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定期通販のオペレーションとは?業務フローや改善手順を解説

定期通販のオペレーションとは?業務フローや改善手順を解説

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この記事でわかること

    定期通販のオペレーション業務は、注文が繰り返し発生し、休会・解約・決済エラー・配送変更などの対応も継続的に発生します。

    オペレーションを見直す際は、受注・決済・出荷・顧客対応を個別に改善するだけでなく、継続購入を支える一連の業務として設計する視点が重要です。

    この記事では、定期通販のオペレーション、全体フロー、主な業務、起こりやすい課題、改善手順、内製・外注・システム化、法令対応、システム選定の考え方を整理します。

    この記事の主な内容

    • 定期通販オペレーションの全体像
    • 受注・決済・出荷の業務フロー
    • 起こりやすい課題と改善視点
    • 内製・外注・システム化の判断
    • 法令対応とカート選定の要点

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    定期通販のオペレーションとは

    PCを前に考え込む人

    定期通販のオペレーションとは、顧客が商品を継続して購入できる状態を維持するための業務全体を指します。

    通常のECでは、注文ごとに受注・決済・出荷が完了すれば取引が一区切りになります。
    一方、定期通販では次回注文の生成、継続決済、配送サイクルの管理、休会・解約対応、CRM施策までが継続的に発生します。

    そのため、定期通販では「注文を処理する業務」だけでなく、「顧客が無理なく続けられる状態をつくる業務」としてオペレーションを設計することが重要です。

    業務設計が曖昧なまま顧客数が増えると、決済エラーの放置、配送変更の反映漏れ、問い合わせ対応の遅れなどが発生しやすくなります。

    これらは顧客体験を損ない、継続率やLTVに影響する可能性があるため、通常のECとの違いを理解したうえで、定期通販特有の業務フローや管理項目を整理することが重要です。

    通常のECと定期通販オペレーションの違い

    通常のECと定期通販では、業務の発生頻度と管理すべき情報が異なります。

    通常のECは単発購入が中心で、注文ごとの処理を正確に行うことが重要です。
    定期通販では、初回購入後も顧客ごとに次回配送日、購入回数、決済状況、休会・スキップ履歴、解約条件などを継続的に管理します。

    比較項目 通常のEC 定期通販
    注文発生 購入時に都度発生 配送周期に合わせて継続発生
    決済 注文ごとに処理 継続課金・決済エラー対応が必要
    顧客対応 配送・返品などが中心 変更・休会・解約対応も多い
    重要指標 売上・CVR・客単価 継続率・解約率・LTVも重要
    運用設計 注文処理の効率化 継続利用を前提にした業務設計

    このように、定期通販では注文後も顧客情報や契約状況を継続的に管理する必要があるため、単発ECよりも運用設計の重要性が高くなります。

    定期通販でLTVの視点が重要になる理由

    定期通販では、初回購入だけで事業の収益性を判断しにくい傾向があります。
    初回割引や広告費、物流費、同梱物の費用などが発生するため、2回目以降の継続購入によって収益を積み上げる設計になりやすいためです。

    そのため、定期通販のオペレーションでは、初回購入数だけでなく、継続率、解約率、購入回数、LTVを確認することが重要です。
    たとえば、初回購入が増えていても、決済エラーの対応が遅れたり、配送変更が反映されなかったりすると、顧客体験が下がり、継続率に影響する可能性があります。

    LTVを高めるには、メール配信やアップセルなどのCRM施策だけでなく、受注・決済・出荷・問い合わせ対応を安定して運用することも欠かせません。

    定期通販では、マーケティング施策とオペレーション品質の両方を整えることで、継続購入につながりやすい状態をつくることが大切です。

    オペレーション品質が継続率に影響する理由

    定期通販では、顧客が商品を使い続ける間、企業との接点が何度も発生します。

    配送予定日の通知、決済エラーの案内、住所変更、スキップ、休会、問い合わせなど、接点ごとの対応品質が継続意向に影響する可能性があります。

    たとえば、配送変更の依頼が反映されない、解約条件が分かりにくい、問い合わせ返信が遅いといった状態は、不信感につながりやすくなります。

    逆に、顧客情報と対応履歴が一元管理され、担当者が変わっても同じ品質で対応できる状態であれば、顧客満足度を保ちやすくなります。

    定期通販のオペレーションでは、正確性・スピード・一貫性を保つ仕組みづくりが重要です。

    【5ステップ】定期通販オペレーションの全体フロー

    カレンダーとキーボード

    定期通販のオペレーションは、商品登録から受注、決済、出荷、顧客対応、CRM、分析改善までが連続してつながっています。

    どこか一部だけを改善しても、前後の業務と連携していなければ、別の場所で手作業や確認漏れが発生することがあります。

    まずは、全体フローを把握し、自社の業務がどこで止まりやすいかを確認することが重要です。
    以下では、定期通販で一般的に発生しやすい流れを業務順に整理します。

