。
- お問い合わせ
- ヒアリング
- 見積もり
- 商品の開発
- サンプル試食
- 契約
- 製造・納品
ほとんどのメーカーは、公式サイトにお問い合わせフォームを用意しています。
どんな商品を製造したいのか、ターゲットやコンセプトなど、商品のイメージがある程度決まったらメーカーに連絡してみましょう。
また、メーカー選びに迷っている場合は複数のメーカーに相談してみるべきです。
商品の内容をメーカー側に伝えると、大まかな見積もりを依頼しましょう。
その後、料金に納得できればサンプルの作成がはじまります。
サンプルを確認して、商品に納得できれば契約書を交わします。
その際に、改めて依頼数や納期、料金などを確認しておきましょう。
契約後はメーカーが商品を製造して、指定された場所に商品を配送してくれます。
冷凍食品OEMの選び方まとめ
この記事では、冷凍食品OEMの基本知識やメーカーの選び方、納品までの流れについて紹介しました。
冷凍食品は新型コロナウイルスの影響もあり、需要が増加している業界の1つです。
OEMであれば経験豊富なメーカーからアドバイスをもらえるため、自社にノウハウがなくても新規事業をはじめることができます。
自社の状況を踏まえて相性のいいメーカーを見極めましょう。
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D2C顧客体験型ECプラットフォーム「ecforce」を企画・開発する私たちSUPER STUDIOは、自社でもブランド立ち上げを行っており、日々ノウハウを貯めています。
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- GO WITH WHITE.
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※2:ecforce導入クライアント38社の1年間の平均データ / 集計期間 2021年7月と2022年7月の対比
※3:事業撤退を除いたデータ / 集計期間 2022年3月~2022年8月