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EC商品の製造委託「OEM」の利用メリットや仕組みを解説

EC商品の製造委託「OEM」の利用メリットや仕組みを解説

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    ECサイトを立ち上げるとき、何を売るべきなのか迷っている人も多いと思います。また、販売するメインの商品が決まっても、「どのように仕入れるのか」でつまづいてしまう人も少なくありません。

    ECサイトだけに限った話ではありませんが、小売の基本は安く仕入れて高く売ることです。しかし、自分で製造工程からはじめるとなると、初期投資の金額は膨れ上がります。

    このような場合では「OEM」の利用がオススメです。

    この記事では、ECサイトの仕入れでOEMがオススメな理由と、実際に販売するまでの流れについて紹介していきます。

    この記事を最後までご覧いただいた方のために、事業にすぐ使える実践フォーマットを配布させていただいております。ぜひご活用下さい。

    OEMとは?

    そもそもOEMとは、Original Equipment Manufacturingの略語で、ブランド側の依頼した商品をメーカー側が製造することです。

    製造に関する知識やノウハウがない状況でオリジナルブランドを作るなら、OEMは非常にオススメです。

    OEMを専門としているメーカーに製造業務を委託すれば、最適な設備や人的リソース、多額の初期投資に悩まされることはありません。

    また、経験豊富なメーカーであれば、製造に関すること以外の相談にも乗ってくれるでしょう。

    しかし、気軽にはじめることができる一方で、販売方法を工夫しないと利益には期待できません。

    OEMやECサイトの参入ハードルは低く、中小企業だけでなく個人ではじめることも難しくありません。

    そのため、オリジナリティの低いブランドは、価格競争に巻き込まれやすい特徴があります。

    製造工程をOEMに委託するのであれば、販売方法やマーケティングで他のブランドと差別化を図らなければいけません。

    取り扱い商品の仕入れ方法はさまざま

    ECサイトで取り扱う商品を仕入れる方法は多岐にわたります。

    代表的な仕入れ方法は、以下の5つです。

    • メーカーから仕入れる
    • 卸問屋・問屋街で仕入れる
    • 海外から仕入れる
    • ドロップシッピングを利用する
    • 展示会に参加する

