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D2Cの運営コストはいくら?初期費用・ランニングコスト・外注費の内訳を解説

D2Cの運営コストはいくら?初期費用・ランニングコスト・外注費の内訳を解説

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目次

    PC作業をしている人の手

    D2Cを始める際は、商品開発やECサイトの構築に加え、広告、物流、決済、顧客対応など、幅広い費用を見込む必要があります。
    本記事では、D2C運営に必要な初期コストとランニングコストの内訳を解説します。
    あわせて自社運営と運営代行の違いも説明しますので、事業計画や予算づくりの参考にしてください。

    D2Cとは

    D2Cのイメージ

    D2C(Direct to Consumer)とは、メーカーやブランドが卸売業者や小売店といった中間業者を挟まず、自社のECサイトやSNSを通じて消費者へ直接販売するビジネスモデルのことです。
    卸売業者や小売店などを介さず消費者へ直接販売するため、顧客との接点を持ちやすく、ブランドづくりやマーケティングに顧客の声や購買データを活かしやすい点が特徴です。

    似た言葉にEC(Electronic Commerce)があります。
    ECはインターネット上で行われる商取引全般を指すのに対し、D2Cはメーカーやブランドが自社商品を消費者へ直接販売する仕組みそのものを指す点が異なります。

    D2C運営の立ち上げにかかる初期コスト

    資料と「マーケティング」の文字

    D2Cの立ち上げには、商品開発だけではなく、ECサイトや決済、受注、物流の仕組みを整える費用も必要です。

    初期コストの費用目安

    費用項目 費用目安 補足
    商品の企画・開発 数十万円~数百万円以上 商品ジャンル、試作回数、検査内容などによって大きく異なる
    商品の製造・初期在庫 数十万円~数百万円以上 原価、最低ロット、商品数によって変動
    ECサイト・販売ページの制作 0円~数百万円以上 ASP・SaaSを利用するか、独自開発するかで大きく異なる
    商品撮影 数万円~数十万円程度 白背景撮影は1カット500~3,000円程度、イメージカットは1カット5,000~50,000円程度が一例
    デザイン・ブランド制作 数万円~数十万円以上 制作物の種類や外注先によって変動
    決済・受注・物流システムの導入 0円~数十万円以上 初期コスト無料のサービスもあるが、月額利用料や連携費が別途かかる場合がある
    テスト販売・集客準備 数万円~数十万円以上 サンプル数や広告出稿量などによって変動

    商品の企画・開発にかかる費用

    新商品を販売する場合は、市場調査、コンセプト設計、試作品の製作、品質検査などに費用がかかります。
    化粧品や健康食品、アパレルなどをOEMで製造する場合は、委託先との打ち合わせや試作を繰り返すこともあります。

    既存商品をD2Cで販売する場合、開発費は抑えやすいものの、ターゲットに合わせた仕様変更やパッケージの見直しが必要になることもあります。

    商品の製造・初期在庫にかかる費用

    商品自体の製造費や仕入れ費に加え、容器、タグ、箱などの資材費も必要です。
    OEMや仕入れでは最低ロットが設定されていることが多く、発注数によって初期コストが変わります。
    単価を下げるために大量発注すると、売れ残りや保管費の負担が増えるため、販売予測に応じて数量を設定しましょう。

    ECサイト・販売ページの制作費

    D2Cでは、自社ECサイトや商品を販売するためのLP(ランディングページ)を用意する必要があります。
    ECカートの導入だけでなく、サイト設計やデザイン、商品登録、購入ページの制作、外部システムとの連携などにも費用が発生します。

    構築方法を選ぶ際は、見た目だけでなく、購入のしやすさや定期購入への対応も考慮し、自社の販売方法に合った方法を選びましょう。

    ECサイトの構築方法ごとの費用相場や、構築費を抑えるポイントについては、「ECサイト構築の費用はいくらかかる?方法別の相場とコストを抑えるポイント」で詳しく解説しています。

