この記事でわかること
「ECサイトのマーケティングに有効活用できるCDPについて知りたい」「CDPがマーケティングで注目されている背景やツールが知りたい」と考えている方は多いでしょう。
CDPとは、ECサイトをはじめとしたあらゆる販売チャネルのマーケティング効率化に役立つプラットフォームのことです。しかし、マーケティングツールが数多くある中で、CDPならではの特徴はなんでしょうか?
本記事では、ECサイトのマーケティングの効率化に役立つCDPや勘違いしがちな語彙との違い、CDPの導入がマーケティングで注目されている背景についてご紹介します。
加えて、おすすめのツール3選やツールの選び方も紹介しているため、これからCDPを使って自社のECサイト分析に役立てたいと考えている方は参考にしてみてください。
これからECカートを決める方・いまのECカートに満足してない方へ。以下の記事にも、あなたのお悩みが解決する情報が満載です。
4つのECサイト構築事例。新鋭D2Cブランドの動向から読み解く「狙い」とは?
CDP(Customer Data Platform)とは?
CDP(Customer Data Platform)は、「顧客データプラットフォーム」の英語略です。顧客一人ひとりの行動履歴や購買データ、性別・年齢・職業などの属性データを統合管理するプラットフォームで、横断的に顧客のデータ収集・分析できるのが大きな特徴だといえます。
- 顧客のメールアドレスや会員番号
- プラットフォームへのアクセス履歴
- プラットフォーム内での動き・購買行動
顧客の行動や個人情報を収集するため、マーケティングのリサーチに役立つのです。
CRM(Customer Relationship Management)との違い
CRM(Customer Relationship Manegement)は、「顧客関係管理」の英語略です。
顧客の個人情報を収集し、相手との商談や受注率・失注率、カスタマーサービスとコンタクトセンターとのコミュニケーションを記録するツールとなっています。
CDPが広く顧客情報を分析して、最適なマーケティングアプローチを考案するためのツールである一方で、CRMが顧客一人ひとりにとってベストな対話内容を探るツールです。
DMP(Data Management Platform)との違い
DMP(Data Management Platform)は、「データ管理プラットフォーム」の英語略です。さまざまな企業が提供する外部データを蓄積・管理するプラットフォームをさします。
特定の個人のデータは収集できませんが、不特定多数の顧客の動向をチェック可能です。
プライベートDMPと呼ばれるDMPは、CDPと同じプラットフォームをさします。
キャリア育成のCDP(Career Development Program)もある
CDPには(Career Development Program)という「人材育成プログラム」の英語略もあります。このCDPは、自社従業員の中長期的なキャリア・能力開発計画のことです。
数年先〜数十年先の目標キャリアから逆算して、必要な資格や経験、能力を割り出します。
自社の従業員のエンゲージメントの向上・離職率の低下につながる取り組みです。
CDPの導入がマーケティングで注目されている背景
CDPの導入に注目が集まっている背景には、顧客一人ひとりに最適化したマーケティング戦略の重要性の高まりや、インターネットをフル活用した購買行動の変化が挙げられます。
現代社会においては、ユーザーのニーズは多様化しています。同じ自社商品を購入する可能性のあるユーザーでも、アプローチ方法しだいで売上は変わってしまうのです。
そのため、CDPで顧客一人ひとりのデータ分析・集客の最適化は重要だといえます。また、企業間競争に勝っていくためにも、あらゆる販売経路への対応が求められるでしょう。
CDPがECサイトのマーケティング施策に役立つ理由
CDPが自社ECサイトのマーケティング戦略の立案に効果的な理由は以下のとおりです。
- 顧客に関するデータを収集できる
- 顧客一人ひとりにマッチした分析ができる
- 顧客分析と情報共有の高速化
CDPのメリットは、何といっても顧客一人ひとりの個人情報や行動履歴のデータを蓄積して、最適化されたメルマガ配信や広告配信、ダイレクトメールの送信などに使える点です。
実店舗ビジネス・ECサイトに両方とも対応したCDPツールもあるため、顧客一人ひとりの購買データや個人情報を広く分析して戦略を立てたい方におすすめです。
