この記事でわかること
ECサイト構築において要件定義は非常に重要です。
本記事では、ECサイトの要件定義とは何か、そして成功への道を切り開くために必要な準備項目や流れ、重要なポイントについて解説します。
ECサイト立ち上げの際の不安を解消し、要件定義のステップを明確に理解しながら、サイト構築の効果的なアプローチについても学んでいきましょう。
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ECサイトの要件定義とは
ECサイトの要件定義とは、サイト構築担当者に伝えるために、ECサイト立ち上げの目的や機能、ターゲット顧客などを具体的に決めることです。
要件定義を決めることで、共通のビジョンを持ち、効果的に協力でき、事前に想定される問題を特定し、計画段階で対策を講じることができます。
ECサイトの要件定義をすることで、市場で成功するための基盤を築き、計画的かつ効率的な開発が可能となります。
要件定義の際に準備すべき項目
要件定義の際に準備すべき項目は以下の3つです。
- ECサイトの目的を明確にしておく
- サイト要件を決めておく
- システム要件を決めておく
順番に解説していきます。
ECサイトの目的を明確にしておく
ECサイトの目的の明確化はサイトの成功を決定づける大切な手順であり、具体的な目標設定が必要です。
例えば、顧客が頻繁に繰り返し購入する商品を扱う場合、「サブスクリプションモデル」や「リピート購入の簡略化」などの機能が必要です。
明確な目的は、サイト設計や機能の選定、マーケティング戦略を策定する際の指針となります。
また、目的を明確にすることで、サイト運営の効率化が図れ、リソースの無駄遣いを防ぐことにもつながるでしょう。
目的が明確でないとサイトは方向性を失い、顧客を失う可能性があります。
サイト要件を決めておく
サイト要件の決定により、サイト全体の大まかな仕様が決定され、どのようなサイトにするかが具体的に落とし込まれます。
例えばサイトの目的に基づいて、商品の展示方法、決済システム、顧客管理機能といった、必要な機能やページ構成、デザインを考える必要があります。
もしサイト要件が明確でない場合、開発プロセスが非効率となり、最終的な製品の品質にも影響を与えかねません。
サイト要件を事前にしっかりと決めて明確なサイトを構築しましょう。
システム要件を決めておく
システム要件の決定とは、サイトで必要とされる機能を洗い出し、実現するためのカートシステムの選定をすることです。
例えば、在庫管理が複雑な場合、正確な在庫追跡と更新を可能にする在庫管理システムを組み込むことで、顧客に対して常に正確な在庫情報を提供できます。
他にも、決済方法を考慮し、クレジットカード、電子マネーなどの顧客の利便性に合わせた多様なオプションや配送方法なども考慮します。
システム要件を正確に決定しないと、顧客体験に悪影響を及ぼし、サイトの信頼性や売上にも影響を与えかねません。
必ず事前に決定しましょう。
要件定義の流れ
要件定義の流れは大きく分けると次の3つです。
- 構築の背景と目的を確認する
- ECサイト全体の設計図を決定する
- 制作や運用スケジュールを作成する
1つずつ解説していきます。
構築の背景と目的を確認する
ECサイトの要件定義における最初のステップは、構築の背景と目的の確認です。
この段階では、なぜサイトを構築するのか、そしてどのような目的を達成したいのかを明確にします。
例えば、新しい市場への進出や顧客基盤の拡大、ブランドイメージの強化です。
背景と目的が不明確な場合、プロジェクトは方向性を失い、リソースの無駄遣いや時間の浪費につながりかねません。
ECサイト構築の背景と目的を最初に確認し、共通の目標に向かって努力する土台を構築しましょう。
ECサイト全体の設計図を決定する
次にサイト全体の設計図を決定します。
サイト全体の設計図とは、必要な機能、ページレイアウト、ユーザーインターフェース(UI)を決めることです。
例えば、商品のラインナップが多い場合、商品検索機能としてキーワード、カテゴリ、価格帯などで商品を簡単に検索できる機能が必要です。
設計要素が適切でないと、ユーザー体験を損ない、サイトの効果性や売上に悪影響を及ぼしかねません。
ECサイト全体の設計図の決定は、サイトの効率的な開発と成功のために重要なステップです。
制作や運用スケジュールを作成する
最後に、制作や運用のスケジュールを作成しましょう。
この段階で、プロジェクトの全体的なタイムラインを計画し、各フェーズの開始と終了の時期を定めます。
開発作業の期間を見積もり、サイトのテスト、ローンチの日程、および初期の運用フェーズを含めた詳細な計画を立てましょう。
スケジュールが不明確だと、プロジェクトは遅延する可能性が高く、予算超過や質の低下を引き起こす恐れがあります。
制作や運用のスケジュールを慎重に作成し、計画的な運営を目指しましょう。
要件定義の3つのポイント
要件定義には以下の3つのポイントがあります。
- 長期目線を持つ
- 目標に合わせた要件を落とし込む
- 実際の業務を具体的にイメージしておく
それぞれ紹介していくのでご覧ください。
①長期目線を持つ
ECサイトの要件定義における第一のポイントは、長期目線を持つことです。
短期的な視点に囚われると、サイトがすぐに時代遅れになり、再開発の必要性に迫られてしまうためです。
例えば、テクノロジーの進化や顧客ニーズの変化に対応できるよう、柔軟性を持たせることや、サイトの機能拡充が重要です。
長期的な視点を持つことで、持続可能で成長し続けるECサイトを構築することができます。
②目標に合わせた要件を落とし込む
次は、目標に合わせた要件を具体的に落とし込むステップです。
これは、サイトの目的やビジネス目標に基づいて、必要な機能やデザイン要素を選定するプロセスです。
例えば新規顧客の獲得が必要な場合、SEOに最適化されたコンテンツを作成し、検索でヒットするような施策ができます。
目標と要件が一致していないとサイトは機能を最大限に発揮できず、ビジネス目標の達成が難しくなるでしょう。
目標に合わせて要件を適切に落とし込むことが大切です。
③実際の業務を具体的にイメージしておく
最後のポイントは、実際の業務を具体的にイメージすることです。
例えば、注文管理、在庫管理、顧客サービスといった業務をあらかじめイメージしておくことで、サイトの機能が実際の運用に合致し、無駄や誤算を減らせます。
日常的な業務を詳細に考えて機能やシステムを計画し、スムーズなサイト運営とユーザー満足の向上に直結させてください。
まとめ
今回は、ECサイトの要件定義や準備すべき項目や流れ、ポイントを解説していきました。
ECサイトの要件定義はサイト構築者へ過不足なく要望を伝えるために必要であり、適切なプロセスを踏むことで理想のECサイトが構築されやすくなります。
さらに、長期的な目線、目標の明瞭さ、実務をシミュレーションすることでより失敗の少ない要件定義が可能です。
本記事を読んでECサイト成功の鍵である要件定義を適切に行い、自身のビジネス成功にぜひお役立てください。
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※2:ecforce導入クライアント38社の1年間の平均データ / 集計期間 2021年7月と2022年7月の対比
※3:事業撤退を除いたデータ / 集計期間 2022年3月~2022年8月