    商品撮影・デザイン・ブランド制作費

    商品写真や動画、ロゴ、パッケージ、広告用バナーなどの制作費も必要です。
    D2Cでは、ブランドの考え方や世界観を顧客へ直接伝えるため、写真やデザインも購入判断に影響します。

    ただし、立ち上げ時からすべてを作り込むと初期コストが膨らみます。
    商品ページやパッケージなど、ブランドの印象や購入率に直結する部分を優先して予算を配分しましょう。

    決済・受注・物流システムの導入費

    商品を販売するための決済サービス、受注管理システム、在庫管理システム、物流システム、CRMなどの顧客管理ツールの導入費用です。
    利用するサービスによっては、初期設定費、システム連携費、データ登録費などが発生します。
    導入費が無料でも、月額利用料や決済手数料、受注件数に応じた従量料金がかかる場合があります。

    販売前のテスト・集客準備にかかる費用

    本格販売の前に、消費者へのヒアリング、サンプル配布、テスト販売、広告素材の制作、SNSやメール配信環境の準備などを行う場合があります。
    すべての事業で必須ではありませんが、事前に顧客の反応を確かめることで、在庫や広告費を投じた後に商品が売れないリスクを抑えられます。

    D2C運営にかかるランニングコスト

    ショッピングカートのイメージ

    D2Cでは、商品を販売した後も、サイトの運営や広告、物流、顧客対応といった費用が継続的に発生します。
    売上や注文数に応じて金額が変わる費用もあります。

    ランニングコストの費用目安

    費用項目 費用目安 補足
    ECカート・システムの利用料 月0円~数十万円以上 プラン、注文数、追加機能によって変動
    決済手数料 売上の2~5%程度 決済サービス・決済方法によって異なる
    広告・マーケティング費 数万円~数百万円以上/月 売上規模や目標CPAによって大きく変動
    物流・配送費 1件あたり数百円~+保管料など 商品サイズ、出荷件数、温度帯などによって変動
    カスタマーサポート費 自社対応なら人件費、外注なら契約内容による 問い合わせ件数や対応時間によって変動
    人件費・外注費 数万円~数十万円以上/月 社内人員、委託範囲によって変動
    返品・再配送・改修など 都度発生 通常予算とは別に予備費を確保

    ECカート・システムの利用料

    ECカートやサーバー、ドメインの利用料、受注管理・在庫管理システムの月額料金がかかります。
    基本料金に加え、利用する機能や注文数に応じて追加料金が発生する場合もあります。

    決済手数料

    クレジットカード決済やID決済、後払い、代金引換など、決済方法ごとに手数料が発生します。
    手数料は売上や決済件数に応じて増えるのが一般的です。
    選択肢を増やしすぎると管理負担も大きくなるため、自社の顧客層に合った決済方法を選ぶのが大切です。

    広告・マーケティング費

    ECサイトを開設しただけでは十分な集客を見込めません。
    Web広告やSNS広告、SEO、メール、LINE、インフルエンサー施策など、継続的な集客費が必要です。
    新規顧客の獲得だけではなく、既存顧客へのフォローやリピート購入を促す施策の費用も考慮しておきましょう。

    物流・配送費

    商品の入庫、保管、ピッキング、梱包、配送など、出荷にかかわる一連の作業ごとに費用が発生します。
    商品の大きさや重量、出荷件数、保管期間によって金額は変わります。
    また、食品の冷蔵・冷凍配送や割れ物の梱包など、商品特性によって追加費用がかかる場合もあります。

    カスタマーサポート費

    商品に関する問い合わせ、注文内容の確認、配送状況の案内、定期購入の変更・解約など、顧客対応にかかる費用です。
    自社で対応する場合は担当者の人件費、外部のコールセンターへ委託する場合は月額料金や対応件数に応じた費用が必要です。

    D2C運営に必要な人件費・外注費

    商品登録や受注管理、サイト更新、販促企画、広告運用、データ分析といった運営に必要な業務にかかる費用です。
    自社運営では担当者の人件費がかかり、新たに担当者を採用する場合は採用・教育費も必要です。
    専門性の高い業務を外注する場合は、月額費用や成果報酬、業務ごとの委託費がかかります。