また、マーケティング戦略を立案・実行するにあたって必要な情報をプラットフォーム上で共有できるため、従業員間でマーケティングの実施にムラが発生することを防ぎます。
ECサイトのマーケティングに役立つCDPツール3選
ECサイトのマーケティング戦略の立案に役立つツールは以下の3つです。
- ecforce data solution
- b→dash
- Treasure Data CDP
ここでは、各ツールの特徴やおすすめポイントについてチェックしましょう。
1.ecforce data solution
出典:ecforce data solution 公式サイト(2025-02-06)
ecforce data solutionは、ECサイトや実店舗、広告運用、在庫管理などにおける顧客データを加工・結合し、顧客一人ひとりに対して最適なマーケティング施策を実施できます。
具体的には、ECサイトにおける販売アプローチの変更やシームレスな売上分析で適切な店舗投資の実施、LPサイトや動画広告などのPDCAサイクルの効率化などが実現可能です。
顧客一人ひとりに最適化した、精緻な分析をしたい方におすすめのツールだといえます。
2.b→dash
b→dashは、ノーコードでデータベースの構築・外部システムと連携しながらのマーケティングを実現できるツールです。ノーコード・テンプレートで簡単にマーケティング分析をして、外部ツールと連携しながらより使いやすいデータベースを自社で作ってみては?
UIの使いやすさと操作の手軽さを両立したおすすめのツールとなっています。
出典:b→dash 公式サイト(2025-02-06)
3.Treasure Data CDP
Treasure Data CDPは、オンラインとオフラインのありとあらゆる顧客データを収集し、AIをフル活用したデータ処理や顧客プロファイル管理を行うCDPツールです。のべ400社以上が導入し、そのうち100社を超える企業がForbes Global2000に選出されています。
また、強固なセキュリティとプライバシー管理機能で、信頼してデータを運用可能です。
グローバル企業でも広く運用されているAWSのシステムを利用しているのも魅力ですね。
出典:Treasure Data CDP 公式サイト(2025-02-06)
ECサイトのマーケティングに使える!CDPツールの選び方
ECサイトのマーケティングに使うCDPツールのおすすめの選び方は以下のとおりです。
- 求める機能が備わっているか
- 設定した目標を達成できるか
- 外部ツールと連携しやすいか
ECサイトや実店舗のマーケティング分析に求めている機能を備え、目標を達成できるツールを選ぶことが重要です。あくまでも、自社のマーケティングとの相性を見極めましょう。
また、自社で使う外部ツールと連携しているツールだと、利便性が高くておすすめです。
CDPツールをECサイトのマーケティングに活かそう!
この記事では、CDPツールの特徴や注目されている背景、メリット・デメリット、おすすめのツール3選、失敗しないための選び方のポイントについてご紹介しました。
自社のマーケティングを一新して、効率的な集客に役立つCDPツールを導入してみては?
【最後に】
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ecforceには、主に3つの特徴があります。
特徴1. EC/D2Cビジネストレンドを踏まえた最先端のシステム
豊富な搭載機能/カスタマイズ性/アップデートスピードでEC事業スタート・カート切り替えに対応。毎月平均で10-20個の新機能をリリース。
特徴2. 売上を最大化する多彩なマーケティング機能
クライアントニーズや自社経験を元にトレンドを抑えてた「効果がある」機能を搭載。「広告改善・CVR向上」や「LTV向上/CRM最適化」まで顧客獲得〜リピート化といった各フェーズに対応した機能群で、マーケティング施策を一貫して実施できます。
特徴3. CSオペレーションやシステム運用工数を削減
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※2:ecforce導入クライアント38社の1年間の平均データ / 集計期間 2021年7月と2022年7月の対比
※3:事業撤退を除いたデータ / 集計期間 2022年3月~2022年8月