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【2025年義務化】ECサイト運営者必見!3Dセキュアの基本と導入手順

【2025年義務化】ECサイト運営者必見!3Dセキュアの基本と導入手順

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この記事でわかること

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    2025年3月末までに全てのECサイトに導入が求められる3Dセキュア。
    本記事では、EC事業開始前の事業者様向けに、3Dセキュアの基礎知識から具体的な対応方法まで詳しく解説します。

    3Dセキュアとは

    3Dセキュアは、ECサイトでのクレジットカード決済をより安全に行うための本人認証サービスです。従来のインターネット決済では、カード番号と有効期限のみで決済が可能でしたが、3Dセキュアでは追加の認証ステップを設けることで、不正利用のリスクを大幅に低減します。

    3Dセキュアの基本的な仕組み

    本人認証の方法は以下の2つのステップで構成されています。

    ・クレジットカード情報の入力(カード番号、有効期限など)
    ・追加認証(カード会社で事前登録したID・パスワード、またはワンタイムパスワード)

    この二段階の認証により、たとえカード情報が漏洩しても、第三者による不正利用を防ぐことができます。Visa、Mastercard、JCB、American Expressなど、主要なクレジットカードブランドで採用されている世界標準の認証システムです。

    なぜ今3Dセキュアの導入が必要なのか

    経済産業省は2025年3月末までに、原則として全てのEC加盟店にEMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)の導入を求めています。この背景には、以下の重要な要因があります。

    1. 不正利用被害の増加

    近年、ECサイトでのクレジットカード不正利用被害が急増しています。特に問題となっているのが「番号盗用」による被害で、全体の9割以上を占めています。これは、第三者がカード保有者になりすまして不正な決済を行うケースです。

    2. チャージバック補償制度の終了

    2022年10月に、従来の3Dセキュア1.0で提供されていた「ライアビリティシフト」(カード会社によるチャージバック補償)制度が終了しました。これにより、不正利用が発生した場合の損失リスクは、全てEC事業者が負うことになります。

    3. グローバルスタンダードへの対応

    EMV 3-Dセキュアは、国際的な決済セキュリティの標準規格として位置づけられています。グローバル展開を視野に入れるEC事業者にとって、この規格への対応は必須となっています。

    3Dセキュア導入のメリット・デメリット

    メリット

    不正利用の防止カード会員本人による認証が必要となるため、第三者による不正利用を効果的に防止できます。実際の導入事例では、不正利用率を大幅に削減できています。
    また、チャージバックリスクの軽減本人認証済みの取引は、原則としてチャージバックの対象外となります。これにより、不正利用による売上損失リスクを最小限に抑えることができます。

    そして、コスト削減効果不正利用被害の減少により、以下のコストを削減することができます。

    ・チャージバックによる売上損失
    ・商品原価の損失
    ・配送費用の損失
    ・カスタマーサポートの工数

    顧客からの信頼獲得セキュリティ対策の実施により、安心してショッピングできるECサイトとしての信頼を得ることができ、そうすることで長期的な顧客関係の構築に寄与できると言えるでしょう。

    デメリット

    導入時のシステム対応決済システムの改修や設定変更が必要となり、特に独自開発のECサイトの場合、開発工数とコストが発生する可能性があります。

    また、認証プロセスの追加決済時に認証ステップが増えることで、購入までの導線が長くなる可能性があります。ただし、3Dセキュア2.0では、リスクベース認証により、この問題は大幅に改善されています。

    具体的な導入手順と注意点

    2025年3月末までに3Dセキュアの新しいバージョン(2.0)への対応が必要となるため、計画的な準備が重要です。以下、導入の手順をご説明します。

    1. 準備

    まずは以下の点を確認しましょう。
    ・決済代行会社が3Dセキュア2.0に対応しているか
    ・導入時のサポート体制は十分か
    ・費用はどのくらいかかるのか
    ・現在使用しているシステムで対応できるか

    2. 導入

    実際の導入では以下の作業が必要です。
    ・テスト環境での動作確認
    ・不具合が起きた時の対応手順の確認
    ・運用者への説明と教育

    3. 運用

    お客様へのご案内についても抑えておきましょう。
    ・新しい認証方法についての説明
    ・よくある質問をまとめたページの作成
    ・お問い合わせ対応の準備

    導入後も継続的なモニタリングと最適化が重要です。
    認証成功率や顧客フィードバックを基に、必要に応じて設定の調整を行いましょう。

    よくある質問と回答

    Q1:3Dセキュア2.0と1.0の違いは何ですか?

    A:3Dセキュア2.0では、取引のリスクを自動分析する機能が加わりました。
    これにより、安全な取引と判断された場合は認証を省略できるため、お客様の購入手続きがよりスムーズになります。
    主な改善点は以下です。
    ・スマートフォンでの購入がよりスムーズに
    ・指紋認証やFace IDが利用可能
    ・購入完了率が15-20%向上

    Q2:導入にかかる期間はどのくらいですか?

