この記事でわかること
※この記事は 時点の情報をもとに執筆しています。
EC市場が年々拡大するなか、「どの制作会社に依頼すべきか?」と悩む企業が増えています。
ネットショップは立ち上げるだけでは成果につながらず、デザイン・導線設計・システム構築・運用支援まで一貫して対応できるパートナー選びが、成功の鍵を握ります。
しかし、EC制作会社にはそれぞれ得意分野や支援スタイルがあり、費用感やサービス範囲もさまざまです。自社に合わない会社を選んでしまうと、「思っていたものと違う」「公開後のサポートが不十分」といった失敗につながる可能性もあります。
本記事では、失敗しないEC制作会社の選び方を、費用相場、選定基準、おすすめ企業の紹介まで含めて網羅的に解説します。
初めてECサイトを構築する方も、リプレイスを検討している企業担当者も、本記事を通じて自社に最適なパートナーを見つけてください。
EC制作会社とは?役割と提供サービス
EC制作会社とは、ECサイトの企画・設計からデザイン、開発、運用までを一括して支援する専門会社のことです。
従来のWeb制作会社が「見た目の美しさ」や「情報発信のしやすさ」を重視していたのに対し、EC制作会社は「商品が売れる導線設計」や「売上につながる仕組みづくり」に重点を置いている点が大きな違いです。
ECサイトで成果を出すには、単にサイトを公開するだけでなく、以下のような幅広い領域をカバーする必要があります。
- ECサイトの構成企画・コンセプト設計
- UI/UXを重視したデザイン制作
- カートシステムの選定と導入(例:Shopify、Makeshopなど)
- 決済・配送などの外部システム連携
- SEO対策・広告運用などの集客支援
- アクセス分析やLTV最大化を目的とした改善提案
- 運用保守・サポート体制の設計
これらすべてを一貫して対応できるのが、EC制作会社の大きな強みです。
特に最近では、単なる制作だけでなく「EC戦略立案」や「CRM・広告設計」まで含めたパートナー型支援を提供する会社も増えています。
フルスクラッチとパッケージ導入の違い
ECサイトの構築方法には大きく分けて「フルスクラッチ開発」と「パッケージ・クラウド型カート導入」の2つがあります。
どちらを選ぶかによって、コスト・導入スピード・自由度などに大きな違いが出るため、自社の目的やリソースに応じて適切に選択する必要があります。
フルスクラッチ開発とは
フルスクラッチ開発は、要件に応じてゼロからシステムを開発する方式です。
独自の機能や複雑な仕様を実現したい中〜大規模EC事業者に向いており、業務システムとの連携や多店舗展開など柔軟な拡張が可能です。
【メリット】自由度が高く、細かな仕様やビジネス要件に合わせた開発が可能
【デメリット】開発期間が長く、費用も高額(数百万円~)になりやすい
パッケージ・クラウド型カート導入とは
一方、パッケージ型やクラウド型カート(例:Shopify、ecforceなど)を使う方式は、既存のサービスをベースにサイトを構築する方法です。
短期間でECを立ち上げたい中小規模のブランドやスタートアップに特に人気があります。
【メリット】初期コストを抑え、スピーディーに立ち上げられる
【デメリット】機能に制限があり、カスタマイズの自由度は低め
EC制作会社を選定する際のポイント
EC制作会社を選ぶ際にもっとも重要なのは、「自社に合った支援をしてくれるかどうか」を見極めることです。
単に価格や見た目で選んでしまうと、期待していた成果が出ず、再構築やリプレイスに余計なコストがかかってしまうケースも少なくありません。
ここでは、初めての方でも失敗しないための3つの選定ポイントを解説します。
1. 実績と事例が明確であるか
まずチェックすべきは、制作会社の過去の実績と事例の公開状況です。
信頼できる制作会社は、自社サイトや資料で過去に手がけたECサイトの事例を具体的に紹介しています。業種・ブランド規模・使っているカートの種類などが明記されていれば、自社との相性も判断しやすくなります。
「なんとなくデザインがきれい」「サイトがかっこいい」といった印象だけで選ばず、過去の支援内容・成果・継続支援の有無まで確認しましょう。
2. 費用感とスケジュールが明確か
ECサイト制作は、パートナーによって費用も納期も大きく異なります。
構築規模によっては数十万円〜数百万円、期間は1〜6ヶ月以上かかる場合もあるため、何にどれくらいの費用がかかるのかをしっかり明示してくれる会社を選ぶことが重要です。