    ステップ1|商品登録・販売ページ更新

    定期購入の申込前には、商品情報だけでなく、初回価格、2回目以降の価格、配送周期、送料、同梱物、キャンペーン条件など、顧客が確認すべき情報が多くあります。

    これらの内容は販売ページの表示だけでなく、決済金額、配送条件、CS対応、法令対応にも関わるため、更新漏れや表示のずれが起こらないように管理することが重要です。

    価格やキャンペーン条件を変更する際は、マーケティング担当、CS担当、物流担当、法務確認担当が同じ情報を確認できる状態にしておくと、運用ミスを減らしやすくなります。

    商品登録や販売ページ更新を外部に任せる場合は、対応範囲や費用感、委託先の選び方を事前に確認しておくことも大切です。

    商品登録代行の比較ポイントは下記の記事で詳しく紹介しています。

    ECサイトにおすすめの商品登録代行10選!選び方や費用相場も解説|ecforce blog

    ステップ2|定期受注生成・決済処理

    定期購入では、初回注文だけでなく、顧客ごとの配送周期に合わせて次回以降の注文が継続的に発生します。
    注文生成後は、継続決済、決済エラー確認、支払い方法変更の案内、入金確認などの対応が必要です。

    決済エラーは、カード有効期限切れ、利用限度額、残高不足、カード情報変更などで発生することがあります。

    エラー対応が遅れると、出荷保留や売上機会の損失につながる可能性があります。
    受注と決済を別々の作業として扱うのではなく、自動通知や対応ステータス管理を用意しておくと、担当者の確認負荷を抑えやすくなります。

    【決済で売上が変わる?】ECサイトのための決済方法・代行サービス徹底比較|ecforce blog

    ステップ3|在庫管理・出荷指示・配送連携

    配送周期が決まっている定期通販は、出荷予定を立てやすい一方で、スキップ、休会、解約、キャンペーンによる注文増加などによって必要在庫や出荷数が変動します。

    そのため、次回出荷予定数をもとに在庫を確保し、倉庫管理システムや物流会社へ受注データを正確に連携することが重要です。

    配送伝票、追跡番号、同梱物、配送日時指定などの情報が正しく反映されているかも確認が必要です。
    出荷後は、追跡番号通知や配送状況の問い合わせ対応まで含めてフロー化しておくと、顧客対応がスムーズになりやすくなります。

    ECサイトの在庫管理とは?適正在庫を実現する方法と安全在庫の計算・システム選びを解説|ecforce blog

    ステップ4|問い合わせ・休会・解約対応

    定期通販では、商品に関する質問だけでなく、配送日変更、住所変更、スキップ、休会、解約、返品・交換などの問い合わせが発生します。
    これらの対応は、顧客情報、受注情報、配送状況、契約条件と連動するため、CS部門だけで完結しない場合があります。

    対応フローが明確でないと、担当者ごとに回答が変わったり、処理が遅れたりする可能性があります。
    FAQ、対応テンプレート、エスカレーション基準、対応履歴の管理方法を整えることで、品質を安定させやすくなります。

    ステップ5|CRM・分析改善

    商品を継続して購入してもらうには、購入回数、商品利用状況、問い合わせ履歴、解約理由などをもとに、顧客の状態に合わせたコミュニケーションを設計することが重要です。

    ステップメール、同梱物、クーポン、アップセル、クロスセル、休眠顧客への案内などが代表的な施策です。

    ただし、CRM施策は配信するだけでは効果を判断しにくいことがあります。
    継続率、解約率、購入回数別の残存率、決済失敗率、問い合わせ件数などを定期的に見ながら、施策と業務フローを改善していくことが重要です。

