この記事でわかること
インスタントコーヒーや即席麺などで活用されているフリーズドライ。
新型コロナウイルスの影響から外食が減り、フリーズドライ食品の需要が高まっています。
この記事では、フリーズドライOEMの基本知識やメーカーの選び方、注意点について紹介していきます。
この記事を最後までご覧いただいた方のために、事業にすぐ使える実践フォーマットを配布させていただいております。ぜひご活用下さい。
フリーズドライOEMとは?
まずは、フリーズドライの基本知識について紹介していきます。
そもそも「フリーズドライ」とは?
そもそも「フリーズドライ」とは、凍結させた食品を真空状態にすることによって、水分を昇華させて乾燥させる技術のことです。
高い熱によって水分を蒸発させる方法よりも、食品の風味や栄養素を残せる特徴があります。
フリーズドライが日本に登場したのは1960年ごろからで、元々は医療品のために開発された技術でしたが、最近ではスープやお菓子、ふりかけなど、食品業界で幅広く活用されています。
フリーズドライ加工では、乾燥させるため高熱を使わないので、熱に弱いビタミン類の栄養素も壊れづらくなっています。
また、食品内に含まれている水分量が極めて少ないため、添加物を使用しなくても長期間の保存が可能です。
長期間の保存が可能かつ、非常に軽量なため、保存食だけでなく、登山やキャンプなどのアウトドアシーンでも需要が高まっています。
フリーズドライOEMとは?
OEMは、Original Equipment Manufacturingの略語で、ブランド側の依頼した商品をメーカー側が製造することです。
フリーズドライ食品を製造するためには、真空凍結乾燥機と言われる機械が必要になります。
中型のモデルでも100〜300万円はするため、気軽に購入できる設備ではありません。
しかし、OEM生産なら工場や設備を自社で管理しなくてもオリジナルのフリーズドライを販売することができます。
設備投資や人件費を最小限に抑えられるため、スモールビジネスでフリーズドライの販売を考えているならOEMがオススメです。
フリーズドライOEMの選び方
OEMで非常に重要なのはメーカー選びです。
大切なのは自社との相性がいいメーカーを見つけることです。
メーカー選びに迷っているなら、以下4つのポイントで選んでみてください
- 技術力で選ぶ
- 設備の充実度で選ぶ
- 管理方法で選ぶ
- 対応ロット数で選ぶ
それぞれ詳しく紹介していきます。
技術力で選ぶ
1つ目は「技術力」です。
フリーズドライの製造には設備だけでなく、機械を扱う人の技術力も欠かせません。
質の高いフリーズドライを製造するためには、知識や経験が必要不可欠です。
製造してもらいたいフリーズドライを高いクオリティで再現してもらうためにも、取引実績やサンプルの作成を依頼して技術力を確認しておきましょう。
設備の充実度で選ぶ
2つ目は「設備の充実度」です。
先ほども紹介したように、フリーズドライの製造には真空凍結乾燥機と言われる機械が必要になります。
この設備によって製造できるフリーズドライの種類が決まるため、設備の充実度は1度工場を見学して確認しておいた方がいいでしょう。
また、将来的にラインナップを増やしたい場合は、あらかじめ複数の商品に対応してくれるメーカーに依頼しましょう。
管理方法で選ぶ
3つ目は「管理方法」です。
フリーズドライはお客様が直接口にする商品なので、衛生面の配慮がされているかどうかも非常に重要です。
万が一でも、異物混入などのトラブルが発生すればブランド側のダメージは甚大です。
国際基準であるISOや、独自の管理方法など、どのような安全対策を講じているのかを確認しておきましょう。
対応ロット数で選ぶ
4つ目は「対応ロット数」です。
OEMメーカーは最低ロット数を必ず設定しています。
メーカー側からすると小ロットでの依頼はメリットが小さいため、対応ロット数が少ないメーカーほど良心的と言えるでしょう。
ロット数が少なくなるほど単価は高くなりますが、在庫リスクを抑えるためにもはじめは少なめで依頼しましょう。
フリーズドライOEMをはじめるときのポイント
新型コロナウイルスの影響もあり、フリーズドライの需要は高まっています。
そのため、需要の増加に伴い、フリーズドライOEMをはじめる人も増えてきています。
お客様から高い人気を獲得するためには、商品開発が欠かせません。
これからフリーズドライOEMをはじめる人は、以下3つのポイントを忘れないようにしましょう。
- 再現性にこだわる
- 付加価値を付けて差別化を図る
- フリーズドライは製造技術が重要
それぞれ詳しく紹介していきます。
再現性にこだわる
食品の再現性がフリーズドライ最大の魅力です。
お湯を加えるだけで、どれだけ本物の料理に近づけるかがフリーズドライの価値になります。
また、フリーズドライ加工の技術は年々上がっているため、お客様は「美味しいのが当たり前」と思っています。
多くのお客様から選んでもらうためには、味と再現性を追求しなければいけません。
付加価値を付けて差別化を図る
フリーズドライ加工がされている商品は非常に多く、何らかの付加価値を付けて差別を図りましょう。
単純に味だけで販売しても他の商品と違いが分かりません。
奇抜な見た目や産地にこだわるなど、他の商品との違いを明確にして商品に付加価値を付けましょう。
フリーズドライは製造技術が重要
フリーズドライで高い再現性と味を追求するためには、製造技術が欠かせません。
OEMの場合は、製造をメーカー側に委託するため、あらかじめ製造技術の高いメーカーを選ぶしかありません。
フリーズドライの分野で多く取引しているメーカーや、最新技術を積極的に取り入れているメーカーを探しましょう。
フリーズドライOEMの流れ
最後に、フリーズドライOEMの流れを紹介していきます。
商品やメーカーによって流れは若干異なりますが、基本的には以下の流れで進めていきます。
- 打ち合わせ
- サンプル作成
- サンプル確認
- 契約・発注
- 製造
- 検品・出荷
まずは打ち合わせをおこない、商品のイメージを伝えてサンプルを作成してもらいましょう。
どれだけ実績のあるメーカーでも得意不得意があるため、製造してもらいたい商品が苦手な場合もあります。
また、メーカー選びに迷っているのであれば、複数のメーカーにサンプルを作成してもらって比較してもいいでしょう。
サンプル確認後、商品に問題がなければ契約して、発注となります。
その後はメーカーが製造して、検品・出荷となります。
はじめて依頼する場合は、自社でも商品に問題がないかどうか確認しておきましょう。
フリーズドライOEMまとめ
この記事では、フリーズドライOEMの基本知識やメーカーの選び方、注意点について紹介しました。
フリーズドライ食品の需要は高まっており、今後も市場規模は伸びていくことが予想されます。
しかし、フリーズドライOEMは似通った商品が多いため、何らかの差別化を図らなければいけません。
また、味や再現性を追求することはもちろん、安全性や衛生面にも気を使わなければいけません。
長期的に安心して取引するためにも、メーカー選びは慎重におこないましょう。
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※2:ecforce導入クライアント38社の1年間の平均データ / 集計期間 2021年7月と2022年7月の対比
※3:事業撤退を除いたデータ / 集計期間 2022年3月~2022年8月