ヒアリングの段階で、初期費用と月額費用の内訳、デザイン・開発・導入・保守の各工数、見積もりの妥当性を丁寧に説明してくれる会社は、信頼度が高いと言えるでしょう。
3.公開後のサポート体制が整っているか
ECサイトは「作って終わり」ではありません。むしろ運用フェーズからが本当のスタートです。
制作会社によって、サポートの範囲・期間・内容は大きく異なります。
- 月●時間までの更新対応あり
- LINEやチャットでの相談可
- 集客・広告・LTV向上に関する継続提案あり
上記に挙げた観点のように、公開後の体制まで見据えて提案してくれる会社を選ぶことで、長期的なパートナー関係が築けます。
EC制作会社に依頼する際の費用相場
EC制作の会社にECサイトの制作を依頼する際の相場感は以下のとおりです。
ECサイトの制作方法 |
相場感 |
ショッピングモール型 |
5~10万円 |
ASP型 |
10~100万円 |
パッケージ型 |
10万円~ |
オープンソース型 |
10万円~ |
フルスクラッチ型 |
数百万円~1,000万円 |
このように、ECサイトの構築方法によって相場感は大きく変わります。すでに存在するプラットフォーム上で立ち上げるショッピングモール型やASP型、パッケージ型などは比較的安くECサイトを制作できる一方で、一からサイトを立ち上げる場合はコストが高めです。
予算を決める際のポイント
構築方式に加えて、以下のような項目も費用に影響します。
- 商品点数(カート構築・登録数)
- 撮影・ライティングなどの素材制作の有無
- 決済/配送システムとの連携範囲
- 多言語対応、越境EC対応の有無
- 公開後の運用サポートの有無
初期費用だけでなく、ランニングコスト(保守・サポート・サーバー代など)も見積もり時点で確認することが重要です。
ECサイト制作の流れと制作会社の関与範囲
ECサイト制作は、単に「サイトをつくる作業」ではありません。戦略設計から始まり、公開後の運用支援までが一連のプロセスです。
しかし、制作会社によって関与するフェーズや支援内容は異なります。事前にどこまで対応してもらえるのかを把握することで、役割のズレや納期トラブルを防ぐことができます。
ここでは、一般的なECサイト制作の流れと、それぞれの工程での制作会社の関与範囲を解説します。
1. ヒアリング・要件定義
まずは、自社のビジネスモデルやECの目的、販売商品、ターゲット、KPIなどを明確化するフェーズです。
この段階で「誰に、何を、どのように届けるのか」という全体像を共有することで、設計や開発のブレを防げます。
【制作会社の関与例】
・事前ヒアリング/課題の洗い出し
・要件定義書の作成支援
・プラットフォーム選定のアドバイス
2. 情報設計・ワイヤーフレーム作成
次に、ユーザー導線やページ構成、必要な機能の設計を行います。
ワイヤーフレーム(設計図)をもとに、ユーザー視点での使いやすさ(UI/UX)を詰めていきます。
【制作会社の関与例】
・ページ構成案の提案
・ワイヤーフレームの作成
・UI/UXの観点からのフィードバック
3. デザイン制作
ブランドの世界観を反映させたデザインを行い、視認性・操作性・魅力的な商品訴求を実現するフェーズです。
ここでの差別化が、購入率やブランド印象に大きく影響します。
【制作会社の関与例】
・トップページ・商品ページ・LPなどのデザイン制作
・スマホ対応・レスポンシブ設計
・撮影・ライティングの手配
4. フロントエンド・バックエンド開発
設計とデザインに基づいて、実際にECサイトを動かすための開発を行います。
カート機能や決済、商品登録、顧客管理などのシステム実装が中心です。
【制作会社の関与例】
・HTML/CSS/JSのコーディング
・CMSやECカートの実装
・API連携・外部ツール連携の設定
5. テスト・品質確認・本番公開
公開前に、サイトの動作確認やフォーム・決済テスト、表示崩れの修正などを実施します。
不具合がないことを確認したうえで、本番環境へ公開します。
【制作会社の関与例】
・チェックリストに基づく動作検証
・端末ごとの表示確認
・サーバー移行やドメイン設定サポート
6. 運用・改善フェーズ
ECサイトは公開して終わりではありません。むしろ「公開後の改善・運用」が売上に直結するフェーズです。
継続的にアクセスやコンバージョンを分析し、バナー更新や施策改善を行うことで、LTVを最大化していきます。
【制作会社の関与】
・アクセス分析レポートの提供