    ECサイトのCRMとは?売上・LTVを最大化する活用事例&ツール比較ガイド|ecforce blog

    【業務領域別】定期通販オペレーションの担当範囲

    資料を前にして話し合う人たち

    前章の業務フローを実務で運用するには、担当範囲、連携先、確認すべき指標をあらかじめ決めておくことが重要です。

    販売条件の変更、決済エラー、配送変更、休会・解約対応などは、複数部門に影響する場合があります。

    以下では、業務領域ごとに主な担当業務、連携先、見るべき指標を整理します。

    関連するステップ 主な業務領域 主な担当業務 主な連携先 見るべき指標
    ステップ1|商品登録・販売ページ更新 フロント業務 ・商品ページ
    ・LP
    ・キャンペーン
    ・広告
    ・SEO
    ・SNSなどの管理
    ・CS
    ・法務
    ・物流
    ・CRM
    ・CVR
    ・初回購入数
    ・広告費
    ・購入回数別の残存率
    ステップ2〜3|受注・決済・在庫・出荷 バックオフィス業務 ・受注処理
    ・在庫管理
    ・出荷指示
    ・決済処理
    ・返品・交換対応
    ・物流
    ・CS
    ・決済会社
    ・倉庫
    ・出荷遅延率
    ・決済失敗率
    ・返品・交換件数
    ・処理時間
    ステップ4|問い合わせ・休会・解約対応 カスタマーサポート業務 ・問い合わせ対応
    ・配送変更
    ・休会・解約
    ・返品・交換
    ・クレーム対応
    ・物流
    ・法務
    ・CRM
    ・バックオフィス
    ・問い合わせ件数
    ・対応時間
    ・解約理由
    ・顧客満足度
    ステップ5|CRM・分析改善 CRM業務 ・メール配信
    ・同梱物
    ・レビュー依頼
    ・アップセル・クロスセル
    ・解約理由別の改善施策
    ・CS
    ・マーケティング
    ・商品企画
    ・分析担当
    ・継続率
    ・解約率
    ・LTV
    ・購入回数別の残存率

    このように、5ステップの流れと業務領域を対応させておくと、業務の抜け漏れだけでなく、部門間で判断が分かれやすいポイントも見つけやすくなります。

    特に、販売条件の変更、決済エラー、配送変更、休会・解約対応などは複数部門に影響するため、主担当と確認先をあらかじめ決めておくことが大切です。

    定期通販オペレーションで起こりやすい課題

    地球儀とグラフと電卓

    定期通販では、顧客数や注文数が増えるほど、業務量だけでなく例外対応も増えます。

    初期は少人数の手作業で対応できても、事業成長に伴って処理漏れや対応遅延が起こりやすくなることがあります。

    課題を解決するには、ツール導入だけでなく、業務フロー、担当範囲、KPI、確認ルールを見直すことが必要です。
    ここでは、定期通販で起こりやすい課題を整理します。

    手動管理によるミス・遅延が増える

    Excelやスプレッドシートで受注、配送、顧客対応を管理している場合、顧客数が増えるほど確認・転記・更新の作業が増えます。

    手作業が多い状態では、入力ミス、対応漏れ、二重対応、最新版の確認漏れなどが起こりやすくなります。

    特に、配送先変更やスキップ依頼などは、反映タイミングを誤ると顧客に直接影響します。
    手動管理を続ける場合でも、誰が、いつ、どの情報を更新するかを明確にし、チェックリストやダブルチェックの仕組みを用意することが重要です。

    シンプル在庫管理フォーマット

    決済エラーや配送変更への対応が後手に回る

    定期通販では、決済エラーや配送変更への対応が継続率に影響することがあります。
    カード期限切れや残高不足が発生した際、顧客への案内が遅れると出荷が止まり、購入体験が途切れやすくなります。

    配送変更についても、締切日や処理状況が分かりにくいと、CSへの問い合わせが増えます。

    対応が後手に回らないよう、エラー発生時の通知、顧客への案内文、再決済の期限、出荷保留の判断基準を決めておくとよいでしょう。

    問い合わせ対応が属人化し顧客体験がばらつく

    問い合わせ対応が担当者の経験に依存していると、回答内容や対応スピードにばらつきが出やすくなります。

    特に、休会・解約、返品・交換、キャンペーン条件などは判断が複雑になりやすい領域です。

    属人化を防ぐには、FAQ、対応テンプレート、判断フロー、対応履歴の共有が有効です。
    顧客が過去にどのような問い合わせをしたかを確認できれば、同じ説明を繰り返す負担も減らしやすくなります。

