この記事でわかること
ECサイトを立ち上げる際、どの方法を選ぶべきか具体的な手順を知りたいという方も多いでしょう。
こちらの記事では、ECサイトを立ち上げる5つの方法と、具体的な6つの手順を解説します。
これからECカートを決める方・いまのECカートに満足してない方へ。以下の記事にも、あなたのお悩みが解決する情報が満載です。
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ECサイトを立ち上げる5つの方法
市場にはさまざまなECサイト構築の方法が存在しています。それぞれの特徴や適用シーンを正しく理解することが成功への第一歩となります。
各方法の特徴やメリット、デメリットをしっかりと把握し、自身のビジネスに最も合った方法を選択して、効果的なECサイトの立ち上げを目指しましょう。
①モール型
モール型とは、既存のオンラインショッピングモールに店舗を持ち、プラットフォーム上で商品を販売する形式のことを指します。
モール型は初期投資や技術的な負担が少なく、すでに大量の顧客が集まっているプラットフォーム上であるため、露出の機会が多いです。
例えば、Amazonや楽天などの大手ショッピングモールは、数百万人以上の訪問者が日々訪れる場所です。
そのため初めてのオンライン販売でも、多くの顧客にアクセスしてもらうチャンスが増えます。
また、システムの更新やセキュリティ対策などテクニカルな面はモール運営側が行ってくれるため、店舗運営に専念できます。
モール型は手軽に始められるだけでなく、大きな集客効果も期待できるため初心者には特にオススメの方法です。
②ASP型
ASP型とは、Application Service Providerの略で、クラウド上に提供されるECショッピングカートサービスを指します。
ASP型は、サーバーやシステムのメンテナンスを外部のプロバイダに任せられる点や、初期コストを抑えらる店がメリットです。
独自ドメインを取得してブランドイメージを損なわずにサイト運営が可能でありながら、専門的な技術を持たなくとも、比較的容易にサイトを立ち上げられます。
技術的な知識が少ない方や、初期投資を抑えたい方に特に適したECサイト立ち上げの方法です。
③パッケージ型
パッケージ型とは、ソフトウェアパッケージを購入またはライセンス取得して、自社のサーバーやクラウド上にインストールし、ECサイトを構築・運営する方法です。
パッケージ型は、自社で全てのデータをコントロールしたい、独自のカスタマイズを多数行いたい場合に選ばれます。
初期投資は必要ですが、その後の運営コストはASP型よりも抑えられることが多いです。
独自性を重視し、中長期的な運営コストの削減を考慮する企業やショップに最適でしょう。
④オープンソース型
オープンソース型とは、コードが公開されており自由にカスタマイズできるソフトウェアを利用して、ECサイトを構築・運営する方法です。
ソフトウェア自体は無料で提供されており、コミュニティによって支えられているため、数多くのプラグインや拡張機能が存在します。
また、自分のニーズに合わせて機能を追加・修正できるため、オリジナリティあるサイトを作りたい場合に適しています。
カスタマイズの自由度とコミュニティのサポートを最大限に活用したいと考える運営者にとって、最適なECサイト立ち上げの方法です。
⑤フルスクラッチ型
フルスクラッチ型とは、既存のソフトウェアやフレームワークに頼らず、ゼロからプログラムを書いてECサイトを構築・運営する方法です。
フルスクラッチ型は、完全なオリジナリティを持たせたい場合や、特定の業界やニッチな市場に特化した機能を持たせたい場合に選ばれます。
また、パフォーマンスの最適化や特別なセキュリティ要件が必要な場合にもフルスクラッチが採用されることが多いです。
高度な技術力とリソースが必要となりますが、その反面、制約なく理想のECサイトを実現することができます。
ECサイトを立ち上げる6つの手順
ECサイトを効果的に立ち上げられれば、サイトの利用者にとって使いやすく、運営者にとっても効率的なECサイトを構築できます。
以下で紹介する6つの手順を参考に、成功するECサイトの立ち上げを目指しましょう。
①コンセプト設定
コンセプト設定とは、サイトの基本的な方針や目的、ターゲットとする顧客層、差別化ポイントなどを明確に定義することです。
コンセプトが明確でないと、サイトのデザインや機能、マーケティング戦略などの後続の作業がぼんやりとしてしまい、効果的なサイト運営が難しくなります。
また、明確なコンセプトを持つことで、訪問者にサイトの魅力や利点を瞬時に伝えられます。
サイトの成功を左右する基盤となるステップのため、じっくりと時間をかけて検討してください。
②要件定義
