この記事でわかること
近年、多くの企業やブランドがECサイトの開設に乗り出し、EC市場は拡大傾向にあります。
一方で、ECサイトを開設したいものの「そもそもECサイトとは何なのか?」「ECサイトとWebサイトとの違いとは何なのか?」と考えている方も多くいらっしゃいます。
この記事では、ECサイトの基礎知識とWebサイトとの違いを解説します。
これからECカートを決める方・いまのECカートに満足してない方へ。以下の記事にも、あなたのお悩みが解決する情報が満載です。
4つのECサイト構築事例。新鋭D2Cブランドの動向から読み解く「狙い」とは?
ECサイトとは
EC市場は拡大傾向にあり、特に新型コロナウイルスの影響で巣篭もり需要が高まった結果、さらにEC市場に注目が集まっています。
しかし、ECサイトとは何かを正しく説明できる人も少ないのではないでしょうか?まずはECサイトの基本について解説します。
ECサイト
ECサイトとは、インターネット上で売買が行えるサイトのことです。
ECサイトのECとは、Electronic Commerceの通称であり、電子商取引のことを指します。
ECサイトは自社サイト型とモール型の大きく2種類に分けられます。
自社サイト型は企業やブランドが独自に開設するECサイト、モール型はAmazonや楽天などが提供するECサイトのことです。
自社サイト型は、企業やブランドが独自のECサイトを作り上げるためデザインや機能のカスタマイズの自由度が高いECサイトです。
モール型は、Amazonや楽天などのモールが提供するECサイトのことです。
モールに出店するだけでインターネット上で販売が行えるため、商品を出品したい企業やブランドが独自にECサイトを構築する必要がないのが特徴です。
ECサイトの仕組み
ECサイトの根幹を担う機能はECカート機能です。
ECカートとはWebサイト上で物やサービスを販売するためのソフトウェア・サービスです。
ECカートにより、Webサイト上で商品選びから決済手続きまで行うことができます。
ECサイトの利用者が買い物かごに商品を追加したり、配送先・配送方法を指定したり、決済を可能にしたりするもので、ECカートは購入体験の根幹を担うと言えます。
また、ECサイトの運営者は、ECカートによって購入者への注文確定メールや発送メールなどの配信、購入者データの管理が可能になります。
そのほかにも、クーポンの発行や自動ポイント付与の機能などがある場合もあり、利用者の体験を向上する役割を担っています。
ECサイト制作の方法や仕組みを知りたい場合は、下記に詳しく解説しておりますのでご一読ください。
【初心者向け】いまさら聞けないECサイトの仕組みを詳しく解説!
ECサイトとWebサイトの違い
ECサイトについて基本的なことはご理解いただけたかと思います。
一方で、ECサイトと同様に聞くWebサイトとは何を示すのでしょうか。
ここからは、Webサイトの特徴やECサイトとの違いを解説します。
Webサイトとは
Webサイトは、複数のWebページの集合体です。
たとえば、企業のWebサイトはトップページや企業情報のページ、問い合わせのページなど複数のページで構成されています。
Webサイトのことをホームページと呼称することもありますが、厳密にはホームページは「Webサイトのトップページ」を指します。
Webサイトの主な種類
Webサイトは目的によって以下の6種類に分類されます。
- コーポレートサイト
- ブランド・サービスサイト
- ECサイト
- 採用サイト
- オウンドメディア
- LP(ランディングページ)
コーポレートサイト
コーポレートサイトは、企業の紹介を目的とするWebサイトです。
企業の所在地や社員数、企業の沿革など、企業に関する情報が掲載されます。
コーポレートサイトには投資家や就活生などあらゆるユーザーがアクセスするため、IR情報や採用情報などを掲載する場合があります。
ブランド・サービスサイト
ブランド・サービスサイトは、物やサービスを紹介することでブランドの認知拡大や売上の獲得を目的とするWebサイトです。
物やサービスに関する情報はもちろんのこと、ユーザーの購買を促すために問い合わせフォームや資料請求フォームを設置することもあります。
ECサイト
ECサイトは、物やサービスの販売を目的とするWebサイトです。
ブランド・サービスサイトと同様に、物やサービスのPRポイントや価格などの購入前の検討に必要な情報に加えて、決済方法や配送先の指定などを入力する購入フォームが設置されます。
採用サイト
採用サイトは、企業が人材獲得を目的とするWebサイトです。
求職者に企業の理念や仕事内容、採用情報を掲載するだけでなく、近年では社員の声や働いている様子などを掲載する採用サイトも多く見られます。
オウンドメディア
オウンドメディアは、企業が独自にメディアを運営し認知拡大を目的とするWebサイトです。
たとえば、化粧品の企業であれば自社の商品紹介に加えて、化粧品の選び方や効果的な使い方などのユーザーに役立つ情報を提供することでオウンドメディアへの集客、商品の購入に繋げます。
LP(ランディングページ)
LP(ランディングページ)は、1つの物やサービスの販売を目的とするWebサイトです。
ユーザーはオンライン広告や他のWebサイトなどを経由してLPへアクセスします。
LPの特徴は、1ページのWebページで構成されていることです。
そのため、1つの物やサービスに絞って、商品・サービスの魅力や価格などを掲載します。
Webサイト同様に、ECサイトとネット通販の違いについて確認したい場合は下記コラムを一読ください。
ECサイトやネット通販は何が違う?言葉の意味やよく使われるシーンとは
ECサイトとWebサイトの違い
上述のようにECサイトはWebサイトの一種です。
しかし、他のWebサイトとは異なる点があります。
それはWebサイト上で物やサービスの購入が可能であることです。
ECサイトは商品紹介から決済までWeb上で行われるのに対し、ブランド・サービスサイトやオウンドメディアは顧客との接点をつくることや商品への興味関心を高めることなどが主な目的です。
実際の購入はECサイトや実店舗などで行います。
ところで、成長中のEC・D2Cブランドがこぞって使うECカートの存在をご存じですか?