    問い合わせメール対応テンプレート

    【例文つき】商品問い合わせメールへの適切な返信は?効率化のコツも紹介|ecforce blog

    CPAとLTVのバランスが崩れる

    定期通販では、新規獲得にかけた費用を継続購入によって回収する設計になることがあります。

    そのため、CPAだけを見て集客を拡大すると、継続率やLTVが追いつかず、収益性が悪化する可能性があります。

    広告、LP、初回価格、CRM、解約率を分断して見るのではなく、顧客獲得後の継続状況まで含めて確認することが重要です。

    初回購入数が増えていても、2回目以降の継続率が低い場合は、商品期待値、配送タイミング、同梱物、フォロー施策、解約理由を見直す必要があります。

    法令対応が運用に落とし込まれていない

    定期通販では、最終確認画面、販売条件、解約条件、返品条件などの表示と実際の運用が一致していることが重要です。

    ページ上の表示を整えていても、CS対応や管理画面の処理が追いついていなければ、顧客とのトラブルにつながる可能性があります。

    法令対応は、法務部門だけで完結するものではありません。
    商品ページ更新、キャンペーン設定、CS対応、解約処理、表示内容の定期点検までをオペレーションに組み込む必要があります。

    出典:通信販売|消費者庁

    日々の確認では、決済エラー、出荷保留、配送変更、問い合わせの滞留を優先して確認し、週次・月次では継続率や解約率、問い合わせ件数を見直しましょう。

    定期通販オペレーションを改善する4つの視点

    電球のイラストを指さす手

    定期通販オペレーションを改善する際は、業務の順番を追うだけでなく、「どこに負荷がかかっているか」「どの指標に影響しているか」「誰でも同じ品質で対応できるか」という視点で見直すことが大切です。

    前章までで整理した全体フローをもとに、現場で改善余地を見つけやすくするための観点を4つに分けて解説します。

    1. ボトルネックになっている業務を特定する

    まず確認したいのは、業務量が多い箇所ではなく、遅延やミスが顧客体験に影響しやすい箇所です。

    たとえば、配送変更の反映漏れ、決済エラーの対応遅れ、問い合わせの回答待ちなどは、件数が少なくても継続率や満足度に影響する可能性があります。

    改善対象を決める際は、作業時間、対応件数、ミスの発生頻度、顧客からの問い合わせ内容を確認し、優先度の高い課題から着手しましょう。

    2. 改善状況を判断するKPIを決める

    オペレーション改善では、感覚的に「忙しい」「ミスが多い」と判断するのではなく、数値で状態を確認することが重要です。

    定期通販では、継続率、解約率、決済失敗率、配送遅延率、問い合わせ件数、LTV、CPAなどが改善状況を見る指標になります。

    すべての指標を同時に追うと優先順位が曖昧になるため、まずは現在の課題に直結する指標を選び、週次・月次で確認できる状態を作るとよいでしょう。

    3. 対応品質を標準化する

    担当者によって回答内容や判断基準が変わる状態では、顧客体験にばらつきが出やすくなります。

    FAQ、問い合わせテンプレート、休会・解約時の確認項目、決済エラー時の連絡ルール、返品・交換条件、エスカレーション基準などを整備しておくと、対応品質を安定させやすくなります。

    標準化の目的は、現場の判断をなくすことではありません。
    迷いやすい判断を整理し、例外対応が必要な場合に誰へ確認すべきかを明確にすることです。

    4. 自動化・外注化する業務を見極める

    反復性が高く、ミスが顧客体験に影響しやすい業務は、システム化や外注化の候補になります。

    たとえば、決済エラー通知、出荷指示、問い合わせ一次対応、メール配信、対応履歴の管理などは、仕組み化によって負荷を下げやすい領域です。

    一方で、商品企画、ブランド体験設計、CRM方針、顧客分析などは、自社に知見を残したほうがよい場合があります。
    外注化を検討する際は、コストだけでなく、対応品質、顧客情報の扱い、レポート体制、改善提案の有無も確認しましょう。

    内製・外注・システム化の判断基準

    考える人

    定期通販のオペレーション体制は、事業フェーズによって適した形が変わります。
    立ち上げ期は業務理解を優先し、成長期は反復業務の効率化を進め、拡大期はコア業務に集中できる体制を整えると検討しやすくなります。

    内製、外注、システム化にはそれぞれメリットと注意点があります。
    内製は知見が残りやすい一方で、担当者の負荷が高くなりやすい傾向があります。

    外注は変動業務に対応しやすい一方で、品質管理や情報共有の設計が必要です。
    システム化は処理効率を高めやすい一方で、導入前の業務整理が不十分だと運用に定着しにくいことがあります。