・改善提案(UI/UX・導線・CVR)
・バナー更新や特集ページ制作のサポート
実績・費用・集客・システム対応で比較!おすすめEC制作会社15選
ECサイト制作会社には、得意分野や支援スタイルに違いがあります。
ブランディングを重視する会社、集客や運用に強い会社、コストを抑えた導入が可能な会社など、自社の課題やフェーズに応じて適切なパートナーを選ぶことが、EC事業の成果を左右します。
このセクションでは、制作会社のタイプを7つに分類し、それぞれの特徴とおすすめ企業を紹介します。目的に合ったパートナーを見つけるための参考としてご活用ください。
実績豊富なECサイト制作会社
ECサイト制作会社を選ぶうえで、「これまでどんな企業のECサイトを手がけてきたか」は非常に重要な判断材料です。
多様な業界や規模の案件を経験している制作会社であれば、課題解決力や柔軟性も高く、自社に合った提案が期待できます。
ここでは、制作実績が豊富で、過去の支援事例を公式に公表している企業を中心に紹介します。
株式会社いつも
公式サイトURL:https://itsumo365.co.jp/
【主な特徴】
支援実績13,000件以上を誇る、国内最大級のEC総合支援企業です。楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングといったモール型ECから、自社EC、越境ECまで、あらゆる販売チャネルへの対応力があります。
広告運用やSNSマーケティング、物流やカスタマーサポートなど、運営に必要な業務をまるごと任せられる体制が整っており、戦略立案から実行、改善まで一気通貫で支援してくれます。
最近ではTikTok Shopなどの動画コマースに対応した「ソーシャルコマース支援」も提供しています。
【提供サービス例】
・モール型/自社ECサイト構築支援
・SNS集客支援(TikTok Shop対応など)
・EC運用代行およびバックヤード支援(物流・カスタマーサポートなど)
【こんな方におすすめ】
・幅広い販売チャネルを活用したEC戦略を実現したい企業
・社内にノウハウがなく、構築から運用まですべて任せたい方
・SNSを活用した最新の集客手法を取り入れたいブランド
株式会社アートピース
公式サイトURL:https://artpeace.jp/
【主な特徴】
「設計(戦略)」と「表現(デザイン)」を融合させたブランディング視点のECサイト制作を得意とする会社です。
アパレルや美容、ジュエリーなど、世界観の表現が重要な業界で多数の実績があります。
UI/UX設計に加え、撮影ディレクションや紙媒体の制作も一貫して対応可能。EC運用経験が豊富なスタッフが多く在籍しており、売上に直結するクリエイティブと改善提案が期待できます。
【提供サービス例】
・ブランディング視点での戦略設計とECサイトデザイン制作
・商品撮影・コピー制作・多言語対応を含む構築支援
・運用サポートや紙媒体(チラシ・パンフレット等)の制作
【こんな方におすすめ】
・世界観やブランド価値を重視したデザイン性の高いECサイトを構築したい企業
・撮影や運用まで一括で任せられる制作会社を探している方
・アパレルやコスメ、ライフスタイル系の商材を扱っているブランド
株式会社プレイビット
公式サイトURL:https://playbit.co.jp/
【主な特徴】
Shopify Expertsに認定された、Shopifyに特化した構築・運用支援企業です。
Shopifyの新規立ち上げはもちろん、他サービスからの移行、アプリ開発、システム連携まで幅広く対応可能です。
自社でもEC運営経験があるため、構築後のマーケティング・運用改善まで含めた実践的な提案が強み。EC担当者の目線に立った丁寧なサポート体制も魅力です。
【提供サービス例】
・ShopifyによるECサイトの新規構築・リニューアル支援
・外部システムとの連携およびアプリ開発
・広告運用やSNSを活用したマーケティング支援
・EC運用代行および改善提案の伴走サポート
【こんな方におすすめ】
・ShopifyでのEC立ち上げやリプレイスを検討している企業
・構築だけでなく、運用やマーケティング支援も一括で依頼したい方
・自社に運用ノウハウがなく、実務ベースの提案を求めているブランド
集客力に強みを持つECサイト制作会社
ECサイトを「作るだけ」では売上にはつながりません。ユーザーを呼び込み、購入へと導くためには、適切な集客施策とデータに基づく改善活動が欠かせません。
