この記事でわかること
D2Cブランドの成長に、デジタルマーケティングの成功は欠かせません。
そしてデジタルマーケティングを展開する上で、ユーザーとの最初の接点になることが多い「広告クリエイティブ」はとても重要な要素です。
多くのユーザーはLPに到達する前に広告クリエイティブに接触しますが、ここで適切な期待値を作った上でユーザーをLPに誘導することで、CVRの改善やLTVを伸ばすことにも繋がります。
今回はD2Cにおける広告の理解を深めつつ、6個のTipsから広告クリエイティブの作り方を学んでいきましょう。
これからECカートを決める方・いまのECカートに満足してない方へ。以下の記事にも、あなたのお悩みが解決する情報が満載です。
【ECサイト構築サービス22個の比較表】おすすめ国産SaaS型ECシステムもご紹介
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「商品×広告×LP×システム」の4分類を理解する
まずは「D2CにおけるLPの重要性」でもお伝えした4分類のおさらいです。
D2Cの販売機能は、「商品×広告×LP×システム」の4つに分類されます。
俯瞰してみるとわかりますが、広告もまたD2Cの販売機能の1つでしかありません。
しかし、「商品×広告×LP×システム」の4分類を理解していないと、広告クリエイティブだけを改善してクリック率を高めてしまいます。
本来は広告クリエイティブの良し悪しは顧客のLTVで判断されるので、「クリック率が高い=良い広告クリエイティブ」ではありません。
ここは非常に重要なポイントです。たとえクリック率が2倍良い広告クリエイティブが作れても、CPAの時点で他のクリエイティブより高騰してしまったら、それは良い広告クリエイティブとは言えません。
販売機能である「商品×広告×LP×システム」の4つがすべて良い状態であり、初めて顧客のLTVを伸ばすことができるのです。
広告クリエイティブの重要な役割とは
D2Cのブランドが最終的に届けたいのは「体験」だと何度もお伝えしてきましたが、体験をゴールとすると、広告はいわばスタートにあたります。
広告によってユーザーの期待値は作られ、ゴールである体験がその期待値より低いとユーザーは不満足ですし、高ければリピートしてくれるでしょう。
つまり広告クリエイティブはユーザーに期待値を作るという、とても重要な役割を担っています。
広告クリエイティブを作る際に意識したいことは、最終的に届けたい体験が何であり、どのような期待値を作れば満足度を高められるかということです。
「体験から逆算して広告クリエイティブで期待を作る」ことを意識してみてください。
ちなみに「期待値と実値の差」の差については、以下の記事により詳しく書いてあります。
参考:「データドリブンなECとは?販売額3,000万円に伸びた事例を大公開」
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広告クリエイティブを作る上で役立つ6個のTips
それではここから、もう少し具体的な話に移りましょう。
広告クリエイティブを作る上で役立つ6個のTipsを用意しました。
1. 商品バナーは作らない
D2Cは潜在層向けマーケティングで戦うべきです。
よほど有名なブランドや良く知られた商品でない限り、商品バナーを作っても成果は望めないでしょう。商品を知らない人に対して、商品をアピールしても仕方ありません。
まだブランドも商品も知らない潜在層が反応するのは、その広告をクリックした先に望むものがあるからです。
なので基本は「商品を使った後にどうなるか」を想起させるような、before / afterの「after」がイメージできるクリエイティブを作りましょう。
2. 画像選定は柔軟に
before / afterの「after」で期待値を作ると言っても、ユーザーをミスリードするようなクリエイティブを作ってはなりません。
あくまで作るのは商品で超えることができる期待値です。つまり現実に沿った形でユーザーのイメージを喚起するため、適切な画像選定をする必要があります。
ここまでは前提ですが、具体的にはPIXTAやSnapmartといったサイトで画像を厳選しましょう。
