この記事でわかること
※この記事は 時点の情報をもとに執筆しています。
「有名なカートを選んだのに、定期通販に必要な機能が軒並みオプション扱いで追加費用がかさんだ」「解約防止の導線が弱く、想定以上に離脱されてしまった」――定期通販カートの選定でよく聞かれる失敗です。
原因の多くは、通常のECカートと定期通販カートでは、そもそも重視すべき機能の軸が違うことにあります。
本記事では、顧客の獲得から継続までのライフサイクルに沿って必要な機能を整理したうえで、定期購入や定期コースといった継続的な販売モデルにおすすめのカートシステムを12サービスご紹介し、比較します。
なお、ASP・SaaS・パッケージ型を含めたECカート全般の比較については、以下の記事で詳しく解説しています。
【最新】ECサイト構築ツール19選│失敗しない選定ポイントやおすすめサービスを紹介|ecforce blog
定期通販カートで起こりがちな3つの失敗パターン

定期通販カートの選定に失敗する事業者には、共通するパターンがあります。
自社が同じ轍を踏んでいないか、まず確認してみてください。
失敗パターン1:都度購入用のカートに定期機能を「後付け」してしまう
都度購入がメインのASPカートにオプションで定期購入機能を追加すると、ステップメールや解約防止導線が弱く、CVRや継続率が伸び悩むケースが多く見られます。
失敗パターン2:初期費用の安さだけで選び、2回目移行の施策が打てない
低コストなカートは魅力的ですが、アップセル・クロスセル機能やF2転換率(初回購入者が定期顧客に移行する率)を分析する機能が乏しいと、LTVを伸ばす打ち手が限られてしまいます。
失敗パターン3:解約防止の導線を難しくすることで対処しようとする
電話窓口への誘導など、解約を意図的に難しくする設計はブランドへの不信感につながり、かえって悪い口コミやチャーンレートの悪化を招きます。
マイページからの円滑なスキップ・休止機能で「一時離脱」を防ぐ設計が本来の解決策です。
これらの失敗を避けるためには、顧客の「獲得」「初回~2回目」「継続」という3つのフェーズごとに、カートに求められる機能を整理して比較することが近道です。
定期縛りはもう古い?「縛る」から「続けたい」へのモデルチェンジとメリット|ecforce blog
定期通販カートに必要な機能|フェーズ別に解説

定期通販ビジネスの収益は、新規獲得(CVR)と既存顧客の維持(LTV)という2つの軸で決まります。
ここでは、顧客ライフサイクルの3つのフェーズに沿って、カートシステムに求められる機能を整理します。
フェーズ1:新規獲得|カゴ落ちを防ぎ、購入まで導く機能
新規顧客の獲得段階で重要なのは、購入手続き中の離脱、いわゆる「カゴ落ち」を防ぐ設計です。
カゴ落ちとは?|ECサイトでよくある原因とカゴ落ち率を改善する7つの対策|ecforce blog
代表的なのが、LP(ランディングページ)内に決済まで完結するフォームを埋め込む「LP一体型フォーム」です。
ページ遷移を最小限に抑えることで、顧客の購入意欲が最も高いタイミングを逃しません。
また、入力項目を減らしたり住所を自動入力したりするEFO(エントリーフォーム最適化)機能も、離脱率の低下に貢献します。
多様な決済方法への対応も、この段階で見落とせないポイントです。
特に定期通販ではクレジットカード決済が主流ですが、顧客層によっては後払いやID決済(Amazon Payなど)の需要も高く、選択肢が少ないと販売機会をそのまま失うことになります。
【決済で売上が変わる?】ECサイトのための決済方法・代行サービス徹底比較|ecforce blog
フェーズ2:F2転換率|「2回目の壁」を越える引き上げ施策
初回購入者を定期顧客へ引き上げる「F2転換率」の改善は、LTV最大化の最初の関門です。
購入回数に応じて割引率が変わるステップ割引や、顧客の属性に合わせて商品を提案するクロスセル・アップセル機能、購入後のフォローを自動化するステップメール機能が、この段階での継続率を左右します。
初回購入直後のサンクスメールでのアップセル提案や、2回目発送前のフォローメールを自動配信できるかどうかが、F2転換率を大きく左右します。
広告媒体別に、初回引き上げ率を分析できる機能があると、広告投資の判断材料としても役立ちます。
フェーズ3:継続・解約防止|長期的なLTVを支えるバックオフィスと分析機能
顧客との関係が続くフェーズでは、毎月の受注処理・決済・在庫引当・配送指示といったバックオフィス業務が継続的に発生します。
クレジットカードの自動オーソリ(有効性確認)や、配送サイクルに合わせた同梱物の自動設定など、定型業務を自動化できるかが運用負荷を大きく左右します。