このカテゴリでは、SEO・広告・SNSなどのマーケティング手法に強みを持ち、集客成果に直結する支援ができる制作会社を厳選してご紹介します。
株式会社これから
公式サイトURL:https://corekara.co.jp/
【主な特徴】
20,000件以上の支援実績を持ち、自社ネットショップ向けの支援に特化したEC制作・運用会社です。
Shopify Plus Partnersにも認定されており、Shopifyをはじめとしたカートシステムの導入支援から、広告運用、SNSマーケティング、CRM施策まで、幅広いサービスを提供。
特に、自社開発の広告自動化ツール「AdSIST」により、広告の知識がなくても集客を自動化・効率化できる点が強みです。
構築・集客・運用改善まで一気通貫でサポートします。
【提供サービス例】
・Shopify・Makeshop・futureshopなどによる自社EC構築支援
・自動集客ツール「AdSIST」の導入と活用支援
・広告運用・SNS運用・CRM設計まで含めたマーケティング支援
【こんな方におすすめ】
・自社ECを立ち上げたいが、集客や運用ノウハウに不安がある企業
・少人数でも広告運用を効率化したい中小事業者
・Shopifyを活用してスピーディーに売上を伸ばしたいD2Cブランド
インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社(IBF)
公式サイトURL:https://www.ibf.co.jp/
【主な特徴】
広告効果を可視化し、改善へとつなげる独自ツール「DATAD」を提供。20年以上の実績と400社以上の支援経験を活かし、戦略立案からデザイン・構築・広告運用まで幅広く対応可能です。
特に、広告からの獲得単価やLTV向上を重視したマーケティング支援に強みを持っています。
【提供サービス例】
・EC戦略立案から構築・運用までの一貫支援
・広告効果測定ツール「DATAD」の導入・活用支援
・Webマーケティングとシステム開発を融合した改善提案
【こんな方におすすめ】
・広告運用の効率化と効果改善に取り組みたい企業
・システムと集客の両面からEC事業を強化したい方
・継続的なマーケティング支援を伴走してほしい事業者
株式会社ガジェログ
公式サイトURL:https://www.gadgelog.com/
【主な特徴】
Web制作とECサイト構築を中心に、デザインから集客施策まで幅広いサービスを提供しています。
SEOや広告に関する明示的な実績は公開されていないものの、集客視点での設計や改善提案を行う会社として、スモールビジネスや中小規模事業者を中心に支持を集めています。
【提供サービス例】
・新規ECサイトの構築・デザイン支援
・更新性を高めるCMS実装
・集客・導線改善に関する企画・運用提案
【こんな方におすすめ】
・中小規模でコストを抑えてECサイトを構築したい企業
・デザインと集客のバランスを重視したい方
・サイト公開後も継続的に相談できるパートナーを探している方
ジェイグラブ株式会社
公式サイトURL:https://www.j-grab.co.jp/
【主な特徴】
越境ECの支援に強みを持つ制作会社で、ShopifyやAmazon、eBayなどの多言語対応・海外販売チャネルへの展開を支援しています。
SEO対策、SNS広告、インフルエンサー活用など、集客チャネルの多様化を支援する提案力に優れており、国内外を問わず売上アップを目指す企業の心強いパートナーとなります。
【提供サービス例】
・Shopifyや楽天などの国内向けEC構築
・eBay、Amazonを使った越境EC支援
・SNS・SEO・広告施策による集客支援
【こんな方におすすめ】
・海外販売を見据えた越境ECを展開したい企業
・国内外の集客チャネルを同時に活用したいブランド
・継続的なマーケティング支援を求めている事業者
費用を抑えたECサイト開発に強みを持つ制作会社
ECサイト構築を検討するうえで、コストは大きな判断材料のひとつです。
初期費用やランニングコストを抑えつつも、機能性やサポート体制を兼ね備えた制作会社を選ぶことで、無理のないスタートが可能になります。
ここでは、「低コストで始めたい」というニーズに応える制作会社を厳選してご紹介します。
株式会社メテオリレイ
サービス名:Shopify構築支援プラン(小規模向け)
公式サイトURL:https://www.meteorelay.jp/
【主な特徴】
