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在庫不足はどう避ける?安全在庫を管理して販売機会損失を防ぐ

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在庫不足はどう避ける?安全在庫を管理して販売機会損失を防ぐ

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この記事でわかること

    みなさんは在庫管理をどのように行っていますか?

    在庫が不足すると、せっかく注文を受けても、商品を発送することができず、貴重な販売機会を逃してしまいます。売上と利益を逃す直接の原因となります。

    そんな事態を防ぐために、ここでは適切な安全在庫の考え方を紹介します。

    安全在庫数の計算式

    安全在庫数の算出には公式があり、以下のように計算されます。

    安全在庫数 = 生産にかかる日数 × 日間の出荷数

    事例A

    商品Xを生産するためには60日間かかる。
    商品Xは毎日10個売れる。

    この場合の安全在庫の計算は、
    60(生産にかかる日数) × 10(日間の出荷数)
    となる。

    この場合の安全在庫は600個である。

    この事例で考えると、在庫が600個を下回っても生産発注をしていない場合、欠品が生じることになるので、在庫が600個を下回る前に生産発注をしなければならないと考えがちです。

    しかし、安全在庫数という言葉は「これだけあれば十分な在庫数」という印象が強く、安全在庫数を下回ってからようやく生産発注をしようとする方がいますが、実際には、それまでに生産発注をしていなければならないデッドラインであるといえるでしょう。

    また、実際には、安全在庫数にはバッファを設定しておくことが推奨されています。

    安全在庫数をギリギリに設定してしまうと、予想外の生産遅れや急な販売数増加に対応できなくなるためです。

    この場合であれば、600個が安全在庫数ギリギリのラインなので、125%程度のバッファ、つまり750〜800個くらいを安全在庫数として設定しておくとよいでしょう。

    計算式を構成する要素

    ところでこの計算式を構成する情報は、誰が持っているのでしょうか?

    「安全在庫は在庫のことなのだから、物流担当者でしょ?」

    と思っている方も少なくないと思います。

    ここでもう一度、先ほどの公式をおさらいしてみましょう。

    安全在庫数 = 生産にかかる日数 × 日間の出荷数

    生産にかかる日数

    生産にかかる日数を把握しているのは生産発注担当者です。
    生産委託先(OEM)との取引窓口であり、生産委託先に生産の発注を行う人が、この情報を持っています。

    日間の出荷数

    これは実は販売担当者が持っている情報です。

    「出荷」という文言が含まれるので、物流担当者の情報のように見えます。

    しかし、実際には、出荷数とは販売数であり注文数のことです。

    注文無しに物流担当者が勝手に出荷することはありえません。

    日々の販促活動や施策を行ない、これからどのように販売していくかの計画を行い、どのくらいの販売数となるのか予測を立てているのは販売担当者です。

    通販事業の場合、これは広告運用担当者やマーケティング担当者の場合もあります。

    安全在庫は「在庫」という文言が含まれるがゆえに、物流担当者の情報に見えてしまいがちです。

    しかし、安全在庫を考える上で重要なことは、物流担当者よりもむしろ生産発注担当者と販売担当者であることはお分かりいただけたのではないでしょうか?

    この誤解により安全在庫を正しく計算できず、在庫不足に陥る事態は往々にして起こることです。十分に理解した上で在庫管理を行いたいものです。

    在庫不足が生じる事例

    ここでは在庫不足に陥るよくある事例をご紹介しましょう。

    販売担当者が現在の在庫数や生産に関わる日数を無視して販促活動を行う

    現在の在庫数が1,000個しかないのに、「明日から1週間かけて2,000個売るぞ!」と目標を立てても、そもそも売るための在庫がありません。

    大々的にコストをかけた広告費が無駄になるばかりか、注文した商品が手元に届かなかったお客様にとって心象の悪いものとなるでしょう。

    生産発注担当者が生産委託先の生産にかかる日数を把握していない

    「1ヶ月くらいで商品は生産されるだろう」と思っていたものの、いざ発注してみると、2ヶ月要してしまうということはしばしばあります。

    生産委託先とは業務関係を築き、正確な情報を持つようにしましょう。

    参考記事:『OEMで商品を作る!OEMで発注する際の注意点と上手な発注の方法

    生産発注担当者が現在の在庫数を把握していない

    安全在庫数が差し迫っていたり、既に下回っているのに、まだ生産の発注を行なっていなければ在庫は不足します。

    生産発注担当者は常に物流担当者と連携して現在個数を把握している必要があります。物流担当者も生産発注担当者のために常に現在個数が把握できる状態にしていないといけません。

    上記のような事態が発生しないように各担当者が連携すると共に、在庫に対して細心の注意を払いようにしましょう。

    在庫不足を防ぐために

    最後に、在庫不足を防ぐために行うべきことをまとめたいと思います。

    • 安全在庫を計算する正しい公式を認識する
    • 安全在庫数 = 生産にかかる日数 × 日間の出荷数
    • 各情報の把握について正しい担当者に割り当てる。

    生産にかかる日数     :生産発注担当者
    日間の出荷数(≒販売数)  :販売担当者(広告運用者やマーケター)
    現在庫数         :物流担当者

    • 各担当者は他の担当者が持っている情報を無視しないよう連携して行動する。
    • 販売担当者は在庫が不足しないように、販売数が大幅に上昇するようなプロモーションを計画する際には、生産発注担当者と物流担当者と連携し、在庫が足りるかを確認する。
    • 生産発注担当者は生産発注が遅れないよう生産委託先と良好な関係を築き、生産にかかる日数を把握する。
    • 生産発注担当者は生産発注が遅れないように、定期的に物流担当者に在庫を確認する。
    • 物流担当者も生産発注者がいつも現在個数を把握できるように連携する。

    小さな事業であったり、または一人ですべての運用を行なっている場合は、販売・生産・物流がすべて近接しているので、この連携は崩れにくいともいえます。

    しかし、事業が拡大し、各機能が分担されたとき、この問題は生じやすくなります。

    事業が大きくなってからこそ、このように各担当者が他の担当者の役割を最大化できるよう連携することが重要なのです。

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