    上記の通り、自社製造やOEM以外にもECサイトで販売する商品を仕入れる方法はたくさんあります。

    また、基本的に上記5つの仕入れ方法は専門知識を持ったプロが製造しているため、クオリティは低くありません。

    世間的に認知されていない掘り出し物を見つけることができれば、利益にも期待できるでしょう。

    しかし、このような販売方法は簡単に真似されてしまうことから、長期間にわたり安定して利益を出し続けることはできません。

    EC商品を製造委託するメリット・デメリット

    それでは次に、ECサイトで取り扱う商品をOEMで製造するメリット・デメリットについて紹介していきます。

    OEMには多くのメリットがある一方で、もちろんデメリットもあります。

    自分の状況を考慮して、本当にOEMを利用するべきかどうか確認してみましょう。

    EC商品を製造委託するメリット

    まずはECサイトで取り扱う商品をOEMで製造するメリットを見てみましょう。

    • 少ない資本でオリジナルブランドを作れる
    • 在庫リスクの低減
    • マーケティングに専念できる

    OEMの代表的なメリットは、少ない資本でオリジナルブランドを作れることです。

    商品を製造する工場をイチから建設するとなると、莫大な資金力が求められます。

    また、予算だけでなく人的リソースも確保しなくてはいけないため、リスクは高くなりがちです。

    工場を自社で管理するとなると、安定して商品を製造することになるため、在庫リスクも高くなります。

    しかし、OEMなら自社の状況に応じて必要な数だけを発注すればいいため、在庫リスクも最小限に抑えることができます。

    製造業務をメーカーに委託することによって、自社のリソースはブランディングやマーケティングに専念してもらえます。

    このようにリスクを抑えて、自社の得意分野のみで戦えることがOEMの大きなメリットと言えるでしょう。

    EC商品を製造委託するデメリット

    次に、ECサイトで取り扱う商品をOEMで製造するデメリットを見てみましょう。

    • 自社の製造技術が育たない
    • 商品の製造工程を管理できない

    OEMを利用する最大のデメリットは、自社の製造技術が育たないことです。

    OEMでは製造業務をメーカーに丸投げするため、将来的に自社で製造したい場合には向いていません。

    また、商品の製造工程を管理できない点も大きなデメリットです。

    OEMを検討している人の中には食品や化粧品など、衛生面や品質が重要視される商品も少なくありません。

    自社で製造工程を管理しているなら品質管理も徹底できますが、基本的に検査や点検はメーカー側が主導しておこなっています。

    また、メーカーの状況によっては、ブランド側が求めているレベルの管理方法に対応してくれない場合も考えられます。

    しかし、万が一でも異物混入や破損がある商品を販売してしまうと、ブランド側は大きなダメージを被ります。

    ビジネスパートナーとして信頼できるOEMメーカーを探すことが、ECサイト事業を成功させる大切なポイントです。

    製造委託した商品をECサイトで販売するまでの流れ

    ここからは、OEMを利用した場合のECサイトで販売するまでの流れを紹介していきます。

    販売する商品のジャンルやOEMメーカーの状況によって流れは若干異なりますが、基本的に以下の流れで進めていきます。

    • リサーチ・商品開発
    • 販売戦略を立てる
    • 委託先に相談
    • サンプルの作成・確認
    • 製造開始
    • 販売開始

    それぞれ詳しく紹介していきます。

    リサーチ・商品開発

    OEMで製造してもらうオリジナル商品の企画・開発をおこないましょう。

    ECサイトは価格競争に巻き込まれやすいため、あらかじめ他のブランドと差別化を図るためのリサーチが欠かせません。

    最近では商品の企画・開発からサポートしてくれるOEMも増えています。

    商品開発の経験がない場合は、この段階からOEMメーカーに相談してもいいでしょう。

    販売戦略を立てる

    商品のイメージが固まってきたら販売戦略を立てましょう。

    どれだけいい商品でもお客様に見つけてもらえなければヒットすることはありません。

    特にECサイトは、路面店のように待っていればお客様が見にきてくれるわけではありません。

    商品のアピールポイントを明確化して、どの層にどうやって認知してもらうかを決めておきましょう。

    OEMを利用する場合は製造工程を管理しなくてもよいため、マーケティングに時間や人的リソースを投入できます。

    委託先に相談

    オリジナル商品の企画・開発と販売戦略が決定したら、自社と相性のいいOEMメーカーを探しましょう。

    複数のメーカーで迷っている場合は、サンプルを作成してもらって商品の実物を見てから決めても遅くはありません。

    サンプルの作成・確認

    OEMメーカーは、ブランド側の依頼内容を元にサンプルを作成します。

    実績がある工場でも実際にサンプルを作成してもらうと、イメージと異なる場合も少なくありません。

    修正を依頼するごとに費用がかかるため、サンプル作成前に担当者と時間をかけて打ち合わせしておきましょう。

    製造開始

    サンプルに納得して契約すると、商品の製造がはじまります。

    商品の製造期間だけでなく、材料の調達や配送期間も考慮しなければいけません。

    また、OEMメーカーは依頼できる最小ロット数を必ず設定しています。

    ロット数によって単価も変動するため、契約前に確認しておきましょう。

    販売開始

    商品が完成することで、ようやくECサイトで販売することができます。

    商品企画から販売するまでに、1年以上かかることも珍しくありません。

    販売ページの準備や、メルマガやSNSなどで告知して、すぐに販売できる状態を作り上げましょう。

    EC商品の製造委託まとめ

    この記事では、ECサイトの仕入れでOEMがオススメな理由と、実際に販売するまでの流れについて紹介しました。

    リスクを抑えてオリジナルブランドを設立できるOEMは、ECサイトとの相性も悪くありません。

    最近では簡単にECサイトを開設できるサービスも増えているため、ぜひ検討してみてください。

    最後に、私たちのこともご紹介させていただきます。

    D2C顧客体験型ECプラットフォーム「ecforce」を企画・開発する私たちSUPER STUDIOは、自社でもブランド立ち上げを行っており、日々ノウハウを貯めています。

    常に様々なビジネスモデルにチャレンジしており、以下のようなブランドの事例に加え、2022年1月時点で50件近くの支援実績があります(詳しくは以下の画像をご覧ください)。

    • ふつうのマヨネーズ
    • GO WITH WHITE.
    • しぐにゃる
    • kipkip
    • groomin
    • CILY 他

    また、これらの事例で培ったノウハウを基に、EC・D2Cビジネスを総合支援するecforce consultingを展開していますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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