- 平均年商2億円以上 ※1
- CVR380%アップ ※2
- 導入後の成長率244%アップ ※3
これらの数字が気になったら、ぜひ以下をチェックしてください。
ecforce(イーシーフォース)
※1:稼働済みショップの平均年商 / 集計期間 2021年7月~2022年6月
※2:ecforceへ移行したショップ3社の1年経過時点のデータ/集計期間 2017年9月~2020年4月
※3:2021年にecforceを導入した主要導入先10ショップ(2023年5月時点の売上上位10)の2022年5月と2023年5月の売上を比較(自社調べ)
ECサイト開始前のカート選定方法
前述の通り、ECサイトの根幹となるソフトウェア・サービスがECカートです。
使用するECカートは、想定するECサイトの売上規模や商材、販売方法などを考慮して選ぶ必要があります。
ECカートは大きく3種類に分けられます。
安価にECサイトを開設できるASP・SaaS型やカスタマイズの自由度が高くなるパッケージ・オープンソース型、1からECサイトを構築するフルスクラッチ型です。
それぞれ様々なメリット・デメリットがあります。
ECカートは売上に直結するため、ビジネスに合わせて適切なものを選ぶようにしましょう。
正しい知識を身につけてECサイトを始めよう
ここまでで、WebサイトとECサイトの基礎知識を解説しました。
WebサイトはWebページの集合体であり、ECサイトもWebページの1種です。
Webサイトは種類ごとに目的が異なり、オウンドメディアの場合はブランドの認知拡大やユーザーの獲得が目的で、ECサイトの場合は物やサービスの販売が目的です。
目的によって最適なサイト作りは異なります。
ECサイト開設を検討している方は、ECサイトの正しい知識を身につけ自分にあったECカートを選びましょう。
ECサイトに求められる機能
(1)信頼性
ECサイト上では、ECを利用して商品を購入する者(顧客)が商品購入時に氏名やクレジットカード、住所を登録する必要があります。
顧客の個人情報を保管するため、セキュリティ対策への注力が求められます。
不正検知メディア「不正検知Labフセラボ」を運営するかっこ株式会社が2022年12月に実施した「EC事業者の不正対策に関する実態調査」では、不正注文対策をしているEC事業者は全体の77.5%です。
一方で直近1年間で不正注文被害を受けた事業者は36.4%と、約3社に1社が不正注文被害を受けているという結果を発表しています。
クレジットカードの情報流出および不正利用被害の拡大を受けて、法律やガイドラインの整備も行われています。
2023年3月に「クレジット取引セキュリティ対策協議会第10回本会議」(事務局:一般社団法人日本クレジット協会)が開催され、クレジットカード取引に関わる事業者が実施するべきセキュリティ対策を定めた「クレジットカード・セキュリティガイドライン」が改訂されました(クレジットカード・セキュリティガイドライン【4.0版】)。
原則、全てのEC加盟店は、2025年3月末までにEMV3-Dセキュアの導入を求められています。
(参考:クレジットカード・セキュリティガイドライン【4.0版】が改訂されました)
複雑化する犯罪の手口から個人情報流出を防ぐため、ECサイト上でのスピード感のある対策・改修は必須です。
しかし、ECサイトの改修には費用や時間といったコストが発生します。
ASP・SaaS型であれば、プラットフォームの改修は提供者であるSaaS企業が実施します。
ユーザーであるD2C/EC事業者がコストを負担することなく、使用することが可能です。
ASP型のECプラットフォーム「ecforce(イーシーフォース)」では、下記対策を講じています(2023年12月時点)。
- データの暗号化
- 暗号化通信
- 専門機関による定期脆弱性診断
- 提供環境へのログイン制限
- セキュリティ機能
- データの国内管理
各対策の詳細はセキュリティ対策のページで公開しております。
ecforceはセキュリティ対策に限らず、毎月10件以上の新機能リリースを実施するスピード感のあるECカートシステムです。
(2)売上に繋げる機能
通常、ブランド・サービスサイトからの流入や各種広告で集客するだけでは売上に繋げることは難しいです。
ECサイト上で、購入を促す・継続してもらう機能があってはじめて売上を伸ばし続けることができます。
例を挙げると、購入を促す場合は、購入時の確認画面スキップ機能の導入や、購入客層が使用する可能性の高い決済方法の導入(30代男性であればクレジットカード、10代女性であればコンビニ払い)などです。