解約防止の観点では、マイページから顧客自身が配送サイクルの変更・スキップ・休止を行えることが重要です。
無理に電話窓口へ誘導するような導線は、かえってブランドへの不信感につながります。
休眠期間に応じたセグメント配信や、解約理由のヒアリング機能、再開キャンペーンの自動配信など、離脱後の再アプローチに対応しているかも確認しましょう。
また、顧客の属性・購入履歴・購入頻度・継続期間・解約理由といったデータを可視化するLTV集計・継続率分析機能があると、どの顧客層が優良顧客になりやすいかを把握し、データに基づいたマーケティング施策につなげられます。
この点については、次章で定期通販特有のKPIとカート機能の関係をさらに詳しく解説します。
なお、事業の拡大に伴ってカートを乗り換える場合は、既存の基幹システムや外部ツール(WMS・CRM・MAツールなど)とのAPI連携可否、そしてカード情報の移行可否やSEO資産の引き継ぎといった移行リスクも、事前に確認しておくべき重要なポイントです。
ECカートの移行のついて、詳しくは下記の記事もあわせてご確認ください。
ECサイトリニューアル完全ガイド|見逃せないサインと移行手順をチェック!|ecforce blog
【2026年最新】定期通販カートシステムおすすめ12選を徹底比較

ここでは、2026年最新の情報を基に、定期通販におすすめのカートシステムを12サービス厳選して紹介します。
これらのシステムは、定期購入やサブスクリプションビジネスに不可欠な機能を備えており、多くのD2C事業者に支持されています。
リピート通販に特化した「特化型」と、幅広いニーズに対応できる「総合・拡張型」に分けて、それぞれの特徴を比較解説します。
自社の事業モデルや規模、将来性に合わせて最適な定期コース対応カートシステムを見つけましょう。
※各社の料金プランや機能は頻繁に更新されるため、最新かつ詳細な情報については、必ず公式サイトで確認するか、直接問い合わせることを推奨します。
【リピート特化型】おすすめカートシステム5選
ここでは、リピート通販やD2Cビジネスに特化し、定期コースの売上を最大化するための機能が充実しているカートシステムを7つ紹介します。
これらのシステムは、ステップメール、LP一体型フォーム、アップセル・クロスセルといったLTV向上に直結する機能を標準で搭載しているのが特徴です。
化粧品や健康食品など、単品リピート通販で多くの実績を持つサービスを中心に、それぞれの強みや特徴を詳しく解説します。
たまごリピート魂
運営:テモナ株式会社
公式サイト:https://tamago.temonalab.com
たまごリピート魂は、業界での実績が豊富で老舗の安心感がある定期通販に強いカートシステムです。
回数別のサイクル変動設定を柔軟に行うことができ、日々の運用を自動化できる「たまごRPA」や、顧客セグメントに応じたきめ細やかなリピート施策を標準機能として備えています。
従量課金(売上処理料)が発生しない月額固定費モデルを採用しているため、売上が拡大してもランニングコストを抑えやすいのが特徴です。
出典:テモナ株式会社
リピストX
運営:株式会社リピスト
公式サイト:https://rpst.jp
リピストXは、自由自在な定期設定とLP一体型フォームを備え、CVRとLTVを最大化するシステムです。
入力画面と確認画面を一体化させた「遷移なし買い物かごフォーム」を作成でき、ユーザーの購買履歴に基づくおすすめ商品の提案も行えます。
さらに、定期回数の縛り機能や、完了画面でのアップセル・クロスセル施策の実行力に優れています。
煩雑になりがちな計測タグの管理も一元化できるため、運用リソースを大幅に削減できるのも強みです。
出典:株式会社リピスト
ecforce
運営:株式会社SUPER STUDIO
公式サイト:https://ec-force.com
ecforceは、集客・購入・リピートに必要な機能を網羅し、AIを活用してビジネスを加速させるシステムです。
広告LPごとのCVRやF2転換率を測るA/Bテスト機能が標準搭載されており、新規顧客の獲得に極めて強い特徴を持っています。
月10〜30件という圧倒的なスピードで新機能を実装しつつ、個別カスタム開発にも対応します。
データを直接参照して分析・実行までを一気通貫で行うAIエージェントの搭載も可能で、定期通販から大規模ECまで幅広い要件に応えます。
スマレジEC・リピート(旧楽々リピート)
運営:株式会社ネットショップ支援室
公式サイト:https://ec.smaregi.jp/repeat/
スマレジEC・リピートは、実店舗のPOS連携によるOMO展開や、きめ細かな封入物管理に強いカートシステムです。