    立ち上げ期は業務理解を優先して小さく内製する

    立ち上げ期は、顧客数や注文数が少ないため、少人数で業務を内製しながら全体像を把握することが現実的です。
    受注、出荷、問い合わせ、解約理由などを直接確認することで、顧客の反応や業務上の課題を把握しやすくなります。

    ただし、すべてを属人的に進めると、成長後に引き継ぎが難しくなります。
    初期段階から、業務フロー、FAQ、対応履歴、例外対応の判断基準を簡単に残しておくことが大切です。

    成長期は反復業務から自動化・外注化する

    成長期は、受注数や問い合わせ件数が増え、手作業の限界が見えやすくなります。

    この段階では、受注処理、決済エラー対応、出荷指示、問い合わせ一次対応など、量が増える反復業務から自動化・外注化を検討するとよいでしょう。

    注意点として、外注先やシステムに業務を渡す前に、現行フローを整理しておく必要があります。
    業務の目的や判断基準が曖昧なまま外部化すると、確認作業が増え、かえって運用負荷が高まる可能性があります。

    拡大期はコア業務に集中できる体制を作る

    拡大期は、商品企画、CRM、マーケティング、顧客分析など、事業成長に直結する業務へ社内リソースを集中させることが重要になります。

    物流、コールセンター、受注処理の一部などは、専門会社やシステムを活用する選択肢があります。

    ただし、外部活用を進める場合でも、顧客体験の設計やKPI管理まで丸ごと任せるのは慎重に判断したほうがよいでしょう。

    自社で見るべき指標、外注先に求める品質、改善提案の頻度を決め、定期的に見直す体制を作ることが大切です。

    定期通販オペレーションで確認すべき法令対応

    ECカートとクレジットカード

    定期通販では、販売ページや最終確認画面の表示、解約・休会手続き、返品条件などが顧客の意思決定に影響します。

    通信販売に関する表示や定期購入の条件は、消費者庁の特定商取引法ガイドなど一次情報を確認しながら運用に落とし込む必要があります。

    法令対応は、公開前のチェックだけで終わらせないことが重要です。
    キャンペーン、価格、配送条件、解約条件を変更した際に、表示内容と実際の対応フローが一致しているかを確認する運用が求められます。

    最終確認画面の表示内容を確認する

    通信販売では、申込みの最終確認画面で、分量、販売価格、支払時期・方法、引渡時期、申込期間、申込みの撤回・解除に関する事項などを、顧客が確認しやすい形で表示することが求められます。

    定期購入の場合は、初回だけでなく2回目以降の価格や総額、配送時期、解約条件なども分かりやすく整理する必要があります。

    運用上は、商品ページ、LP、カート、最終確認画面、特商法表記の内容が一致しているかを確認しましょう。
    キャンペーン変更時は、価格や申込期限だけでなく、定期条件や解約条件の表示も見直すことが大切です。

    出典:通信販売における“最終確認画面”について|消費者庁

    解約・休会の導線を運用フローに落とし込む

    解約・休会対応では、顧客が手続き方法を理解しやすい導線を用意し、社内でも処理漏れが起きないフローを整える必要があります。

    電話、メール、フォーム、マイページなど、受け付けるチャネルを明確にし、受付後の処理期限や確認項目を決めておくとよいでしょう。

    解約理由のヒアリングは、改善に役立つ一方で、顧客に負担を与える対応にならないよう注意が必要です。
    無理な引き止めではなく、顧客が希望する手続きを円滑に進めることを前提に、必要な範囲で理由を確認する運用が望ましいと考えられます。

    出典:通信販売|消費者庁

    表示内容と実際のオペレーションを定期的に見直す

    法令対応で見落としやすいのは、表示内容と実際の運用が時間の経過とともにずれることです。

    たとえば、キャンペーン条件を変更したのに最終確認画面の表示が古い、配送条件を変更したのにFAQが更新されていない、解約受付チャネルを増やしたのにCS手順書が更新されていない、といった状態が起こり得ます。

    定期的なチェック項目として、商品ページ、LP、カート、最終確認画面、特商法表記、FAQ、CSテンプレート、管理画面設定を確認するとよいでしょう。
    法令の詳細判断が必要な場合は、一次情報を確認したうえで、必要に応じて専門家へ相談することが大切です。