Shopifyを活用した低コストかつ高品質なECサイト制作に強みを持つ制作会社。
中でも小規模事業者向けの「ライトプラン」は、テンプレートを活かしつつもブランドに合わせたカスタマイズが可能で、スピーディーに公開まで対応可能です。
サーバー契約や保守費用が不要な設計も、ランニングコストを抑えたい企業に向いています。
【提供サービス例】
・ShopifyによるテンプレートベースのECサイト構築
・決済・送料・商品登録などの初期設定支援
・運用相談・改善提案を含むアフターサポート
【こんな方におすすめ】
・最低限の初期投資で自社ECを始めたい個人・小規模事業者
・運用負担が少ないShopifyベースで立ち上げたい方
・まずは小さくECをスタートし、後から拡張したい企業
株式会社Ryuki Design
公式サイトURL:https://ryuki-design.jp/
【主な特徴】
大阪を拠点に、飲食店・美容業界など中小事業者向けのWeb制作を多数手がけてきた会社です。
EC制作についても「初期費用を抑えた導入支援」に対応しており、要望に応じてASPカートやShopify、STORESなどを使い分けてくれます。
LP制作やバナー、SNS活用支援も柔軟に対応可能です。
【提供サービス例】
・ASPカートの導入支援
・Shopify構築(テンプレート活用)
・広告・販促物の制作とSNS連携サポート
【こんな方におすすめ】
・飲食、美容、物販などリアル店舗からEC展開を考えている方
・デザインもこだわりながらコストは抑えたい企業
・SNSやLINEなどを活用した導線設計を考えたい中小事業者
株式会社ブランジスタソリューション
サービス名:小規模事業者向けECサイト構築プラン
公式サイトURL:https://solution.brangista.com/
【主な特徴】
観光・地域特化型のECサイトや物販サイトの制作実績を多く持つ企業。
小規模事業者向けには、テンプレートを活用したコストパフォーマンスの高い構築プランを提供しています。
また、オウンドメディアや動画活用など、販促を意識した支援にも強みがあります。
【提供サービス例】
・低価格でのEC構築プラン(WordPress連携可)
・地域産品・観光商材向けEC導入支援
・SNS・動画連携による販促提案
【こんな方におすすめ】
・地域密着型の商材を扱う地方事業者や観光業者
・自社商品をオンラインで販売したいが費用は抑えたい方
・ECだけでなく集客まで一貫して支援してほしい方
テストマーケティングに強みを持つECサイト制作会社
ECサイト運営において、「売れるかどうか」を見極めるテストマーケティングの重要性は年々高まっています。
事前の仮説検証や小規模スタートによって無駄なコストを抑え、効果的な本格展開につなげるためには、テストマーケティングを熟知したパートナー選びが重要です。
ここでは、データ分析やABテストを活用し、商品・市場検証の段階から支援してくれる制作会社をご紹介します。
サヴァリ株式会社
公式サイトURL:https://savari.jp/
【主な特徴】
ECの企画・制作から売上改善までを一気通貫で支援するコンサルティング型制作会社です。
特にテストマーケティング領域に強みがあり、LP単体や簡易ECでの仮説検証を重視したスタートアップ支援が特徴です。
プロジェクト設計時点で「どこでどう検証すべきか」を明確にし、運用フェーズでABテストや集客導線改善をスピーディーに回す支援体制を持っています。
【提供サービス例】
・テストマーケティング前提のEC構築・LP制作
・KPI設計と広告運用による市場検証支援
・売上データ・CVRデータに基づいた施策改善提案
【こんな方におすすめ】
・新商品や新ブランドのテストマーケティングからECを始めたい企業
・広告・構築・分析を一括して依頼できるパートナーを探している方
・売れる仕組みの仮説を立て、確実に検証しながら成長したいスタートアップ
システム開発に強みを持つECサイト関連会社
ECサイトに高度な機能や業務システム連携をもたせたい場合、単なる構築ではなくシステム開発に強いパートナーが必要になります。
ここでは、API連携や基幹システム、独自機能の開発など、柔軟で拡張性の高いEC運用を支援できる制作会社を紹介します。
フラッグシップ合同会社
公式サイトURL:https://flagship.cc/
【主な特徴】
API連携、在庫管理・注文処理など基幹システムとの連携構築に強みを持ち、大規模ECにも対応可能なシステム設計が得意です。