スマレジPOSと顧客・購買データを統合し、チャネルをまたいだシームレスな施策を実行できます。
フォーム一体型LPを枚数無制限かつ追加費用なしで利用でき、売上手数料(従量課金)もかかりません。
顧客育成に特化した細やかなCRM施策が可能であり、実店舗とECを連携させて売上を伸ばしたい事業者に最適です。
W2 Repeat
運営:W2株式会社
公式サイト:https://www.w2solution.co.jp/
W2 Unifiedは、リピート通販の課題を解決し、売上アップと業務効率化を同時に実現するシステムです。
追加開発なしで高度な施策を実装でき、CRM機能を標準搭載しているため、カゴ落ちからリピート育成まで一貫して対応できます。
訴求コンテンツと購入フォームを統合した一体型LPや、時間経過に応じたステップメールの自動配信機能も備えています。
開発から保守までを自社で一貫して行うため、技術相談やカスタマイズに強いのも大きな魅力です。
出典:W2株式会社
【総合・拡張型】おすすめカートシステム7選
ここでは、総合的なECサイト構築機能を持ちつつ、アプリやオプションを追加することで定期通販にも対応できるカートシステムを5つ紹介します。
これらのシステムは、豊富な商品点数を扱いたい場合や、将来的に都度購入と定期購入を併用したい場合に適しています。
初期費用を抑えて始められるサービスも多く、スモールスタートから大規模ECまで、幅広い事業フェーズに対応できるのが特徴です。
カラーミーショップ
運営:GMOペパボ株式会社
公式サイト:https://shop-pro.jp
カラーミーショップは、国内市場に特化し、350以上の機能が揃う高コストパフォーマンスなASPです。
初期費用や月額費用を抑えたフリープランも用意されており、これからECを始める事業者に適しています。
定期通販専用のシステムではありませんが、「CART RECOVERY」等のアプリを導入することでカゴ落ちメール自動配信が可能になるなど、豊富な標準機能に加えてアプリ拡張で柔軟にカスタマイズできます。
また、アプリを利用して単品の在庫数からセット可能数を自動計算・リアルタイム更新するセット販売機能も活用できます。
HTML/CSSの完全編集機能により、高度なブランド世界観を表現したいスモールスタートの事業者におすすめです。
出典:GMOペパボ株式会社
BASE
運営:BASE株式会社
公式サイト:https://thebase.com
BASEは、初期費用ゼロ・直感的なUIで、スモールスタートに最適なシステムです。
スタンダードプランは月額固定費ゼロで提供されており、ノーリスクでオンラインストアを開設できる点が最大の魅力です。
拡張アプリを使用することで、事業の成長に合わせて機能を後から追加していくことが可能です。
また、スマレジとのPOS連携により実店舗との商品在庫や売上の一元管理ができるほか、BASEグローバルAppやPayPal決済対応により海外向け言語・通貨にも対応できます。
豊富なテンプレートと拡張性を備え、手軽にECを始められるカートシステムです。
出典:BASE株式会社
STORES
運営:STORES株式会社
公式サイト:https://stores.fun
STORESは、専門知識不要の直感的なUIと、実店舗連動・OMOに強いカートシステムです。
初期費用0円、メールアドレスのみで即日開設でき、専門知識ゼロから本格的なオンラインストアを構築可能です。
自社ECとの連携を備えた高機能POSシステムを実装しており、シームレスなOMOを実現できます。
また、定期購入機能として「毎週」から「3ヶ月」までの間で販売サイクルを選択できる機能も備えています。
英語対応や多様なキャッシュレス決済が標準搭載されており、幅広い顧客属性や海外需要も初期から取り込みたい立ち上げ期の事業者におすすめです。
出典:STORES株式会社
makeshop
運営:GMOメイクショップ株式会社
公式サイト:https://www.makeshop.jp/
makeshopは、圧倒的な機能数と拡張性で、本格的な自社ECやBtoB構築にも強いASPです。
機能の搭載数がトップクラスであり、BtoB・会員制EC構築機能や各種基幹システムとの連携など、高い拡張性を有しています。
取引先ごとの価格・商品表示や承認制の会員管理などBtoBの必須要件を段階的に実装できるほか、「オープンロジ」とのAPI連携により物流フルフィルメントサービスも利用可能です。
また、配送完了ステップメールなど、リピーター育成のための機能も標準で充実しています。
多品種展開やBtoB販売を視野に入れ、多機能なプラットフォームを求める成長期の事業者にとって頼もしいシステムです。
Shopify
運営:Shopify Inc.