    定期通販システムを選ぶときのポイント

    虫眼鏡とグラフ

    定期通販システムを選ぶ際は、機能数だけでなく、自社の業務フローに合うかを確認することが重要です。

    特に、定期受注生成、継続決済、スキップ・休会、出荷連携、顧客管理、CRM施策など、定期通販特有の業務に対応できるかを確認しましょう。

    また、現場担当者が使いやすい管理画面かも重要です。
    WMSやOMS、決済、MAなどの外部ツールと連携しやすいかも確認しましょう。

    既存業務の整理が不十分なまま導入すると、例外処理や手作業が残る可能性があるため、導入前に現在の課題と優先順位を明確にしておくことが大切です。

    定期通販カートシステムの機能や比較ポイント、選び方を詳しく知りたい方は、下記の記事でおすすめのシステムや比較方法を解説しています。

    【2026年最新】定期通販カートシステムおすすめ12選|比較の仕方・機能を解説|ecforce blog

    定期通販オペレーションに関するよくある質問

    Q&Aとスマートフォン

    定期通販の運用では、どの業務から外注すべきか、最初に効率化する業務は何か、小規模でも専用システムが必要かなど、判断に迷いやすい論点があります。

    ここでは、実務でよく検討される質問に回答します。

    定期通販のオペレーションはどこから外注すべきですか?

    外注を検討する場合は、ノンコアかつ業務量の変動が大きい領域から考えると整理しやすくなります。
    物流、出荷作業、コールセンター、問い合わせ一次対応、受注処理の一部などが候補になります。

    ただし、外注すれば自動的に業務品質が上がるわけではありません。

    対応範囲、報告方法、顧客情報の扱い、エスカレーション基準、品質確認の頻度を決めることが重要です。
    商品理解やブランド体験に関わる業務は、社内で方針を持ったうえで外部と連携するとよいでしょう。

    最初に効率化すべき業務は何ですか?

    最初に見直すべき業務は、反復性が高く、ミスが顧客体験に直結しやすい業務です。
    具体的には、受注処理、決済エラー対応、出荷指示、配送変更、問い合わせ管理などが挙げられます。

    効率化の前には、現状の作業時間、ミスの発生箇所、対応遅延の原因を確認しましょう。
    業務量が多いだけでなく、顧客満足度や継続率への影響が大きい業務から優先すると、改善効果を実感しやすくなります。

    小規模で始める場合の理想的な体制はありますか?

    小規模で始める場合は、少人数で内製しながら業務理解を深める体制が現実的です。
    初期から大きく外注化すると、顧客の反応や運用課題を社内に蓄積しにくくなる場合があります。

    一方で、すべてを手作業で続けると、成長時に負荷が急増します。
    初期段階から、受注、出荷、問い合わせ、解約理由などの記録を残し、後からシステム化・外注化しやすい形に整えておくことが大切です。

    定期通販には専用カートが必要ですか?

    商品数や顧客数が少ない段階では、簡易的な運用で始められる場合もあります。

    ただし、継続決済、次回配送日の管理、スキップ、休会、解約、購入回数別施策などが増えると、専用機能の重要性が高まります。

    専用カートを検討する際は、機能の多さだけでなく、自社の業務フローと合うかを確認しましょう。
    事業規模、販売条件、CRM施策、外部連携、法令対応の確認体制を踏まえて判断することが大切です。

    まとめ|定期通販は業務設計と改善体制で継続率を支える

    手で書類に書き込む様子

    定期通販のオペレーションでは、受注、決済、出荷、問い合わせ、休会・解約、CRMが連続してつながっています。
    前後の業務が分断されていると、対応漏れや顧客体験の低下につながる可能性があります。

    まずは全体フローを可視化し、業務量、ミスの発生頻度、顧客体験への影響をもとに改善すべき業務を整理しましょう。

    そのうえで、標準化できる業務、システム化・外注化しやすい業務、社内に知見を残すべき業務を分けて考えることが大切です。

    顧客の声や数値をもとに改善を続けられる体制をつくることで、継続率やLTVの向上につなげやすくなります。

    Ecforce

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    D2Cを成功に導くために必要なものとは?
    ※1:稼働済みショップの平均年商 / 集計期間 2021年7月~2022年6月
    ※2:ecforce導入クライアント38社の1年間の平均データ / 集計期間 2021年7月と2022年7月の対比
    ※3:事業撤退を除いたデータ / 集計期間 2022年3月~2022年8月

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