ノウハウの深いカスタマイズ性と、安定した運用基盤に重点を置いた技術力を提供します。
【提供サービス例】
・APIや基幹システムとの統合開発支援
・ロイヤリティ機能・レコメンドなど独自機能の追加
・パフォーマンスチューニング・セキュリティ対策の実装
【こんな方におすすめ】
・複数チャネル・多店舗展開を目指している企業
・拡張性ある堅牢なシステム基盤を構築したい方
アートトレーディング株式会社
公式サイトURL:https://art-trading.co.jp/ec_site/
【主な特徴】
独自仕様のECサイトや業務システム連携を前提としたフルスクラッチ開発、オープンソースECのカスタマイズに対応。
CRM、受注・在庫管理、物流などECの業務全体を支える仕組みづくりを得意としています。セキュリティや安定性にも配慮された高品質な開発が特徴です。
【提供サービス例】
・CRM・在庫・受発注管理などの基幹連携システム構築
・サブスク・定期購入・会員機能などの特殊要件開発
・高トラフィック対応のECインフラ設計
【こんな方におすすめ】
・複雑な要件を抱える中〜大規模EC事業者
・自社仕様の業務プロセスと連携したECを構築したい方
・セキュリティや業務効率を重視する企業
ショッピングモール出店に強みを持つECサイト制作会社
楽天市場やYahoo!ショッピングなどのモール出店は、集客力あるプラットフォームを活用できる魅力があります。
ただし、モール特有の仕様や販促施策への対応スキルが不可欠です。そのようなニーズに対応できる、モール出店に強い制作会社を紹介します。
株式会社スタジオカレン
公式サイトURL:https://www.studiokaren.co.jp/
【主な特徴】
商品ページ制作、モールSEO、バナー設計、キャンペーンページ作成など、出店モールに特化したノウハウが豊富です。
受注管理や在庫連携など日常業務の効率化までサポートできる体制を整えています。
【提供サービス例】
・モール特化ページ設計とバナー制作
・SEOと広告施策を含む集客戦略提案
・受注・在庫・顧客対応など運用業務の効率化支援
【こんな方におすすめ】
・初めてモール出店をする事業者
・モールと自社ECの運用を統合化したい企業
株式会社askme
公式サイトURL:https://www.askme.co.jp/
【主な特徴】
楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのモール出店に加え、自社ECサイト構築・運営とも連携可能なトータル支援型の制作会社です。
商品登録やメルマガ運用など、販促と運営支援も柔軟に対応します。オムニチャネルに対応したEC戦略を考えている企業に最適です。
【提供サービス例】
・モール店舗ページ構築・更新支援
・自社ECとの共通管理設計(受注・顧客)
・メルマガ・SNS販促、運用支援一括対応
【こんな方におすすめ】
・モールと自社ECを連携して売上最大化したい事業者
・広告や販促、集客まで一貫して依頼したい企業
・運用負荷を軽減しながらEC業務統合を進めたい店舗運営担当者
よくある失敗とその回避法
ECサイト制作は、単に「サイトを完成させる作業」ではなく、売上や顧客体験に直結する事業戦略そのものです。
しかし、準備不足やパートナー選定のミスマッチにより、「想定より費用がかかった」「成果が出ない」「運用が回らない」といった失敗に陥るケースも少なくありません。
ここでは、実際によく起こる失敗パターンと、それを未然に防ぐための具体的な対策を紹介します。
失敗①:要件定義があいまいなまま制作が進む
「とりあえず見た目がよければOK」「言えばわかってもらえるだろう」と詳細を詰めないまま進行してしまい、完成後に「思っていたものと違う」というズレが発生する場合があります。
【回避策】
制作前に要件定義書を作成し、必要な機能・導線・ページ構成・更新方法などをすべて明文化して合意形成を取ることが重要です。
わからない部分は、制作会社側にヒアリングで引き出してもらえる体制があるかもチェックしましょう。
失敗②:コミュニケーション不足で意図が伝わらない
「イメージはあるけど、うまく説明できない」「連絡頻度が少なく、すり合わせができない」といった状態で進行すると、完成物が意図と大きくずれてしまうことがあります。
特にブランド表現やビジュアル重視の案件で顕著です。
【回避策】
