この記事でわかること
「自社ECサイトの立ち上げ・運営を検討している」「EC事業を軌道に乗せるために、実際に成功しているECサイトを参考にしたい」と考えている方は多いのではないでしょうか?
日本国内で売れているECサイトと国外で売れているECサイトは異なります。しかし、実際にユーザー数や売上が大きい国内外のECサイトには、いくつかの共通点があるのです。
この記事では、EC市場が成長しつつある現状や国内ECサイトランキングTOP5・海外でおすすめのECサイト3選、成功しているECサイトの共通点5選についてご紹介します。
自社ECサイトの立ち上げ・運用に活かせる、ECサイト成功の共通点を確認しましょう。
これからECカートを決める方・いまのECカートに満足してない方へ。以下の記事にも、あなたのお悩みが解決する情報が満載です。
4つのECサイト構築事例。新鋭D2Cブランドの動向から読み解く「狙い」とは?
EC市場は国内外で拡大しつつある
EC市場のマーケットは国内外で拡大しつつあります。たとえば、2018年〜2022年にかけてのBtoC向けのEC市場の売上高の推移は、以下の表のとおりです。
年度 |
売上規模 |
2017年 |
約16兆5,000億円 |
2018年 |
約18兆円 |
2019年 |
約19兆4,000億円 |
2020年 |
約19兆3,000億円 |
2021年 |
約20兆7,000億円 |
2022年 |
約22兆7,000億円 |
引用元:経済産業省|電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました(2025-01-11)
また、CtoCの分野でも2021年に2兆2,121億円、2022年に2兆3,630円と成長しています。このように、消費者向け・企業向け共にECサイトの売上は増加傾向にあるのです。
【国内】ECサイトランキングTOP5
国内のECサイトランキングTOP5は、以下のようになっています。
参照:https://netshop.impress.co.jp/node/11447(2025-01-11)
- Amazon(約3.2兆円)
- ヨドバシカメラ(約5.6兆円)
- ZOZOTOWN(約1,834億円)
- ヤマダホールディングス(約1,505億円)
- ビックカメラ(約1,434億円)
ここでは、それぞれのECサイトの特徴や強みについてチェックしましょう。
1位.Amazon
世界中で3億人以上の圧倒的なユーザー数をほこるのがAmazonです。管理画面が使いやすく一品から出品できるのが特徴。また、商品のピッキングや発送、カスタマーサポートの業務を代行するFBAサービス、越境ECにも柔軟に対応している点が魅力だといえます。
シーズン限定のキャンペーンやセールで売上アップの機会が多いのもポイントです。
圧倒的なユーザー数と出店数があるAmazonは、店舗間競争こそ厳しいですが、Amazonがもつ知名度を有効活用して、莫大な利益を挙げられる可能性を秘めています。
2位.ヨドバシカメラ
ヨドバシカメラのECサイトは自社ECサイトのトップランナーです。物流の強さを活かして購入金額がいくらからでも送料無料で当日配送を行っている点が人気となっています。
2021年からスタートしたECサイト売上比率を3割から5割にまで引き上げる施策を宣言して、実際に物流拠点の整備し、その後も2022年にECサイトを強化したそうです。
家電製品を中心として、800万点以上の幅広い商品ラインナップを販売しています。
3位.ZOZOTOWN
ZOZOTOWNは、ファッションモール系では最大規模のECサイトです。多種多様なアパレルブランドが出店しており、流行ファッションに敏感なユーザーに利用されています。
全体として見やすくストレスを感じにくいサイト設計や色づかいが特徴です。
専用スーツで服のサイズを測定するZOZOスーツやZOZOマット、自分のパーソナルカラーを診断するZOZOグラスがあり、画期的な試みで常に世間の関心を集めています。
4位.ヤマダホールディングス
ヤマダホールディングスのECサイトは、アプリ会員情報をそのまま利用できるのが特徴で、すでにある顧客情報をデータ分析・改善に活かせたという点が大きいです。
最寄りの実店舗での在庫確認や予約・取り置きなど、実店舗とECサイト間の連携にも力を入れていて、双方での売上アップに成功しています。
また、チラシやWebサイト、テレビCM、ラジオなど、幅広い媒体を活用しながら宣伝をしているので、ユーザーとの接点が多いことも安定的な売上につながっているようです。
5位.ビックカメラ
ビックカメラは、デジタル家電を中心にゲームや音楽、日用品に至るまで幅広く販売しているECサイトです。店舗サービスに準じたメーカー保証がついているのが魅力で、保証期間中なら、何度でも修理サービスを提供する点がほかのECサイトとの違いだといえます。
2024年にはLazuli社が提供するクラウド型の商品マスタを導入し、さらなる商品ラインナップの拡大とデータ整理、EC運営における業務全体の効率化を見込んでいるそうです。
【海外】ECサイトおすすめランキングTOP3
Amazonをのぞいて、世界的に莫大な利益をあげているECサイトは以下の3つです。
- Alibaba
- eBay
- Walmart
ここでは、それぞれのECサイトの特徴や成功のポイントについてご紹介します。
1位.Alibaba
Alibabaは、世界的に成功をおさめているECサイトです。主に中国製の安価で品質の高い商品がたくさん出品されており、国内外からのユーザーが数多く買い物しています。
中国国内だけでなく、世界中のマーケットに展開しているのも特徴になっていて、グローバルなECプラットフォームとしての地位を確立しているのが特徴です。