継続してもらう場合は、定期通販であれば解約率を下げるため定期便を一時停止・一時休止する機能をつける、お客様が望むタイミングで情報検索・質問しやすいようにチャットbotを実装するなどが挙げられます。
これらの機能を自社ECサイトに実装する場合、フルスクラッチ型で個別開発しようとすると費用・時間がかかります。
目まぐるしくトレンドが変化するEC事業において、PDCAを回すにはスピードが大事ですが、ECサイトの改修がボトルネックになってしまう危険性があります。
ASP・SaaS型であれば、ECカートシステムを提供する企業が開発をしているため、開発費用の負担なく機能を使用できます。
既に希望するサービスが提供されていれば、使用開始までにかかる時間もかなり短いのがメリットです。
ASP・SaaS型は複数のECサイトが同じECカートシステムを使用しているので、導入したい機能をいちはやく開発する開発スピードが重要です。
今後ECサイトを立ち上げる場合には、最新機能を低コストですぐ導入できるASP・SaaS型のECカート構築システムの導入をおすすめします。
国産ECカートシステムのecforceでは、毎月10個以上のアップデートや新機能実装を続けており、EC事業者の皆様が必要とされる機能のご要望を把握して開発するスピードを高く評価いただいております。
(3)在庫管理機能との連携
ECサイトで商品が購入された場合、あらかじめ在庫として登録した数量から注文された分を差し引くことが必要です。
在庫以上に注文されてキャンセルの連絡を入れる手間や、キャンセルに伴う購入者の満足度低下を防ぐために、ECカートシステム上で購入数と在庫数は連携されるようになっています。
在庫数を上回る需要が見込まれる場合には、予約受付や入荷通知といった導線を用意しておくことで購買可能性のある層の獲得やデータ収集が可能です。
しかし、モールと自社ECを両方運営している場合は、外部連携されていないケースも多いので注意が必要です。
購入者の購買体験を損ねないよう、情報の一元化や発生時の対応フロー準備をしておくことが重要です。
また、注文処理後は出荷の手配をする必要があります。
物流倉庫などに委託している場合には社外との連携が必要ですが、ECカートシステムによっては出荷手配まで一元化できるケースもあります。
EC構築の際には、カート機能以外にも提供や連携をしているか確認することをおすすめします。
【最後に】
ここまで読んでいただきありがとうございます。ここで最後にecforceのご紹介をさせていただきます。ecforce(イーシーフォース)は日本国内のEC・D2Cビジネスの現場を知り尽くした、わたしたちSUPER STUDIOが提供する国産SaaS型ECシステムです。EC・D2Cサイト構築の際の要件定義から成長拡大まであらゆるフェーズをサポートします。
累計1,000以上のショップ様に導入されている国産SaaS型ECシステム「ecforce」。さらなる実績や機能のご紹介は以下からご覧ください。
ecforceには、主に3つの特徴があります。
特徴1. EC/D2Cビジネストレンドを踏まえた最先端のシステム
豊富な搭載機能/カスタマイズ性/アップデートスピードでEC事業スタート・カート切り替えに対応。毎月平均で10-20個の新機能をリリース。
特徴2. 売上を最大化する多彩なマーケティング機能
クライアントニーズや自社経験を元にトレンドを抑えてた「効果がある」機能を搭載。「広告改善・CVR向上」や「LTV向上/CRM最適化」まで顧客獲得〜リピート化といった各フェーズに対応した機能群で、マーケティング施策を一貫して実施できます。
特徴3. CSオペレーションやシステム運用工数を削減
CSオペレーションや広告管理といったEC運営では工数がかかり煩雑化する業務も自動化と操作性の高いUIで効率化。運営コストを削減します。
「ecforce」は、ECサイトの構築はもちろん、サイトを開設したあとの機能も充実。売上を上げるための豊富な機能からコストを削減する仕組みまで、ECビジネスの成長をサポートします。
ご興味がある方はぜひ、以下からお問い合わせをいただければ幸いです。
その他、ecforce公式サイトでは、弊社が実事業経験から得たEC/D2Cノウハウを無料ebookで多数公開しております。弊社が独自に提供しているノウハウをたくさんご活用下さい。
※2:ecforce導入クライアント38社の1年間の平均データ / 集計期間 2021年7月と2022年7月の対比
※3:事業撤退を除いたデータ / 集計期間 2022年3月~2022年8月