中間レビューを複数回設け、FigmaやNotion、Googleスライドなどの可視化ツールを活用してすり合わせを重ねることが重要です。
また、担当ディレクターとの相性やコミュニケーション頻度も選定基準として考慮しましょう。
失敗③:デザインに偏りすぎて売れる導線が弱い
「世界観重視でかっこいいサイトが完成したが、まったく売れない」というパターンです。
デザインだけに注力し、UI/UXやコンバージョン導線の設計が不十分な場合に発生します。
【回避策】
制作会社に、KPI設計・導線設計・分析→改善のPDCAに対応できる体制があるかを事前に確認しましょう。
「見た目」だけでなく、「成果」にコミットする姿勢を持ったパートナーを選ぶことがカギです。
失敗④:制作後の運用を想定せず、社内で回せなくなる
公開後の更新・改善に手が回らず、情報が古いまま放置されてしまうサイトは少なくありません。
特に、CMS非導入やマニュアル未整備の場合に起こりがちです。
【回避策】
制作段階から「誰が」「どうやって」運用・更新するのかを設計しておくことが必要です。
CMS導入やテンプレート設計、社内レクチャーなど、運用支援まで一貫して対応する制作会社を選ぶと安心です。
ECサイト立ち上げ後に必要な運用支援とサポート体制
制作フェーズが終わった後、実は運用こそがEC事業成功のカギとなります。
運用フェーズで発生する代表的な業務
- 商品ページの更新/追加
- セール・特集ページの制作
- バナー差し替え
- レビュー対応・FAQ管理
- コンバージョン率分析・改善案の実装
サポート体制を事前に確認すべき理由
サイト公開後の更新や改善にかかる工数を内製するのか、外注するのかによって必要なサポート内容は異なります。
- 「月◯時間まで更新対応」などのプランを用意している制作会社も多い
- サポート費用は固定か従量か、契約前に明示してもらうことが重要
- 緊急時の対応スピードやチャネル(メール、チャット、電話)も要確認
サポート付きで安心できる制作会社の特徴
- 担当ディレクターが制作後も引き続き支援
- マーケティングチームと連携し改善提案を実施
- 毎月のアクセス・売上レポート提供あり
よくある質問と業界トレンド
Q. 小規模のブランドでも制作会社に頼むべき?
A. 初期設計こそ外部の知見を取り入れることで、失敗を避けられます。特にUI/UXやCV導線、商品設計の観点ではプロの力を借りることが有効です。
Q. ECカートはどれを選べばいい?
A. Shopifyやecforceなど、目的やスケールに応じて選ぶのがベストです。制作会社に相談しながら、「初期導入コスト」「自由度」「外部連携」などを比較検討しましょう。
Q. 今注目されているECトレンドは?
- CRM中心設計: 顧客ごとのLTV最大化が重視され、ステップメールやリピート設計がより洗練されている
- 生成AI活用: 商品説明文や広告文の自動生成による業務効率化が進行中
- BtoB ECの急成長: 法人向け購買でもEC化が進み、個別ログイン・価格設定などが求められている
まとめ|EC制作は事業成長の起点。自社に合ったパートナーを見極めよう
ECサイトの制作は、単なるサイト構築ではなく、事業の成長戦略をともに描くパートナー選びです。
売れる導線設計、ブランドの世界観表現、業務効率化、LTVの最大化など、目的に応じて求められる支援内容は大きく異なります。
そのため、「費用が安いから」「知名度があるから」といった表面的な理由で選ぶのではなく、自社のフェーズ・課題・運用体制に合った制作会社を見極めることが、成果につながる第一歩です。
【最適なEC制作会社を選ぶためのポイント整理】
・目的・KPIを明確にする: 何を達成したいのか(売上/ブランド強化/業務効率化)を言語化する
・構築方式を選ぶ: フルスクラッチかパッケージ型か、予算やカスタマイズ性で判断
・制作会社の得意領域を確認: 実績・費用感・サポート範囲を横断的に比較
・運用フェーズも見据える: 公開後の更新や改善に伴走してくれる体制があるかを重視
制作会社の役割は「作ること」ではなく、「成果を出すこと」です。
自社のパートナーとして信頼できる制作会社と出会えれば、EC事業は着実に成長軌道に乗せることができます。
ぜひ本記事の内容を参考に、納得のいく選定と相談を進めてみてください。
※2:ecforce導入クライアント38社の1年間の平均データ / 集計期間 2021年7月と2022年7月の対比
※3:事業撤退を除いたデータ / 集計期間 2022年3月~2022年8月