    返品・再配送・システム改修などの追加費用

    日常的な運営費に加えて、返品商品の検品、再配送、梱包資材の追加購入、商品画像の撮り直し、システム改修などの費用が発生することもあります。
    毎月の固定費だけで予算を組まず、突発的な支出に対応できるよう、あらかじめ余裕を持たせておきましょう。

    D2Cの自社運営と運営代行をコスト・業務範囲で比較

    データを解説する人

    D2Cはすべてを社内で行う自社運営と、外部の専門会社へ任せる運営代行が考えられます。
    一部の業務だけを外注する方法も含め、それぞれの特徴を説明します。

    自社運営にかかるコストと業務範囲

    自社運営では、ECサイトの更新、商品登録、受注処理、広告運用、販促企画、売上分析、顧客対応などを社内で行います。
    顧客の声や購買データを直接把握でき、運営ノウハウを社内に蓄積しやすく、状況に応じて柔軟に対応しやすい傾向があります。

    一方で自社運営では、担当者の人件費や業務に必要なシステム利用料がかかります。
    既存の社員が兼任する場合は、ほかの業務に使える時間が減る点にも注意が必要です。
    専任担当者を新たに採用する場合は、採用費や教育費も発生します。
    少人数で複数の業務を抱えると、サイト更新や顧客対応が滞る可能性があります。

    運営代行にかかるコストと業務範囲

    運営代行では、商品ページ制作やサイト更新、受注処理、在庫管理、物流、カスタマーサポート、広告運用、データ分析などを外部の専門会社へ委託できます。
    料金体系は月額固定型、成果報酬型、複合型などがあり、委託範囲が広くなるほど費用も高くなる傾向があります。
    一部業務のみなら月5万~10万円程度、全体委託になると月30万~60万円程度、カスタマーサポートや広告、物流まで含むフル外注では月80万~150万円以上になることもあります。

    自社にノウハウがなくても専門知識を活用できる一方、業務を委託する分だけ社内にノウハウが蓄積されにくく、将来自社運営に切り替える際は体制構築に時間がかかります。
    また、広告費や物流費、撮影費などが基本料金に含まれない場合もあるため、見積もりでは業務範囲を必ず確認しましょう。
    成果報酬型の場合は、成果報酬率や対象となる売上の範囲、最低保証費用の有無なども確認しておくと安心です。

    EC運営代行で依頼できる業務や料金体系、具体的なサービスについては、「ネットショップ運営代行とは?サービス内容・費用・おすすめ代行会社15選」も参考にしてください。

    【表】自社運営・運営代行・一部委託を比較

    ブランド方針や商品企画、顧客データの管理は社内に残し、受注処理や物流、広告運用など、負担の大きい業務だけを外注する方法もあります。
    自社に残したい業務と外部の専門性を活用したい業務を分け、費用と業務負担のバランスを取ることが大切です。

    比較項目 自社運営 全面委託(運営代行) 一部委託(ハイブリッド型)
    コスト 人件費、システム利用料など。新規採用する場合は採用・教育費も必要 月額固定費、成果報酬、追加業務費など 委託する業務の範囲に応じた費用
    社内の業務負担 大きい 小さい 中程度
    ノウハウの蓄積 社内に蓄積しやすい 社内に蓄積しにくい場合がある 委託範囲による
    専門性 社内人材の経験や知識に左右される 外部の専門知識を活用できる 不足する分野を補いやすい

    D2Cの運営コストを考える際のポイント

    PC画面を見ながら考えている人

    D2Cの運営コストは立ち上げ方や売上規模によって変わり、削減する項目を誤ると、売上や顧客満足度の低下につながる可能性があります。
    ここでは、予算計画を立てる際に押さえておきたいポイントを解説します。