公式サイト:https://www.shopify.com/jp
Shopifyは、世界水準の機能と拡張性を、低コストから始められるASPプラットフォームです。
ノーコードでECサイトを最短で構築できる直感性と、10,000以上のアプリや強力なAPIによる圧倒的な外部システム連携・拡張性が強みです。
言語の翻訳、地域のURLローカライズ、関税計算など越境ECに必要な機能が充実しているほか、「B2B on Shopify」による専用機能群も用意されています。
一つのプラットフォームで越境EC、BtoB、実店舗までを統合管理でき、ブランドの世界観を重視しつつグローバルな展開を目指す事業者にとって強力な選択肢となるシステムです。
出典:Shopify Inc.
futureshop
運営:株式会社フューチャーショップ
公式サイト:https://www.future-shop.jp/
futureshopは、高度なCRMと実店舗連携で、ブランドのLTVを最大化するオムニチャネルECシステムです。
デザインの自由度とカスタマイズ性が高く、ブランドの独自性を活かしたサイト構築が可能です。
実店舗とECをシームレスに繋ぐオムニチャネル(OMO)対応力に優れており、POSシステム連携オプションを利用できます。
多品種展開を行い、オムニチャネルでの顧客体験を高めたい拡大期の事業者におすすめです。
shopserve
運営:株式会社Eストアー
公式サイト:https://shopserve.estore.jp/
shopserveは、専任の伴走支援と高度なCRM機能で、本格的な売上成長を目指す多機能型のカートシステムです。
11万社の実績に基づく専任担当の伴走支援が受けられ、国内ECに必要な機能を網羅的に搭載しています。
設定した回数分の注文が作成されるまでは顧客側での解約を制限する「定期コース縛り回数設定機能」や、「Eストアーリピート」を利用した頒布会機能など、定期販売向けの機能も充実しています。
また、SEO対策やWordPress連携に優れており、検索流入の強化も可能です。
手厚いサポートを受けながら、CVRやリピート率を着実に向上させて売上を拡大したい事業者に適しています。
出典:株式会社Eストアー
ecforce導入企業に見る、定期通販カート活用の成功事例

ここまで12社を比較してきましたが、実際にカートを乗り換えた企業がどのような成果を得ているのかも、選定の重要な判断材料になります。
ここでは、ecforceを導入した企業の具体的な事例を紹介します。
【エルビュー様】システム一本化で新規顧客獲得数が3倍・CPAは40%改善
スキンケアブランド「ELECTORE」を展開するエルビュー株式会社は、ECサイトと電話受注システムが別々に運用されていたことで、流入経路やCVRが把握できない状態が続いていました。
ecforceへのデータ一本化とチャット型EFOの導入により、新規顧客の獲得数はシステム移行から約2ヶ月で3倍に増加し、CPAも40%改善しました。
ステップメールやLTV分析ダッシュボードの活用も進み、データドリブンな運用体制への転換に成功しています。
出典:ecforceへ一本化後、新規顧客獲得数が3倍に。スキンケア化粧品メーカー「エルビュー」が実現した、データドリブンな事業運営とは|ecforce
【エポラ様】マイページ利用率が10%→30%に向上、EC販売比率も20%→50%に拡大
健康食品・化粧品を展開する株式会社エポラは、以前のカートでマイページ機能が不十分で、定期受注の確認・変更を顧客自身が行えないことに課題を感じていました。
ecforceへの移行後、顧客が自分で配送日確認やスキップ・解約を行えるマイページの利用率が10%から30%に向上。
有期間定期やセット販売など新たな販売施策も実行できるようになり、これまで電話注文が中心だったEC販売比率は20%から50%まで拡大しました。
出典:EC販売比率が20%→50%に!エポラのECサイトリプレイス成功事例|ecforce
【フルオーツ様】定期購入への引き上げが約3倍、CVRは110%改善
グルテンフリークッキーを製造・販売する株式会社フルオーツは、以前のカートで定期購入時の決済方法がクレジットカードのみに限られ、支払い方法選択時の離脱が課題でした。
ecforceへの移行でAmazon Payなど決済手段を拡充した結果、全体のCVRが110%改善。
サンクスページでの定期購入オファー最適化により、初回購入時に定期を選ぶ顧客の割合は10~15%から約30%へと約3倍に増加し、2回目の定期継続率も85%を維持しています。
出典:ecforce移行でCVRが110%改善・半年で顧客数2倍に増加。売上向上を実現させたecforce maの活用の方法とは。|ecforce
定期通販カートに関するよくある質問

ここでは、定期通販向けのカートシステム導入を検討している方からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
これらのQ&Aを参考に、自社の状況に合わせたカートシステム選びの不安を解消してください。
定期通販カートの導入・移行にかかる期間の目安はどれくらいですか?
