この記事でわかること
D2Cブランドは、ファンと相互コミュニケーションをとることが重要です。
仲介業者を通さないD2Cブランドだからこそ可能な、ブランドと顧客の交流は商品開発やマーケティングなどにおいても役立ちます。
そして円滑な関係を構築するためにはコミュニティの形成が不可欠と言ってもよいでしょう。
そこで今回は、海外D2Cブランドのコミュニティ活用事例3選をご紹介いたします。
D2Cブランドの成長にはコミュニティ形成が不可欠
D2Cブランドが注目を集めるようになった理由として、顧客側の購買についての動機や意欲が変化したことが挙げられるでしょう。
これまでの購買においては、「商品を売買すること=モノの消費」が最重視されてきました。企業は商品の機能性や価格、ブランド力を重視し購買意欲を高める工夫をしていたのです。
しかし、最近では「製品を通じた体験=コトの消費」に魅力を感じる人が増えてきています。その背景には、スマホやSNSの爆発的な普及があると考えられます。
これまでより簡単かつ迅速に企業やブランドとの接点を持つことが出来るようになり、顧客はブランドについての情報を調べやすくなりました。
つまり、ブランドと顧客との距離が近くなったと言えます。
このような変化も手伝い、D2Cブランドはより顧客との距離を近く保ち、接点を持ち続けるためにコミュニティ形成に尽力するようになったのです。
海外D2Cブランドのコミュニティ活用事例
それでは海外のD2Cブランドはどのようにコミュニティを形成し、活用してきたのでしょうか。具体的な活用事例を見て、これからのビジネスに活用していきましょう。
SNSとコミュニティの力で認知を拡大した「Tesla」
コミュニティの活用により、グローバルな成長を遂げているブランドと言えば「Tesla(テスラ)」を思い浮かべる人が多いでしょう。
出典:https://www.tesla.com/ja_jp
テスラの顧客の多くはデジタルネイティブで、ブランドの戦略もデジタル空間で行われることがほとんど。コミュニティとSNSをうまく使ったマーケティングには、他のD2Cブランドも学べる点が多いにあるでしょう。
TwitterもInstaglamもテスラのフォロワー数は700万人超、YouTubeのチャンネル登録者数は180万人超と世界的企業とも引けを取らないフォロワー数を抱えています。
さらにテスCEO兼会長であるイーロン・マスク氏のTwitterフォロワー数は4,600万人以上と世界でもトップクラス(2021年2月現在)。SNSがブランドの宣伝に大いに貢献していることは間違いないでしょう。
一方でイーロン・マスク氏は「広告費0」を掲げ、広告費用を年々減少させています。
その代わりSNSに力を入れる側面もありますが、既存顧客へのケアや紹介プログラムに力を入れ、「テスラオーナーズクラブ」というオーナーコミュニティの形成にも尽力しています。
このコミュニティの認知も広まったことで、豪華な特典のために知人や友人にテスラを紹介する人が増加しました。(現在は1,500km分の無料充電サービス)
「テスラオーナーズクラブ」にはテスラのオーナーが新規顧客にサポートをするといった仕組みもあり、いかにテスラが広告に頼らずにコミュニティでブランドを成長させようとしているかが窺い知れます。
ユーザーとのつながりを大切にする「Glossier」
出典:https://www.glossier.com/about
サクボでも事例としてよく登場する「Glossier(グロッシアー)」ですが、コミュニティや交流に力を入れているD2Cブランドとしてもおなじみです。
ブランドがカスタマーサポートに時間をかけ、顧客の声と真摯に向き合っている結果として、Glossierを支持する人の熱意は高く自発的な動きも多く見られます。
例えばInstaglamの@glossierbrownというアカウントは、褐色の肌の人々がどうやってGlossierを使いこなすかを共有しています。
その他にも新製品を発売したら、顧客からのフィードバックを積極的に集めたり、顧客の声を元にした製品を発売したりと、「自らもブランドを作るコミュニティの一員」なんだと帰属意識が高まる仕組みを採用しているのです。
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Glossierを理解するための5つのヒント。「共謀者」と共創したコミュニティとは?
ライブ配信でフィットネスの形を変えた「Peloton」
出典:https://www.onepeloton.com/
Peloton(ペロトン)は家庭用のエアロバイクのD2Cブランドで、ここ数年アメリカ全土で注目を集めています。
Pelotonとは、自転車レースの走者の集団・固まりを意味しますが、その名前の通り、家にいながらにしてレースに参加しているような感覚が味わえるサービスを提供しています。
エアロバイク本体だけではなく、オンラインでインストラクターによるエクササイズ指導が受けられるサブスクサービスとセットで販売されていますが、このサービスがコミュニティ形成に大きく役立っています。
インストラクターによるライブ配信は1度に数千人もの人が参加し、他の参加者と順位を競うことができるのです。
配信はエアロバイク本体に設置されているタブレットで視聴できます。画面には自分の順位やバイクの回転数・抵抗値が表示されるようになっており家にいながらにして没入感を覚えるUXが体験できます。
創設者のJohn Foley(ジョン・フォーリー)氏は、忙しくなった現代人がコミュニティや内省・音楽体験をするためにPelotonを作ったと語ります。それをかつての教会の役割になぞらえて、「日曜の朝に教会に行くような体験」を提供してくれます。
上場してからも赤字が続いているという指摘もありますが、新型コロナウィルスの感染症拡大も影響して需要は伸びています。この状態はまだしばらく続くと見てよいでしょう。
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Pelotonに関する5つのTIPS。200億円を超える赤字でも人気の秘密とは?
コミュニティの声が直接届くのがD2Cの強み
D2Cブランドのコミュニティ活用方法について、いくつか事例を紹介しました。
SNS時代においてコミュニティ形成はリピーター獲得だけでなく、顧客がPRをするサポーターのような役割を持つことが分かったかと思います。
コミュニティの声が直接届く点がD2Cの強みで、D2Cのブランドの成長にはコミュニティの存在が必要不可欠になりつつあります。
本稿で取り上げたように、ブランドによってその手法は異なりますが、ぜひ良い点を取り入れて御社のビジネスにお役立てください。

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