中小企業や出品者でも、グローバル展開で稼ぐ成功事例が数多く報告されています。
2位.eBay
eBayはYahoo!オークションのような入札方式のECマーケットです。新品の商品だけでなく、価値のある中古品や希少品など、レアな商品も入札できるのが魅力だといえます。
メルカリのような出品者・購入者と相互間の評価システムで成り立っているため、出品者や購入者の評価を見て、リスクの高い取引は避けられる仕組みとなっていますよ。
3位.Walmart
Walmartは、世界中で展開しているスーパーマーケットでECサイトも展開しています。食料品や日用品、家電、ファッションアイテムなど、なんでもそろう品揃えが魅力です。店頭受け取りや宅配便での返送など、実店舗とECサイトを両方活用した機能が備わっています。
利便性と圧倒的な品揃えのあるアメリカ資本らしいECサイトビジネスです。
成功しているECサイトの共通点5選
実際に成功しているECサイトの共通点は、以下の5点にまとめられます。
- 複数のチャネルで販路を拡大
- ニーズを満たした決済方法の採用
- オムニチャネル化で買い物体験をシームレスに
- 広告やSNSを使ったPRを有効活用
- 越境ECも見据えた展開
ここでは、具体的なECサイトの成功に関わる共通点をチェックしましょう。
1.複数のチャネルで販路を拡大
ECサイトの売上が大きい企業は、複数のECプラットフォームや自社サイト、人気のSNS、実店舗販売など、幅広い販売チャネルをもっているのが共通点です。複数の販売チャネルを組み合わせることで、より大きな売上の確保を狙えるような戦略を考えましょう。
2.ニーズを満たした決済方法の採用
カード決済だけではなく、QRコード決済やキャリア決済、着払いなど、購入者のニーズを満たすような幅広い決済方法を充実させることによって、潜在顧客にアプローチできます。
潜在顧客のニーズをリサーチして、よりニーズの大きい決済方法を取り入れてみましょう。
3.オムニチャネル化で買い物体験をシームレスに
実店舗とネットショップの垣根を越えて、横断的に自社商品を販売するオムニチャネル戦略も大切。ヤマダホールディングスのECサイトのように、ネットショッピングをしながら最寄りの店舗の在庫を確認して、予約取り置きするのもオムニチャネル戦略の一貫です。
実店舗とECサイトに同時集客することで、売上をあげる機会を多く作れます。
4.広告やSNSを使ったPRを有効活用
ECサイトの集客はSNS運用が有効です。FacebookやInstargarm、X、LINEを活用した公式アカウントの運用で、無料で手軽に自社商品をアピールできます。また、YouTube広告やLP広告などのネット広告も、潜在顧客に効果的にアプローチする手段として有効です。
SNSとネット広告を有効活用して、自社ECサイトへの集客を実現してみては?
5.越境ECも見据えた展開
国内EC市場だけでなく、海外EC市場も年々成長しています。国内EC市場での展開がひと段落したら、越境ECビジネスの展開も売上を拡大するためには重要な要素です。展開する海外市場をリサーチして、ブランディングと販売戦略を検討するのがいいでしょう。
まずはモール型ECサイトで出店しはじめて、順調に知名度を確立してきたら自社サイトでのECサイト展開も考えてみましょう。そうすれば低リスクでビジネスを開始できます。
ECサイトランキングと成功のコツを押さえてビジネスを展開しよう!
この記事では、EC市場の動向や国内のECサイトランキングTOP5・海外でおすすめのECサイト3選、売れているECサイトに共通する5つのポイントについて紹介しました。
成功のポイントを取り入れて、自社ECサイトの立ち上げ・運用に有効活用しましょう。
【最後に】
ここまで読んでいただきありがとうございます。ここで最後にecforceのご紹介をさせていただきます。ecforce(イーシーフォース)は日本国内のEC・D2Cビジネスの現場を知り尽くした、わたしたちSUPER STUDIOが提供する国産SaaS型ECシステムです。EC・D2Cサイト構築の際の要件定義から成長拡大まであらゆるフェーズをサポートします。
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ecforceには、主に3つの特徴があります。
特徴1. EC/D2Cビジネストレンドを踏まえた最先端のシステム
豊富な搭載機能/カスタマイズ性/アップデートスピードでEC事業スタート・カート切り替えに対応。毎月平均で10-20個の新機能をリリース。
特徴2. 売上を最大化する多彩なマーケティング機能
クライアントニーズや自社経験を元にトレンドを抑えてた「効果がある」機能を搭載。「広告改善・CVR向上」や「LTV向上/CRM最適化」まで顧客獲得〜リピート化といった各フェーズに対応した機能群で、マーケティング施策を一貫して実施できます。
特徴3. CSオペレーションやシステム運用工数を削減
CSオペレーションや広告管理といったEC運営では工数がかかり煩雑化する業務も自動化と操作性の高いUIで効率化。運営コストを削減します。
「ecforce」は、ECサイトの構築はもちろん、サイトを開設したあとの機能も充実。売上を上げるための豊富な機能からコストを削減する仕組みまで、ECビジネスの成長をサポートします。
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※2:ecforce導入クライアント38社の1年間の平均データ / 集計期間 2021年7月と2022年7月の対比
※3:事業撤退を除いたデータ / 集計期間 2022年3月~2022年8月