どうしても良い画像が見つからない場合は、必要に応じて社内でモデルを探すのも選択肢の一つです。例えばカラーコンタクトが商材であれば、社内で探したモデルの目だけを撮影するなんてことも実際にあります。
どちらにしても、画像選定は柔軟な姿勢で行うことが肝心です。
3. 第三者感があると成果が上がる
実はプロが撮った写真よりも、素人の写真を広告クリエイティブに使った方が成果が上がることもあります。
メンズスキンケアブランド『バルクオム』の事例では、同じユーザーが第三者的な立場で撮った写真の方がプロのクリエイティブよりも成果が上がりました。
記事広告も同様ですが、広告クリエイティブも第三者感がある方が成果が上がる傾向があります。(詳しい事例は、以下の記事に詳しく書きました。)
参考:「キーワードはUGC?Instagram活用事例3つからD2Cブランドに重要なヒントを探す」
4. 権威性を加える
新興のD2Cブランドにとって、大手企業と比べて圧倒的に足りないのは信頼感です。
たとえ名が知られているベンチャー企業でも、マスにおける認知度は低いと考える必要があります。その際に広告クリエイティブに追加したいのは「権威性」です。
名のある専門家の写真や言葉があるだけで信頼感は増しますし、知られていない人でも医者や栄養士など、肩書きを持っている人の発言は聞き入れられやすいでしょう。
広告クリエイティブに権威性を加えることで、足りない信頼感を補うことができます。
5.簡単さをアピール
良い商品であるとアピールすることも大事ですが、実は「簡単さ」や「手軽さ」をアピールすることも同じくらい大事です。
たとえ広告でうまく期待値を作れたとして、その期待に応えるためにユーザーがしなくてはならない行動のハードルが高いとどうなるでしょう。
(なんか面倒だな。)と思われたらそれまでです。商品の購入はおろか、もう興味関心を持ってもらえないかもしれません。
「簡単さ」のアピールのためには、定量的な数値を入れるのがオススメです。「1日1回飲むだけ」や「30秒で簡単クッキング」のように数字が入っていると、ユーザーがより具体的にイメージがしやすくなります。
6. 出稿先の媒体を理解する
広告の出稿先はどんな媒体でしょうか。例えば『スマートニュース』のタイムラインを見ていると、口語体が多いことに気づきます。
ユーザーが広告であると気づかないくらい自然にタイムラインに溶け込ませるためには、広告クリエイティブにも口語体を使うべきです。
このように出稿先がどのような媒体であるかを理解することで、広告クリエイティブに一工夫を加えることができます。
大事なのは再現可能なプロセス
最後に本質的なお話をさせてください。
「データドリブンなEC」でもお伝えしましたが、顧客の行動ログを活用してPDCAを回すことで、広告クリエイティブも必ず最適化することができます。
経験やセンスがあれば、時間がかからず良い広告クリエイティブが作れますし、そうでない場合も時間がかかるだけで、いずれ良いものが見つかるはずです。
大事なのはクリエイティブを作るプロセスです。
思いつきや勘に頼って作っても、まぐれで売れるかもしれませんが、再現性がありません。なぜなら再現可能なプロセスがないからです。
根気づよくデータドリブンなアプローチで広告クリエイティブを作り続けることで、再現可能なプロセスを発見し、広告クリエイティブも必ず最適化することができます。
すぐに良いものが見つからなくても、決して諦めないでくださいね。
【最後に】
ここまで読んでいただきありがとうございます。ここで最後にecforceのご紹介をさせていただきます。ecforce(イーシーフォース)は日本国内のEC・D2Cビジネスの現場を知り尽くした、わたしたちSUPER STUDIOが提供する国産SaaS型ECシステムです。EC・D2Cサイト構築の際の要件定義から成長拡大まであらゆるフェーズをサポートします。
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※2:ecforce導入クライアント38社の1年間の平均データ / 集計期間 2021年7月と2022年7月の対比
※3:事業撤退を除いたデータ / 集計期間 2022年3月~2022年8月