    A:決済代行会社の選定から本番稼働まで、通常1〜3ヶ月程度を見込む必要があります。
    主な工数は以下です。
    ・決済代行会社との契約:2週間〜1ヶ月
    ・システム開発、テスト:1〜2ヶ月
    ・運用準備、教育:2週間程度

    Q3:導入後のメンテナンスは必要ですか?

    A:3Dセキュアを安全に運用し続けるためには、以下のような定期的な確認作業が必要です。

    システムの安全性確保
    ・最新のセキュリティ更新プログラムの適用
    ・不正アクセスの監視

    スムーズな決済の維持
    ・認証エラーの確認と対応
    ・決済の完了率チェック

    これらの作業については、決済代行会社のサポートプランを利用することで効率的に管理できます。

    3Dセキュア2.0への対応は、ECサイトの安全性を高める重要な取り組みです。2025年3月の期限に向けて、早めの準備開始をお勧めします。特に、システムの改修や運用体制の整備には時間がかかりますので、計画的に進めていきましょう。

    決済の安全性を高めることは、お客様との信頼関係を築き、ECサイトの持続的な成長につながります。まずは、この記事で紹介した基本的な準備から始めていただき、必要に応じて専門家に相談することをお勧めします。

    また、ecforceでは、3Dセキュア対応をはじめ包括的なセキュリティ機能も標準で提供しています。

    ・データの暗号化
    ・専門機関による定期脆弱性診断
    ・データの国内管理
    ・3Dセキュア対応
    ・ISO 27001 (ISMS)、プライバシーマークJIS Q 15001を取得
    ・提供環境へのログイン制限

    ecforceは包括的なセキュリティ対策を備えたECプラットフォームとして、お客様のビジネスを安全かつ効率的にサポートいたします。初期段階からこれらの機能を活用することで、安心してECサイトの運営に専念していただけます。

    セキュリティ機能が充実したECプラットフォームを選択し、立ち上げの初期段階から効率的にセキュリティ対策をしていきましょう。

    【最後に】
    ここまで読んでいただきありがとうございます。ここで最後にecforceのご紹介をさせていただきます。

    ecforce(イーシーフォース)は日本国内のEC・D2Cビジネスの現場を知り尽くした、わたしたちSUPER STUDIOが提供する国産SaaS型ECシステムです。EC・D2Cサイト構築の際の要件定義から成長拡大まであらゆるフェーズをサポートします。

    累計1,000以上のショップ様に導入されている国産SaaS型ECシステム「ecforce」。さらなる実績や機能のご紹介は以下からご覧ください。

    ecforceには、主に3つの特徴があります。

    特徴1. EC/D2Cビジネストレンドを踏まえた最先端のシステム

    豊富な搭載機能/カスタマイズ性/アップデートスピードでEC事業スタート・カート切り替えに対応。毎月平均で10-20個の新機能をリリース。

    特徴2. 売上を最大化する多彩なマーケティング機能

    クライアントニーズや自社経験を元にトレンドを抑えてた「効果がある」機能を搭載。「広告改善・CVR向上」や「LTV向上/CRM最適化」まで顧客獲得〜リピート化といった各フェーズに対応した機能群で、マーケティング施策を一貫して実施できます。

    特徴3. CSオペレーションやシステム運用工数を削減

    CSオペレーションや広告管理といったEC運営では工数がかかり煩雑化する業務も自動化と操作性の高いUIで効率化。運営コストを削減します。

    「ecforce」は、ECサイトの構築はもちろん、サイトを開設したあとの機能も充実。売上を上げるための豊富な機能からコストを削減する仕組みまで、ECビジネスの成長をサポートします。

    ご興味がある方はぜひ、以下からお問い合わせをいただければ幸いです。

    ecforce公式サイト

    その他、ecforce公式サイトでは、弊社が実事業経験から得たEC/D2Cノウハウを無料ebookで多数公開しております。弊社が独自に提供しているノウハウをたくさんご活用下さい。

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    導くために必要なものとは?

    御社のD2Cを成功に導くには、D2Cに必要な要素を全て備えたカートが欠かせません。「ecforce」は数々のD2C事業の立ち上げ経験から生まれたカートサービス。
    多くのD2Cブランドがecforceを導入して、今までに合計1,000億円を超える売上を達成しています。

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    ※1:稼働済みショップの平均年商 / 集計期間 2021年7月~2022年6月
    ※2:ecforce導入クライアント38社の1年間の平均データ / 集計期間 2021年7月と2022年7月の対比
    ※3:事業撤退を除いたデータ / 集計期間 2022年3月~2022年8月

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