    初期コストは立ち上げ方によって異なる

    初期コストは、商品数や初期ロット、ECサイトの構築方法、制作物の範囲、外注する業務によって変わります。
    小規模なテスト販売であれば、商品数や在庫、サイト機能を絞って始めることも可能です。
    一方、本格的に展開する場合は、広告素材や物流体制、顧客管理まで整える必要があり、その分初期コストも大きくなります。

    初期投資を抑えれば、販売開始後に追加投資が必要になることもあります。
    事業の規模や目標、自社の資金力に合わせて、必要な項目から優先的に予算を配分し、無理のない立ち上げ方を選びましょう。

    ランニングコストは売上や注文数によって変動する

    ECカートの月額料金や人件費は、毎月ほぼ一定額がかかりますが、決済手数料や物流費、梱包費などは、売上や注文数に応じて金額が変わります。

    ランニングコストを考えるときは、月商だけではなく、注文数や商品単価、リピート率、返品率なども考慮しましょう。
    売上が増えたときにどの費用がどれくらい増えるのかを事前に把握しておくと、資金繰りの見通しを立てやすくなります。

    システム・在庫・外注範囲を見直してコストを抑える

    利用していないシステムの機能や、複数ツール間で重複している機能がないかを定期的に見直しましょう。
    在庫量や梱包方法、物流会社との契約内容を見直すことも有効です。
    外注している業務の範囲を整理することも、無駄なコストを減らすことにつながります。

    商品品質や顧客対応に関わる費用は削減しすぎない

    商品品質や配送品質、セキュリティ、カスタマーサポートなど、顧客満足度に直結する費用は安易に削減しないようにしましょう。
    品質や対応が低下すると、返品や解約、低評価の口コミにつながり、新規顧客の獲得やリピート購入にも悪影響を及ぼします。
    削減してよい費用と、維持すべき費用を分けて考えることが大切です。

    固定費・変動費と損益分岐点を確認する

    D2C運営にかかる費用は、売上にかかわらず一定額が発生する固定費と、販売数や売上に応じて変わる変動費に分けて考えます。
    固定費にはシステム利用料や人件費、変動費には商品原価や決済手数料、物流費などが含まれます。
    この2つを整理すると、どのくらいの売上があれば費用を回収できるか、つまり損益分岐点の目安が見えてきます。

    あわせて、顧客1人を獲得するのにかかる費用(CPA)や、顧客が一定期間に生み出す利益(LTV)も確認しておきましょう。
    広告費や販促費にどこまでかけられるかを判断する材料になります。

    D2C事業の収益と費用を整理し、利益がどのように生まれているかを確認するには、損益計算書(PL)の作成も有効です。
    「損益計算書(PL)の作り方|見方・手順・注意点・EC/D2C事業のPLシミュレーション」では、EC・D2C事業を例にPLの作り方や見方を詳しく解説しています。

    初期費用・月額固定費・変動費を整理し、損益分岐月商や初期費用の回収目安まで具体的に試算したい方は、無料の「EC構築費用・損益計算シミュレーションシート」もご活用ください。

    損益計算書テンプレート

    D2Cの運営コストを把握して無理のない事業計画を立てよう

    PC画面を見ながらガッツポーズする人

    D2Cの運営には、商品開発やECサイト構築にかかる初期コストに加え、広告費や物流費、人件費などのランニングコストが継続的に発生します。
    売上や注文数によって変動する費用もあるため、固定費と変動費を分けて把握しておくことが大切です。

    また、すべてを自社で運営するのか、運営代行や一部委託を活用するのかによっても必要なコストは変わります。
    費用を抑えることだけを優先せず、商品品質や顧客対応を維持しながら、自社に合った運営体制を整えることが大切です。
    損益分岐点も確認し、無理のない事業計画につなげてください。

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    D2Cを成功に導くために必要なものとは?
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    ※2:ecforce導入クライアント38社の1年間の平均データ / 集計期間 2021年7月と2022年7月の対比
    ※3:事業撤退を除いたデータ / 集計期間 2022年3月~2022年8月

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