要件定義とは、ECサイトを運営するための具体的な機能や仕様、システムの要件やユーザーの利用シーンなどを詳細に明記することです。
明確な要件定義を行うことで、開発フェーズやデザインフェーズにおいて、ムダな作業を省き、目的に合致したサイトの構築が可能となります。
また、要件を明確にすることで、開発者やデザイナー、そして利用者全員の認識を統一し、予期せぬトラブルや誤解を避けることができます。
ECサイト構築の道しるべとなる工程であり、計画的かつ詳細に取り組むことが求められます。
③プラットフォームを決める
次にECサイトの構築・運営に使用するソフトウェアやサービスを選択しましょう。
適切なプラットフォームを選定することは、サイトの運営コスト、拡張性、セキュリティ、そしてユーザー体験に直結します。
各プラットフォームには特有の特長と制約があるため、自社のビジネスモデルや将来的な拡大を見越したニーズに合ったものを選択してください。
④商品を登録する
次にECサイト上に販売する商品の情報、画像、価格などの詳細データを入力・アップロードを行います。
商品の詳細情報や画像は、顧客の商品購入の決定を左右する重要な要素です。
きちんとした情報提供や魅力的な画像は、顧客の信頼を勝ち取り、コンバージョン率を向上させる役割を果たします。
顧客に商品の魅力を伝え、購入を促すためにも、品質と情報量の適切なバランスで訴求しましょう。
⑤テスト注文をおこなう
テスト注文とは、実際の顧客と同じ手順で商品をカートに入れ、注文から決済までのフローを確認する作業です。
サイトの立ち上げ前にテストを行う理由は、ユーザーに提供する注文体験に問題がないかを確認し、もし不具合や使いにくいポイントがあれば事前に修正できるためです。
カートに商品を追加した際の表示が適切であるか、配送先の入力画面でのユーザビリティ、決済手段の選択とその処理、そして注文完了後の確認メールの内容など、一連の流れを検証しましょう。
⑥オープン
最後にサイトを公開し、実際の顧客がアクセスし、商品を購入できる状態にします。
しかし、単にサイトを公開するだけでなく、オープンと同時に宣伝やプロモーションを計画的に行うことで、初日からの売上やサイトへの訪問者数を増やせます。
SNSやメールマーケティングを活用してオープン告知を行ったり、オープン記念のセールやキャンペーンを実施することで、多くの顧客の関心を引きつけます。
また、オープン後もユーザーの行動やフィードバックをしっかりとキャッチし、サイトの改善に繋げていきましょう。
ECサイトを立ち上げる際の注意点
ECサイトの立ち上げは、事前に把握しておくべき注意点が存在します。
以降では、ECサイトを立ち上げる際の特に重要な注意点として、ランニングコストの考慮とセキュリティ対策の取り組みを中心に解説します。
事前の対策を行い、長期的なECサイトの成功に繋げてください。
ランニングコストを考慮する
サイト運営に必要な月々の経費や突発的な費用、将来的な拡張や更新に伴うコストなど、長期的な運営コストを総合的に予測し、計画する必要があります。
多くのECサイトが、高い初期投資に目を向けがちですが、実際にサイトが運営される過程で継続的に発生する経費を見落とすと、経済的な困難やサービスの質の低下を招く可能性があります。
定期的なサーバー費用、セキュリティ更新、マーケティング広告費、商品の更新や追加、顧客サポートなど、継続的なコストは多岐にわたります。
長期的なビジネスの安定と成功のためにランニングコストを計算しておきましょう。
セキュリティ対策をおこなう
ECサイトにおけるデータの保護、不正アクセスの防止、システムの脆弱性を取り除くための対策を実施する必要もあります。
オンラインショッピングのユーザーは、個人情報やクレジットカード情報をサイトに提供します。
個人情報が第三者に漏れると、ユーザーの経済的損失やプライバシーの侵害につながる可能性があります。そのため、サイト運営者はユーザーの情報を守る責任があります。
ECサイト運営の持続的な信頼性と成功のためにも、セキュリティ対策は万全に行いましょう。
まとめ
ECサイトの立ち上げは、オンラインマーケットでのビジネス成功の鍵を握る初期段階です。
この記事では、成功への道筋として、5つの方法と6つの具体的な手順を明確に解説しました。
ECサイトの立ち上げは、ビジネスの根幹となるフェーズです。立ち上げ方法と手順を明確に理解し、ECビジネスの成功への第一歩を踏み出してください。
【最後に】
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※2:ecforce導入クライアント38社の1年間の平均データ / 集計期間 2021年7月と2022年7月の対比
※3:事業撤退を除いたデータ / 集計期間 2022年3月~2022年8月