商品数や顧客データ量、既存システムとの連携範囲によって異なりますが、データ移行や商品マスタの整備を含めると、数週間から数ヶ月程度を見込んでおくのが一般的です。
特に顧客データや決済データの移行は慎重な作業が求められるため、移行を専門とするチームの有無や、過去の移行実績を事前に確認しておくと、スケジュールの精度が高まります。
個人事業主や小規模事業者でも定期通販カートは導入できますか?
導入できます。
初期費用無料・月額1万円未満から始められるASP型のサービスもあり、小規模事業者や個人事業主でも定期通販に参入しやすい環境が整っています。
ただし、事業が成長した際にステップメールやセグメント配信などの高度なマーケティング機能が不足するケースもあるため、将来的な乗り換えも視野に入れて選定すると安心です。
化粧品や健康食品の定期通販では、特にどんな機能を重視すべきですか?
初回購入から2回目継続への引き上げ(F2転換率)を左右する、ステップメールやサンクスページでのオファー訴求機能が特に重要です。
また、肌質や体質に合わないといった理由での解約が発生しやすいカテゴリでもあるため、配送サイクルの変更・スキップのしやすさや、解約理由をヒアリングできるフォーム機能があるかどうかも確認しておきましょう。
「特化型」と「総合・拡張型」は、結局どちらを選べばよいですか?
定期購入・サブスクが売上の大半を占める、またはその予定であれば「特化型」を軸に検討するのが基本です。
一方で、都度購入と定期購入を併用したい、将来的に取扱商品数を大きく増やす予定があるといった場合は、「総合・拡張型」の方が長期的な拡張性の面で有利になるケースがあります。
自社の売上構成における定期通販の比率を確認したうえで判断しましょう。
定期通販カート選びの3つのポイント

化粧品・健康食品を扱う定期通販事業者にとって、広告表現や商品ページの薬機法・景品表示法対応は避けて通れない課題です。
カートシステム自体が表現の適否を判断してくれるわけではありませんが、LPやサンクスページの内容を柔軟かつ迅速に修正・差し替えできる機能があるかどうかは、法改正やガイドライン変更に素早く対応するうえで重要なポイントになります。
カート選定時には、社内の法務・薬事チェック体制とあわせて、修正のしやすさも確認しておきましょう。
最後に、選定前に確認しておきたい3点を整理します。
- 定期通販の比率:売上の大半が定期通販なら「特化型」、都度購入と併用するなら「総合・拡張型」が基本の目安です。
- 3年後の事業規模:乗り換えにはデータ移行やLP再構築のコストが伴うため、今の売上が2~3倍になっても運用を続けられるかを先読みしておきましょう。
- 導入企業の実績:本記事で紹介したエルビュー・エポラ・フルオーツの事例のように、具体的な数値で語れる導入実績があるカートは、機能表だけでは見えない実務レベルの信頼性を判断する材料になります。
本記事で紹介した情報を参考に、最適な定期購入・定期コース対応カートシステムを選び、事業の成長を加速させてください。
※2:ecforce導入クライアント38社の1年間の平均データ / 集計期間 2021年7月と2022年7月の対比
※3:事業撤退を除いたデータ / 集計期間 2022年3月~2022年8月
